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戦場のマリア後編

作者: 池谷潤

戦場に現れたマリアの願いとは

マリアは降臨した。光が包んだ。

風が強く吹く。砂が舞う。

マリアはただ泣いていた。

彼女は兵士が助けた子供の手をつないで、空へとゆっくり舞い上がる。

空に昇っていく子供は、頭にひいらぎの冠をつけている、痩せているが

だけど威厳のある男の姿になった。

三人の研究者と兵士は奇跡をみた。

そして天空からの声を聞く。

誰かを救おうとしたものだけ、わたしたちは救うのだと。マリア。あの美しい姿のアンドロイドのなかに舞い降りた。

兵士天を見上げて、子供を救ったから、再び自分の命を吹き込まれると確信する。

そしてイエスの化身だったのだ。あの子供は。

マリアアンドロイドを作ったのは兵士たちの苦しみを救う気持ちからだった。同時にひとはやっぱり罪深いし、相手を傷つけるのも今や、ためらいない。

神は心を痛め泣いている。慈愛がいくつあっても足りない。

いつか滅んでいくだろう。

ひとだけでなく神すら

研究者たちは少なくても、この奇跡を記録し、兵士たちに伝えるつもりらしかった。

この奇跡がみなに広まるかもしれない。

もしかしたら、その神の意志は、広まっていくかもしれない。

それはずっと先にならないと分からない。

マリアアンドロイドのなかに本物の救い主が入り込み舞い降りてくるのを彼らは願うしかない。

そしてそのときを再びまつのだった。

まるで宗教画の一部始終を見るその日を。

どうか前編と後編見て下さい。

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