異世界周遊 4-170 喧嘩10
「何で呼びだすかなぁ‥。」
アリシアを呼び出した張本人に抗議を行う。
『また向こうに行きたいって騒ぎ出したから‥。
ほら「雨降って血固まる」ってやつ?』
まだそのネタ引きずるの??
血じゃなくて地ね!
まぁ、本当は血の方が合ってるような気もするけど‥。
そんな事は口には出さない。
「また固まらないと思うけどなぁ‥。
いや〜無理だよ。」
俺は泣き言を並べる。
『でも、大丈夫!
またやりなおせば!!』
何が大丈夫だよ!
どこから来るのその自信??
セオリとやり合っていると向こうにも動きがあった。
「私はずっとお兄様の事を好きでした!」
アリシアがお兄さんに気持ちをぶつける。
LOVEじゃなくてlikeだよね?
LOVEだと話がややこしくなるよ。
アリシアの思いを聞いてお兄さんが困った顔になる。
「そうだったのか?
いや、ずっと避けられていたから嫌われていると思っていたが‥。」
お兄さんの言葉を聞いてアリシアに火が灯る。
「嫌いな訳ないです!
ずっとずっと好きでした!!
なのに‥
あの泥棒猫が‥
お兄様に相応しくない豚野郎が‥。」
ん?
何だか雲行きが怪しくなってきたよ。
「ちょっと他国のお姫様だからといって調子に乗りやがって‥。
スタイルも悪いくせに‥。」
アリシアから黒いオーラが見えだす。
さすがのお兄さんもドン引きである。
『良かったね、本当の気持ちが伝わって。
これで、めでたしめでたしだね。』
はぁ?
何が?
何処がめでたしなの?
「アリシアの一方的な思いが伝わって重苦しい空気になっただけ!
あれは度を越したブラコンだよ!」
俺のツッコミが虚しく響くのであった。
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