姉と弟
城の中に入ったのはいいが、普通は謁見まで時間が掛かるし、マナーとか・・・・母さんを先頭に謁見の間まで
『アレクセイ』
「姉上、何故ここに」
これが現皇帝なのか、気弱なおじさんだな、それとなるほど筒抜けだな 探知を使い、謁見の間には盗聴の為の魔法が掛けられた物が多い
「母さん」
俺は静かにするようにジェスチャーをして、念話でジャンヌとセルフィ スノーに魔法を掛けられた物を持ってくるように頼んだ
集めた物に風魔法で音が聞こえないように遮断した
「姉上、その者たちは?」
『私の息子と娘たちよ』
「母さん、冗談はそのくらいに」
『クレアちゃん後はお願いね』
丸投げだ、こんな母さん見たことない
『申し遅れました、ブレンド王国、第3王女シンクレア・ブレンドと申します。 此度は王国に起こったスタンピードで帝国貴族の者が主犯だったので謝罪文と賠償請求についてのお話に参りました』
「その証拠は有るのかね」
俺は鞄から布に巻かれたそれを取り出した
『死んでおりますが、この者が主犯です。帝国貴族 ミドウ家の次男 クルス・ミドウです』
布を捲ると氷漬けにしたクルスの死体 凍らしているから腐ることはない
「ひぃー、早く仕舞ってくれ」
死体の布を掛け直した
『謝罪文はアレクセイに書かせるわ、賠償金はそうね、白金貨1500枚くらいかしら』
「姉上、皇帝は僕なのですが」
『あんたはいつも、軟弱で臆病それに優柔不断それでよく皇帝になれているわね』
皇帝は半泣きだ、あまりにも見てられない
「ミリ、助けて」
隣にいる、女性に助けを求めだした
『私もそう思います、父上はその性格さえなければ今のような情勢になっていませんよ』
『あなた、これの娘なの?』
『はい、ミリティアと申します。伯母様』
『賢そうないい子ね、うちの息子とは大違いよ』
『先ほど、取り外していた物は何かあったのですか』
『息子、説明』
「ジョーカーと申します、以後お見知りおきを 集めた物には会話を盗聴する魔法が掛けられておりました 魔力パスが繋がっている状態なので犯人を見つけることは容易いですよ」
『息子、犯人を捕らえて来なさい』
全部で6つある、6人ですぐだな、魔力パスを可視化出来る人に頼むとして
「魔力パスを可視化出来る?」
アマネとセルフィは出来ないらしい
「クレアはここに残ってね、王国の代表なんだから」
『それは分かっていますよ』
俺、ジャンヌ、スノー、カーシャ、ハク、メルティがそれぞれ物を持って犯人を探しに行く
「ハク、持てるか」
『コン』
ハクは咥えやすいカ所を見つけ咥えている
メルティも両手で持っている、飛行には問題ないみたいだ
「母さん、すぐに捕まえて来るよ」
俺たちは謁見の間を出た
「あの、姉上 ドラゴンがいたのですが」
『息子が契約したメルティちゃんよ あの子に乗ってここまで来たから』
姉上も姉上だがその子供も、皇帝辞めたい
何あの子、ドラゴンだったの可愛い 撫でたいな
アレクセイとミリティアは別の事を考えていた
その頃、メルティは
あそこの角を曲った部屋の中に居ますね、早く捕まえて褒めてもらいますわ
メルティは部屋の中に忍び込むと太った汗臭そうな巨体な貴族がいた
「なぜ何も聞こえないんだ これでは儂らの介入ができないではないか」
この人が犯人ですね 臭いので綺麗になっていただきましょう
メルティは羽だけを大きくして羽ばたいた 羽ばたきで巻き起こる風で巨体は吹き飛び壁に当たり気絶した
こんなものでしょうか 先程の場所まで運びましょう
メルティは服を咥えて、飛びながら戻った
『あら私、4番目ですか』
スノーは氷漬けに、カーシャは血の十字架で磔に ハクにいたっては焦げている
『メルティちゃん、お疲れ様』
『ありがとうございます お義母様』
『ミリちゃんがあなたを撫でて見たいんだって』
『う〜ん 御主人様に嫉妬されませんか?』
『大丈夫よ』
『ミリちゃん、撫でていいわよ』
『ありがとうございます 伯母様 メルティさんよろしくお願いします』
撫で心地は及第点といった所でしょうか 御主人様早く帰ってきてください




