表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

750/848

幕間 犠牲

扉は開いたが巨大なブロックのせいで小鈴シャオリンが押しつぶされてしまう。

老師のキョンシーならワンチャン耐えられたかもしれないが、小鈴はスピードタイプのキョンシーだ。冷静に考えると小鈴が助かる訳がない。分かってはいるが簡単に見捨てる事が出来ない。


私は小鈴の所に駆け寄ろうとするが、美雨メイユイに服の袖を掴まれてしまう。


小鈴と違って力がないのですぐに振り払えるかと思ったが、想像以上に強い力で引っ張られていた。


「彼女の犠牲を無駄にするつもり?」


美雨の犠牲と言う言葉を聞いて頭がカッとなる。


「まだ駄目だと決まったわけじゃない!」


頭では無理だとわかっていても感情がそれを否定する。


「アンタ道士だろ?

キョンシーが使えるか使えないかぐらいすぐにわかるでしょ?

ねぇ、ちょっと冷静になってよ。」


素人のくせに道士について意見するとか!さらに頭に血が昇る。


「ほら、行くよ。

扉が閉まったら小鈴が犬死になってしまう。」


冷たい言葉だが、美雨は懸命に私の背中を押してくれていた。


私は一度小鈴の事を見ると血が出るほど唇を噛み締め、扉に進むのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