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天翔の逢翼  作者: Nacht
21/42

第十二話:姫様襲来

遅れてしまい本当にすいませんでした。

理由は、後書きで・・・。

―「よし、お前等、席を発表するぞ!」


HRの最後に松平が告げた。


「先生!最初は普通出席番号ですよ。」


「普通はな!だがそれじゃあつまらない。特に俺が!」


ど!っと笑い声が上がる。


「うわっ!ぶっちゃけた。」


「ちなみに先生の独断と偏見で選んだが、拒否権はないからな!お前等早く移動しろ!」



―そして。


「………。」


「どうした翔?黙り込んで?」


「なあ、大。おかしいと思わないのか?」


「何が?」


「この席に決まってるだろ!」


「そうかぁ?」


「何かな?翔はこの席が不満?」


「当ぜ…。いや、そんなことは……ありません。はい、すいませんでした…。」


翔の左横には珠香が居た。鬼のような形相で。


「あの…やはり、私の隣は気まずいでしょうか?」


左側には心配そうな顔をしたミルファーナが座っている。


「いいじゃない!皆集まって楽しいし。」


前に座っているのは優香だ。


「多分、事情を知っている先生が僕たちに配慮してくれたんですよ。転校したてで、知り合いがあまり居ないから。そうだ、これからよろしくね、王女様!」


ミルファーナの後ろについたのは優太だった。


「はい、こちらこそよろしくお願いしますね。」


「何はともあれよろしくな、翔!」


翔の後ろに居るのは大地。


「………はぁ。」


ふと、松平を見るとこちらを見て笑うのを我慢していた。


「あの人は…!」


「あのー、私めもいるのですが…。」


「んあ。誰だお前?」


「某は性は大場、名はカイトと申します。以後御見知り置きを美しい皆様…とおまけの野郎ども。…うう、居づらい。」


カイトの席は窓側最後尾。前は珠香で、横は大地である。


「まあ、珠香さんの後ろだしいいか。」


「よし、挨拶は終わったな。解散だ。後は話をするなり何なんなり好きにしろ。一時集合は忘れるなよ。」


「はーい!」



―松平が行った後、当然の如くミルファーナの周りに人が集まり、質問攻めになった。ミルファーナもそれに丁寧に答えていった。


「アヤガン王国ってどんな所なんですか?」


「私達の星は、緑豊かで、自然に囲まれています。空気も美味しいですよ。産業は主に宇宙で行われるので、本星は農家の方ぐらいしかおられません。」


「向こうでも学校に通ってたんですよね?こちらとはどんな違いがありますか?」


「確かに学校に通ってましたが、私達の方もこちらに負けず劣らず活発でした。」


「彼氏いますか?」


「彼氏ですか…。今はいませんね。」


そう言ってちらっと翔を見たが、誰も気がつかなかった。


「一年って事は一緒に卒業を向かえるんですよね?」


「はい、こちらの卒業式に参加する予定です。」


………



―入学式の準備等、全てが終わり、解散になった頃には、もう夕方になっていた。


「姫様、お迎えに上がりました。」


「ありがとう、ローム。」


「お車の用意は出来てます。こちらへ。」


「申し訳ないのだけど、今日は皆さんと歩いて帰ります。」


「何故ですか?」


「先程、真壁さんに藤宮さんから連絡が入って、私に街を案内するように言ってきたそうです。」


「そうですか、分かりました。では、自分もお供させてください。」


「…………。」


「いいんじゃないの?皆で行った方が楽しいしさ。」


あからさまに嫌そうな顔をしている翔を見て、大地がそう言った。



―商店街に行っても、翔達一行は目立っていた。


「へい!らっしゃい!嬢ちゃん良いのが入ってるよ!」


「翔ちゃん、珠香ちゃんを捨てちゃあ駄目だよ!」


「可愛い子を沢山連れてるねぇ〜。どの娘が本命なんだい?」


「…真壁さん、皆さんと仲が良いんですね。」


「ええ。まぁ、昔からの顔なじみですので。」


「私も仲良くなれるでしょうか?」


「勿論ですよ。俺が保証します。」


「ふふっ、ありがとうございます。」


「それほどでもありません。」


一行は公園に着いた。


「ここは…?」


「大銀河望遠公園です。」


「へぇ。面白い名前ですね。」


「由来はあれです。」


翔が、指差した先には、建物のような遺跡があった。


「あれを展望台に見立てているわけです。」


「そうなんですか…。」


「姫。どうしたんですか?」


「…私、昔ね。ここに来た事あるの。」


「えっ。」


「そこでね、友達が出来たの。」


「そうなんですか…。」


「でも、私はその子になにも言わずに去ってしまった…。私は、彼に謝りたかった。」


「…珠香に聞いたら何かわかるかも知れません。」


「珠香さんに?」


「俺は、ある事件で記憶を殆ど無くしてしまったんです。」


「記憶を!?」


「はい、だから、俺は覚えてなくても、珠香ならその子を知っているかも知れません。」


「………いえ、これは私の問題です。他人に迷惑をかけるわけにはいきません。」


「でも…。」


「い・い・ん・で・す!」


「…わかりました。でも、俺に手伝える事があったらいつでも言ってください。」


「………うん。」


(私の意気地無し…)


