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異世界周遊 4-66 闇21


無事に買うこと出来たのでセシリアをすぐに治療してあげたかったが、受け渡し後でないと駄目だと言われてしまったので後で治療する事になった。


「それでは、エントリーNo.7です。」


黒いスーツの男性が冷静な声が会場に響く。


渋くて良い声だが、さっきまで売れ残りそうで泣きそうな顔をしていたのが嘘のようだ。


番号を言われたが、誰も壇上に上がってこない。


何事かと会場が少しざわつく。


すると1人の女の子がテクテクと歩いてくる。


なかなか出てこないので騒いでいた客がその娘を見て静かになる。


驚くと言うより、引いている感じだ。


確かにアレは引くよね。


壇上に現れたのはハーフリングのライ達と同じような幼女であった。


会場が静かすぎるのに焦った黒いスーツの男が説明を始める。


「皆さん、ご心配なく。

 この娘はハーフリングです。

 未成年ではありません!

 この姿でも成人していますので大丈夫です!

 合法ロリです!!」


何が合法ロリだよ。

思わずあくたいをついてしまう。


犯罪者達の次はロリか‥。

闇オークションのランインナップに驚くのであった。


さすがに今回は買わなくて済みそうなので高みの見物ときめこんでいた。


彼女を争っているのは2人の男性だった。


1人目は中年で太っている。

2人目はご老人だった。


客観的に見てご老人に買われた方が優しくしてもらえそうな気がした。


『ブッブー!』


突然セオリの声が耳に響いてくるのであった。

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