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byバイク

果たして見てくださっている人はいるのか

「ほいのほいのほいさっ!」

「…ねぇミイル。移動するときの掛け声?みたいなのどうにかならないかな…?」

「え?なるよ!やめようとしたらやめれる!」

「じゃあやめた方がいいんじゃない…?もし人がいたら白い目で見られるのは確実だよ。」

「気合いいれよーと思って!まぁアールがそこまでいうならやめるけど…」

この道二時間ほど休憩せずに歩いている。今はちょうど12時ぐらい。アールがいう。

「いい調子だね。予定よりすこしはやくつけそうだよ。えっと…この感じだと休まずに行けばあと5時間でいけるよ。予定としてはあと8時間ぐらいだったんだけど…」

5時間と聞いてミイルは白目を剥いて変な踊りをしながら蟹の動き方の足で歩いている(?)。

「ねぇアール。休憩しない…?」

「無理。まだ歩けるでしょ。昨日の君を見て僕なりに考えたんだから。」

「え〜。」

そう言いながらまた歩き続ける。しばらく歩くと砂埃で見えにくいが、3台のバイクがこっちに向かって来た。ミイルたちの前で止まる。

「おいおい、久しぶりにイイ獲物がいるじゃねえかよ!」

「そうですね親分!」

「さすがですオヤブン!何日か獲物が見つからない日が続いてましたもんね!」

「おいお前!親分の機嫌を損ねるようなことはすんなっていつも言ってるだろ!」

そう言って3台のバイクから降りる。親分と慕われている人物はモヒカンで茶髪、やつれている服装と顔で、子分に見える2人はそれぞれ痩せ型と太り型だ。子分たちはまだごちゃごちゃ言っている。アールは身構えているが、ミイルはそういう輩を見たことないようできょとんとしている。アールが教える。

「あいつらは『メハヌート』。旅人や人々を狙うタチの悪い奴らさ。ああいうのって本当、どこにでも湧くから困っちゃうね。」

アールがニコニコしながらいう。親分がいう。

「なんだなんだ?嬢ちゃん。俺たちゃ他のメハヌートたちとは違うぜ?人からものを奪ったり、人身売買までしちゃうと〜ってもとっても悪いやつなんだぜ!」

「さすがです親分!ここらじゃ親分を知らない奴なんていないんだぞ!」

「そうだそうだ!身の程をわきまえろ!…と言っても大体逃げられちゃうけどな!」

「おい!何回言ったらわかるんだよ!もう!」

なんか微笑ましいな。と思いながらミイルが見ていると、アールがこういう。

「…とこんな感じでメハヌートって力はまぁまぁあったとしても考え方が後先考えずに突っ込むとか、頭があんまりとか、そういう人達ばかりなんだよ。まぁ別に対した敵じゃないから。油断さえしなければ。」

親分がいう。

「ぶつぶつぶつぶつと…俺たちをコケにしようってのか?じゃあ手加減なしで行ってやるぜ!」

親分がミイルの前に立っていたアールに殴りかかる。だが、アールはそれを軽々と避ける。

「そういうところだよね。僕の言った通りだ。…勘違いしないでね。ナルシストじゃないから。」

そんなことを言いながら、もう一発殴ろうとして出して来た親分の腕を強く掴む。ボキッと音がした。親分が悲鳴をあげる。

「痛ってえ!」

「大丈夫ですか親分!」

「死なないでくださいオヤブン!」

「こ…こんなのでこの俺が下手れるわきゃねぇだろぅ!子分共!」

アールがニコニコしながらいう。

「まだやる気かい?まだやるなら…そうだね。次はその大事な大事な子分たちに手を出しちゃおうかな〜?」

「なんだとこのやろう!卑怯だぞ!」

そう言いながら後ろに下がる。

「あれ〜?あれあれ〜?卑怯なのは君たちの方じゃないかな?手を引く判断ができるだけいい方だと思うよ?」

そう言って右手の上に小さな魔力でできた球を作る、

「クッ…クソ!お前ら逃げるぞ!このままじゃ勝てねえ!死んじまう!」

「えっ⁉︎…親分がいうなら!おい、さっさと逃げるぞ!」

「イェッサー!退散だ〜!」

バイクの方へ輩が走る。アールがもっとニコニコしながらいう。

「逃すと思う?」

ドカーン!…と音がなる。見るとアールの魔力球が3人にあたり、少し遠くまで飛んでいく最中。

「…ねぇミイル。今のうちにバイクを乗り逃げしちゃおうか。」

「そんなことしていいの⁉︎」

「いいでしょ。どうせこれも盗まれたもので、すぐ捨てられちゃうから。有効活用しよう。僕が前に乗るから、ミイルは後ろに乗ってね。」

ミイルは治安が悪いな。と思いながらアールの指示に従い、後ろに乗る。

「魔力動型か…いけるかな。バイクなんて乗ったことないけど。落ちたら落ちたで考えよう。」

「え〜!乗ったことないのに大丈夫なの⁉︎」

「全然大丈夫じゃないよ。…僕に掴まって。動くよ。」

ブーンと音を立てて動き出す。親分たちが走って戻ってくる。

「おい待てお前ら!俺のバイクを盗んで何するつもりだ!野郎共、攻撃だ!」

「わかりました親分!」

「イェッサーオヤブン!」

ミイルたちが走る後ろからやりが飛んでくる。槍が、ミイルの髪スレスレを通る。ミイルが驚く。

「うわぁ⁉︎危ないよー!」

「バイクに乗って追ってくればいいのにね。あいつら。僕だったらそうする。」

あっという間に輩たちが見えなくなった。

「もう見えなくなっちゃった!バイクって速いね!」

「そうだね。これで予定より早くつきそうだ。魔石もあるし、しばらくは乗れるよ。」

「?…アール、魔石って何?」

「それも知らないんだ…大丈夫かなこの子。いやいやなんでもない。魔石っていうのは魔力がこもった石なんだ。魔石には結構な種類があるんだけど、大まかには元々魔力が詰まってる魔石と、魔力は入っていないけど、魔力を入れようとしたらが入る石があるんだ。魔力を入れられる石は結構限られているんだよね。どちらにしても、結構レアなものなんだ。魔力を入れたり、取り出したりできる素材として重宝されているんだよ。」

「へぇ〜」

聞いた本人は話を聞こうとしていない。

「聞いたからにはちゃんと聞いて欲しかったんだけどな…まぁ別にいいんだけど…。」

少し悲しそうにしているが、ミイルはバイクを見ていて聞いていない。

「楽しそうだし、別にいいか。」

見てくださりありがとうございました。

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