異世界周遊 4-176 喧嘩16
血を吸い終えたのか、カーミラが首筋から離れる。
終わりなのか?
お兄さんの奥さんを凝視する。
特に傷が治ったりはしていない‥失敗か?
すると閉じていた目がカッと見開く。
こわ!
マジでビックリしたぁ!!
奥さんは目を開けると跳ね起きる。
こわ!
その動きはまるでキョンシーだ!
気持ちの悪い動きに驚いてしまったが、眷属化は成功したようだった。
良かった良かったと油断しているとカーミラに首筋を噛みつかれてしまう。
ちょっ、何してくれてんの!!
カーミラに抗議するが、一度口を離すとカーミラが力説する。
「少しぐらい、いいじゃろ?
腐った物を食べさせられたのじゃぞ!
口直しじゃ!!」
まぁ、カーミラの主張も分からなくもないので黙認する。
「程々にね。」
一応、飲み過ぎないように一言伝えておく。
さて、後はお兄さんに合わせれば解決かな。
俺は、この後の感動の再会を想像していた。
しかし、それは裏切られるのであった。
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「クエス!」
お兄さんが走り寄る。
あっ奥さんの名前、クエスなんだ‥。
「ムストア!」
お兄さんを抱きしめるクエスさん。
あっお兄さんの名前、ムストアなんだ‥。
2人が泣きながら抱き合っている。
感動の再会に少しだけ目がうるってきていた。
しかし、カーミラが噛むのをやめてつぶやくのであった。
「しまった!
眷属になったすぐは近づくのは危険じゃった‥。」
何を今更!
俺はカーミラの言葉に驚きつつ2人を確認すると驚愕するのであった。




