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頭痛いです。

「見えてきたよ。」

アールにそう言われて、ミイルが遠くを細目で見ると、街が見えてきた。

「わぁ!すっごい!建物がいっぱいあって、明るいね!」

「そうだね。僕も大きい街ってあんまり見た事ないんだ。…それにしても早くついたね。夜に着くつもりだったのに、まだ6時過ぎぐらいだよ。」

アールがバイクを止める。ミイルが降りる。あたりはピカピカと輝いている。

「じゃあここで君とはお別れになるね。もうついちゃったし。少し寂しくなるね。」

「えっ?もうさよならなの?」

「うん。ちょっと君が心配だけどね。でもしばしの別れだと思うよ。この街に何日かは滞在するつもりでしょ?ならきっと一回は会うよ。(全然しばしではない。)」

ミイルが涙目で訴えているが、アールには効かなそうなので諦めて言う。

「ちょっとの間だけど、色々してくれてありがとー!」

ミイルはその色々をほとんど覚えていない。

「じゃあね。ミイル。さよなら。」

アールが手を振りながら去って行く。ミイルも振り返す。アールが見えなくなってから、ミイルがいう。

「はぁ〜疲れたぁ〜」

もっとも疲れたのはアールである。

「これからどうしようかな〜…というかここ、街のどこなんだろう。せっかくついたんだし、宿には泊まりたいなぁー。」

ミイルはどんどん街の中心部に入って行く。右をみても左を見ても、売店がたくさんだ。両親は、娘が勇者になることを望み、昔から貯金をしてきていたので、お金は結構持っている。

「(お腹がすいたなぁ〜)」

歩いていると、何故か惹かれるお店があった。入ってみたが、どうやらご飯屋さんではないようだ。暗く、落ち着いている雰囲気の店内だ。

「すいませ〜ん!ここって何屋さんですか?」

遅れて返事が返ってくる。年老いた店主の声のようだ。

「…人気のない武器屋さんだよ。特に魔法専門の。なかなか人なんて来ないのに、君も物好きだねぇ。」

奥のほうからシクシク聞こえてくる。ミイルは気にせずに質問する。

「魔法の武器?って何があるんですかー?」

「杖とか、魔石とか…本に効果付きのアクセサリーとかかねぇ。」

杖と聞いてアールが確か、ミイルには魔法の才能があるとかなんとか言っていたことを思い出す。

「杖ってどこにありますか?」

「どこも何も奥にあるだろう?」

そう言われて奥にいると、たくさんの杖や魔石、少しだが他の武器もあった。杖や魔石にも、たくさんの種類がある。杖は木の枝ほどの細くて小さいのもあれば、体のサイズと同じぐらいのものまである。ミイルは特に輝いて見える、体より何割か小さいぐらいの杖を少し触ってみた。すると、杖にまとわりついた宝石か水色から淡いピンクに変わり、少し光る。

「綺麗…」

ミイルが見惚れていると、店主が近づいてきた。

「それは杖と相性がいいってことだね。よかったじゃないか。そんなに相性が合う事は稀だよ。」

ミイルがその言葉を聞いて誇らしげにする。

「これ、買ってもいいですか?」

「初心者さんなら魔石も買っておく事をお勧めするよ。魔力が切れた時にすぐに回復する方法なんて少ないからね。それと、せっかくの久しぶりのお客だ。その杖は結構高いんだけど、安く売ってあげるよ。」

ミイルが目を輝かせる。

「ありがとうございます!絶対この杖を使って有名になって、みんなにこのお店をお勧めします!」

「ふぉっふぉっふぉっ。ありがとうねぇ。それまでにこの店が潰れてなきゃいいがねぇ。」

ミイルはお会計を済ませて店を出た。空には星が見える。

「…もうこんな時間!宿屋さん見つけなきゃ!」

そうしてミイルは宿屋を探すことにした。

見てくださりありがとうございました。

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