異世界 3-107 救助
村に転移するとまだ戦いは続いていた。
見た感じだと、竪穴式住居のような建物が並んでいたが数件は燃えているようだ。
燃えている住居は雪花、真雪に凍結させ、上位妖怪に戦闘の手伝い、他の妖怪は怪我人を集めるように指示を送る。
さらに収納からテントを出して、怪我人の治療を始める。治療する為に璃水とアルツを呼び出して対応させた。
戦闘の方はなかなかおさまる気配がない。
モンスターがどんどん押し掛けてくる。
「ぬーちゃん、村を壁で囲って。高さよりは厚みをつけて!」
籠城する為に村を壁で囲む事を選択する。
「イリス、壁の外側に溝を掘って。出来るだけ深くお願い!」
「わかりました!」
イリスが土魔法で堀を作った。
「それから紫花、白音、プリムラは村を壊さないでね!」
災害級の妖怪にキチンと釘を刺す事を忘れない。
そらから1時間後に何とか壁と堀が出来て、一息つくことが出来た。
テントに戻ると治療もひと段落しており、重症者は沢山出たが奇跡的に死者は出ていなかった。
次は炊き出しかな。
セオリにステア、レイペル、カタリーナ、ジルヴァ、シャール、メイベルを転移で呼んでもらい炊き出しの手伝いをさせた。
その後、とりあえず落ち着いたので村人の様子を確認する。
村にいる者は、年寄りや女子供だけだった。
「成人の大人がいない‥。まさか戦いに出てるのか‥。」
俺が心配していると、助けた女の子と1人の女性が近づいてきた。




