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小出し商法〜人間の退化

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782


【カクヨム】

https://kakuyomu.jp/my/works


【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪



タイトル:小出し商法〜人間の退化


「え?!ネットバンキング、もう使えないの!?」


驚いた。

これまでずっと利用してきた

インターネット上でのウェブ銀行、

もう入出金ができなくなっていた。


「なんでこんな便利で使ってたものを

できなくするんだこのバカ世間!!」

俺は怒り心頭に湧いてしまった。


仕事で、ネット上での入出金を

ずっとしてきた俺にとっては

これは相当の痛手だった。


「大変申し訳ありません。

サービスは終了しました。

もし続けてご利用の方は…」

こんなお決まり文句がページの上に並び、

これまで続けてきたサービスを

その後も継続して利用したい方は、

その分のお金を払え!と来ている。


「なんでもカネかよ!」


ある日を境にし、

この「今まで出来ていた事が

出来なくなってゆく」

と言う現象がそこかしこで

起き始めたのだ。


市民「え?!不動産利用する前に、

代理店行かなきゃいけないの!?」

代理店で不動産屋を紹介してもらい、

そこでその代理店に対する

手数料が必要となった。


市民「なぬ!?ハマゾンどう言う事だよこれ!」

それまで商品購入の際の

代金引換が出来ていたのが、

ハマゾンオリジナルの店舗を

ウェブ上で作り上げたようで、

そこにまずアクセスして手続きをして、

その手続きのための

手数料が必要になったらしい。


市民「なんで!?スマホ、

今までみたいに普通に

買えなくなったのかよ!」


スマホを買う際には

購入権利を獲得せねば

ならなくなった様で、

その権利をまず買い取るためには

代理店のような場所へ行き、

そこで権利券の

発行手続きをしてもらい、

それからやっと買うことができる…

といった2度手間の行為が必要になった。


その権利券を買うのにお金が要り、

またその権利券を発行して

客に手渡す際の手数料も必要となった。

その権利券の料金も馬鹿にならず、

5000円から7000円ほどするらしい。

手数料は銀行での

入出金にかかる料金と同じほど。


市民「もう電車にも普通に

乗れなくなっちゃってんじゃねーかよこれ!」

電車に乗るためには

切符を買うための手数料が必要となり、

子供料金は今まで通りだが

大人料金の場合は乗車券用の代金と、

駅に入るための入場料が必要となった。


市民「ちょ…!また消費税

上げてんのかよこいつ!」


消費税10%から15%、

今年の4月からは20%に引き上げられ、

その後の見通しとして5年後には

25%から30%にまで

引き上げられるらしい。


市民「……こりゃ革命が必要だよな、日本にも…」


公共施設に入るにも、

入館料に上乗せして、

お楽しみ料金+衛生料金+大人料金等が

必要となった。

子供料金とバリアフリー制度はそのまま。


養護老人施設ではさらに

キツイ取り立てがあるようで、

今までの利用料金に加えて

スタッフ育成費用+敷地料金+衛生費用、

それにさらに上乗せされる形で

食事成功料などと言う

聞いた事もない馬鹿バカしい

サービス料が加算されたと言う。


市民「そんなのもう、

おじいちゃんもおばあちゃんも

利用できなくなっちゃうじゃない…。

せっかくこれまで収入が乏しくても

カツカツでやってきたのに…

私の収入幾らだと思ってんのよ…!」


市民側の悲惨、貧しさ、

悲しみとは全くよそに、

増税プラス公共料・生活費用の上乗せは

さらに莫大な形で引き上げられてゆく。


議員「えー、スマートフォンの利用料金は

すべて、これまでの無料サービスを廃止し、

有料と致します。なお…」


市民「LINEの無料電話

使えなくなっちゃったよぉ〜」


市民「Skypeの料金バカ高じゃね!?」


市民「なんでスマホカバーの料金で

100,000円超えてんだよ!!」


市民「写メ撮んのに

いちいち手数料取られんのかよ!」


市民「なんで1つ検索すんのに

『検索料金』なんてモンが

入ってくんだこれぇ!!」


市民「Google マップ使うのに

マップ料金ってなんだよこれ!!

ふざけんなこのボケエ!」


とにかくスマホも

まともに使えなくなった現代。

それでもすでにスマホは

生活の1部となってしまっていた為、

それがなくては生活も仕事も

出来なくなってしまう人が多く、

どれだけ安価で済ませるスマホを

探しても、これまでに比べれば

3倍ほどの料金が必要になって

しまっていたと言う。


市民「…おかしいよ、今の日本」

市民「…これ、誰かの陰謀か…?」

市民「こんなんだったらさぁ

もうこの国離れてどっか

住みやすいとこに行ったほうが

いいんじゃね…?」


それで実際日本から

どこか別の国へ離れた人も居たらしい。

でも発展途上国ではない

他の先進国では皆、

似た様なものだったと言う噂も聞く。


市民「生きづらい世間に

なったもんだよほんとに…」


そして、

それから数年…数十年が経ち、

究極の規制が敷かれた。


それはもう世間が今の世間とは違い、

独裁国家そのものの様な

国の世情と成ってしまっており、

市民はまるで生まれながらにして

監獄に入れられた様な

「生まれてこなきゃよかった」

と言えてしまうほど、

恐ろしいものに変わっていた。


(特定施設の中にて)


市民「く…空気を…酸素をぉ!酸素をくれえ!!」

市民「ハァハァ…も、もうダメ…」

市民「き…気が遠くなってきた…」


「別荘居室」と呼ばれる

特定の部屋に入れられた住人たちは

政府が選定した特定の人たちでもあり、

それは老若男女を問わず、

中流家庭層から富裕層に至るまで、

病院や保護施設、養護施設等に居た住人。

市民の弱みを握る形で

まず国の政府は

そこに目をつけたのである。


管理者「グフフ、空気が欲しけりゃ金を払え」


管理者2「苦しいでしょう、大変でしょう?でしたら分割で900円で済みますので、自分の体の為にも少しずつ払ってみては?」


管理者3「まぁ全額を一挙に払うのはおそらく無理でしょうから、ローン返済等でも承っておりますよ?そちらをご利用されてみますか?」


この時にはもう

一般家庭に水道水も

出なくなってしまっており、

「水が欲しけりゃカネ払え」

といった民間での標語の様なものも

世間で大きく建てられて居た。


医療施設では

保険サービスなどを徐々に撤回して行き、

公式な法改正とともに

それまで無料や何割負担で

済ませてきたものをすべて

有料・倍額料金にまで引き上げていた。


それでこの国は数十年後、

世の終わりとともに

欲望の渦に滅びたのである。



動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=wlFscClnQoc

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


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