一人、ため息を付くミルファーナだった。



―in蒼穹荘


「姫様ぁっー!」


「わわっ、テスラ、イーファ、エレン。どうしたの?」


「会いたかったですぅ。」


「ふふっ…ありがとう、私もよ。」


「では、お部屋に案内します。」


「ありがとう。由紀子さん。」


「さぁ、行きましょう。」



―その日の夕食は、歓迎会になった。


「ミルファーナ姫何か一言お願いします。」


「私ですか…?」


「はい。」


「では、乾杯〜!」


彼女を除いて、全員が椅子から転げ落ちた。


「あらっ?」


「姫さま…。挨拶ですよ…。」


「えっ!あっ…すっ、すいません…。」


真っ赤になるミルファーナ。皆、笑っている。


「こ、こほん。…では、改めて。堅苦しい挨拶は抜きにして、皆さんこれからよろしくお願いします。」


「姫さん硬いねぇ、もっとフランクにいこうよ。」


「大!それはさすがに無礼過ぎないか?」


「いえ、武松さんの言う通りです。それと、皆様にお願いがあります。」


「何でしょう?」


「私の事を姫と呼ばないでほしいのです。」


「へっ!?」


「これから一年一緒に生活するのですから、他人行儀にされたくないです。」


「はぁ…。ではどう呼べばよろしいのでしょうか?」


「ミルファーや、ミルファーナでいいです。」


「わかった!よろしくね、ミルファー。」


「優香。お前、順応早!」


「翔もミルファーナって呼ぶんだよ。」


「珠香、お前もか…。」


「私は、立場上、ミルファーナ様と呼ばないとまずいので…。」


「まあ、仕方がありませんね。」


「義姉さんは仕方ないよ。」


「真壁さん。お願いします。」


ミルファーナがうるうると見つめている…。


「うっ。よろしく。…ミルファーナ。」


「はい!こちらこそ!…やはり…みーちゃんではないんですよね………。」


「あの、何か言いました?」


「いえっ、何でもありません。」


「そうですか。あっ!俺の事は翔でいいですから。」


「えっと…翔…君…。無理に敬語を使わなくてもいいです。」


「えっ…あっ!はい。わかりました。」


「ほら、またです。」


「これでいいかな?」


「ええ。」


ミルファーナが満足そうな顔をした。


「では、改めて。かんぱ〜い!」


「うわっ!いきなり過ぎるよ、義姉さん…。」


「かんぱ〜い。」


「えっと………。」


「か・ん・ぱ〜い!」


「か、…乾杯。」


これからの日常に平穏の文字を見いだせない翔だった。



―「ふぅ…。」


いつもは一人で入っている大浴場だか、今日は違っていた。否、今日から変わっていた。


「いつ来ても銭湯なみの広さだよな。」


「ああ、独り占めだったのになぁ…。」


「良いじゃないの!皆で一緒に入った方が楽しいし。」


「大…。」


「ねぇ、翔さん。あの隙間なんですか?」


「ん?」


優太が指差した先には隙間があった。女風呂との境の壁に。


「あれか…。男の夢…。」


「なんだそりゃ?」


「祖父さんが言ってた。換気用の隙間だ。」


隙間の上の辺りに空洞が見えた。


「あそこから、湯気や篭った空気が出ていくんだ。途中でボイラーからの排気ガスも混じって煙突に行く。」


「翔、わかったから少し黙ってろ。」


耳を澄ますと向こうの会話が聞こえてきた。



―「ミルファーナさん。今日は楽しかったですか?」


「ええ、凜ちゃんのおかげで。」


「いえ、私はたいしたことはしてないです。お料理を作ったのはテスラさんたちや、隆盛さん、(かける)おじさんですから。」


「でも、あなたもイーファのフォローや、皆さんの手伝いで頑張ってました。何もしてなかったのは、私だけです…。」


「何言ってるの、ミルファーは来てすぐなんだから仕方ないでしょ?」


「珠香さん…。」


「それに、何もしてないのは翔達も一緒よ。」


「珠香様それは違います。翔様には、私が頼んで待機していただきました。」


「翔様は、私を出し抜…いえ、私より早起きして、朝食の用意を済ませて…!」


「おい、テスラ。落ち着け。」


「あ〜ん。悔しい!」


「あははは…。」


「取り敢えず、このままでは出番をまた奪われそうなので、私が部屋に閉じ込めておきました。」


