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いつかの話 消えた過去

腕が〜

壊れる〜

はるか昔、何人かが祭壇の上で儀式の準備をしていた。祭壇はほんのり光を放っているがボロボロで、その数人以外は祭壇の上にも、周りにも人の姿は見えない。その祭壇の上に

乗る人々は皆、ボロボロな格好だ。空はどんよりと曇っている。とても強い風が吹く。悲しそうに、その中の1人が言う。

「守りきれなかった。あの人を。私たちは、これからどうすれば良いの…?」

息が詰まる。だが、まだ続ける。

「あの人がいないなら、この世はバランスを保ちきれないわ。私たちの力でも支えきれない…あぁ。ここまでせっかく、せっかく頑張ってきたのに。」

涙声になりながらも続ける。

「あの人は、もし何かあった時、私に全てを託す。といってくださったのに…こんなのが皆の上にたつなんて。弱い私なんかが。ごめんなさい。本当にごめんなさい。」

ついに泣き出す。

それを見て、隣にいる女性が言う。

「あんたは頑張ったさ。あんたが全部背負おうとするんじゃないよ!あんたの頑張り、いい所、悪い所、あたしたちが全部知ってる。守りきれなかった全員に責任がある。そうだろ?こういう時こそあたしたちの見せ場じゃねぇの?あんたたちもそう思うだろ?」

そして、前にいる男性が答える。

「いつでも明るいな。空気を読めよ。まぁ、そういうところがお前の取り柄だな。」

そして、さっきの女性がいう。

「なんなんだい?本当あんたは。こんな所でけんかおっぱじめるつもり?でもそれよりはやく、やらなきゃいけないことがあるんだろ?」

近くにいるこの会話の中に登場できない哀れな男性が首を縦に振っている。はやくしろといっているようだ。

そして、ようやく泣き止んだ女性が話し始める。

「こうなることもあらかじめ想定していたわ。まさかほんとにこうなるとは思わなかったけど。あなたたちにはまだ話していなかったわね。確実ではないけど方法があるの。もっと調べてからにしたかったけど…今はもう、時間がない。一か八かでやるしかないわ。全てを未来に託す。」

隣の女性が声を上げる。

「未来に託す?正気かい。そんなのでどうにかなるわけないだろう?もしできたとてあたしたちにできることは…」

先程まで泣いていた女性がいう。

「こうするしかないの。この魔法は、私たちにとって途方もないぐらい遠く、長い時間を過ぎてようやく解ける。今の私たちじゃ技術面でも何もかもたりない。現実的じゃないけど今すぐこの世が消え去るか猶予つきかじゃ選ぶ方は決まっているでしょう?私たちにできることはこの魔法をかけること。そして、未来へたくさんの資料と今ある技術を残すこと。時間と共に埋もれてしまっても、きっと、誰かが見つけ出してくれる。私たちはそれを知っている。さっさと終わらせましょ?私たちの最後の大仕事。」

皆がうなづく。そして声を合わせる。

「声よ。届け、どこまでも。」

腕が〜

壊れた〜(?)

見てくださりありがとうございます。

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