幕間 漢
「お願いして何なんですが‥
下手な事したら後々不味くないですか?」
今になって不安になってしまい老師に尋ねてしまう。
しかし老師は親指を立てると
「掟なんてクソ喰らえじゃ!
いいか?
規則なんてものは破る為にあるんじゃ。
最近の若いモンはすぐに規則だルールなどぬかす。」
ハンサムな顔でいつもとは逆の事を言ってくる。
「漢には引けない時があるんじゃ。
今がその時だ‥。」
うわぁ〜メッチャハンサム!
これで下心がなければ惚れてたかも。
お男前な老師を複雑な心境で見つめるのであった。
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それから数時間後‥
「出来たぞ!」
老師が声をあげる。
完全に寝落ちしていた私はビックリして飛び起きた。
キャッキャッ喜ぶ老師の所に行くと、先程とは別人なスタイルの美雨が立っているのであった。
「完璧じゃ!」
あの老師が自画自賛している。
確かに物凄い出来だ。
ん?
私は美雨の姿を見てある事に気がつく。
「あれ?
縫い合わせた傷跡がありませんね?」
基本的な医療行為の素人である道士は死体を縫い合わせると、どうしても傷跡が残ってしまっていた。
その傷跡が全くなかった。
「どうやって傷跡を消したのですか?」
同じ道士として聞かずにはいられなかった。
すると老師がある場所を指差す。
興味津々で指差した場所を見ると、そこには以前ゲットしたドクターキョンシーが白衣を着て立っていたのであった。