「成る程…。それにしても、テスラさん、スタイルいいですね。」


「そうでしょうか?」


「メイド辞めても、モデルでやっていけますよ。」


「ええぇぇぇっ!」


「でも、珠香。お前もいいもの持ってるぜ。」


エレンが珠香の身体を触りまくる。


「ひゃっ!や、止めてください〜!」


「嫌だね、それそれ〜。」


「いやぁ〜!」


「イーファ、どうしたの?」


「由紀子様…。私、今日も失敗してしまいました。」


「そんなの気にしなくていいのよ。」


「でも…。」


「大丈夫。あなたが失敗しても、私達がフォローすればいいし、その逆だってある。皆で力を合わせればいいのよ。」


「由紀子様…ありがとうございます。私、頑張ります!」


「あっ!そこには・・・。」


「へっ?・・・きゃあぁぁ〜!」


床に転がっていた石鹸を踏んで、イーファがこけた。


「あうぅ〜。」


「もう、ドジさんね。」


「あははははは。」



―男湯


「聞いたか、兄弟?」


「バッチリ聞きましたぜ、兄貴!」


「何やってんだお前等?」


「しっ!声が大きい。決まっている、覗くんだよ。」


「……………はぁ。」


「お前の祖父さんの遺産、有効に活用させてもらおうぜ。」


「止めな。凜と義姉さんがいるんだ、それにミルファーナも。国際問題になるぞ。」


「うるせぇ。優太!」


「合点承知!バインド。」


ロープが翔を簀巻きにした。


「もがー!」


「どうした、翔?」


ロームが遅れて入って来た。


「もごー!もがー!もぎー!」


「ん?お前達。何をしている!」


「やべ!」


「兄貴!僕に任せて!バインド!」


ロープがロームも簀巻きにした。


「もがー!」


「さあ、障害は全て取り払った!いざ逝かん、桃源郷へ。」


「はい!」



大地達が壁の向こうを覗いたとき、女性達はタオルを巻いて待機していた。


「………。」


一部を除き、笑顔だった。


「何故、ばれた!」


「それだけ騒げばバレバレよ!」


珠香のその一言を引き金に総攻撃が始まった。


「ぎゃあぁぁぁ!痛い!痛い!」


「この馬鹿優太!」


優香が、魔力砲で石鹸を飛ばした。


「兄貴…!向こうに…いたのは…タナトス…でし…た…!」


顔面に石鹸をめり込ませ優太が落下した。


「えっと…私も投げた方が良いのかしら?…えい!…あっ!」


石鹸はミルファーナの手から滑り飛んでいき、男湯の天井で真っ二つに別れ。


ごつんっ!


「ぐはっ…!」


「ごほっ…!」


簀巻きにされたまま動けない、翔とロームの頭にクリーンヒットした。


「ふっ…、我が生涯に…一片の…悔い…無…し…。」


顔中を腫らして大地も力尽きた。


「私たちの勝利よ!」


優香が歓喜の声をあげた。



―この後、大地と優太は皆から酷いお仕置きを受け、男の夢は翔とロームの手により覗けないように、鉄格子で厳重に防護された。



―おまけ


「どうして、皆はあちらで歓迎会なのに。私だけ迎賓パーティーなんですか?」


「お嬢様、諦めてください。」


「ううう…。」


「そこの美しいお嬢さん、私と一曲付き合っていただけますか?」


「・・・。ええ。喜んで。」


こうして、時羽は政府高官達と踊りあかした。


(なぜ・・・。)


涙を見た人が居るとか居ないとか。



続く。



―次回予告

珠香です。

次回は、・・・また、翔の前に新たな女性が・・・!

私の恋路はいったいどこへ・・・。


次回、天翔の逢翼

最強の相棒


最強・・・ねぇ。

遅くなったのにもかかわらず、呼んでくださった皆様に感謝します。

はい、予告した時期を大きく遅れてしまい、ごめんなさい。

遅くなった理由ですが。

自分は、これの大半を携帯で書いています。

今回は、事故で完成間近の話が消えてしまい、書き直しに時間が掛かりました。

今後はこのようなことが起こらないように最善の注意を払っていきたいと思うので、今後ともよろしくお願いします。

長くなりましたが、次回は三月中旬から下旬に上げるつもりです。(事故がおきなければですが・・・。)

では、次回もよろしくお願いします。

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