いざ、帝国へ 母の知られざる話
帝国へ出発する日が来た、メルティはすっかり家族の一員になっている
「ティアたちも来なくていいんだけど」
『今も苦しんでいる多種族の同胞がいるから助けないと』
「わかった、無茶だけはするなよ 何かあれば頼れよ」
『頼りにしてるわ、リーダー』
メルティに乗って行くため、王都の外に出ないと大変なことになる、メンバーはクラン星々の誓いと俺の母さんだ、ハクは一緒だがハンゾウはフドウ家で特訓中らしい
王都の外に出て、ある程度離れた
「メルティ、大きくなっていいよ」
『了解しました』
メルティはドラゴンに戻った、昔 召喚魔法で召喚した時よりも大きくなっていた
『それでは皆様、お乗りください』
みんな、空を飛ぶことやドラゴンの背に乗ったことで興奮しているが1番テンションが高いのは母さんだった、こんな母親を見るのは初めてだよ メルティは飛び立った
「メルティ、馬車で10日の道のりなんだがどのくらいで着きそう?」
『今日中に着けますよ』
「3日に分けて行こう」
『了解しました』
快適な空の旅だ、俺たちが寒くないように風魔法で風除けを張ってくれている、メルティは気が利くいい子だ
「母さん、叔父さん 現皇帝はどんな人なんだ」
『そうね、簡単に言うと私と全く正反対な性格よ、気弱で臆病 やる時はやる性格なのよ、だから人種差別とかはしないのよむしろ手を取り合おうとするはずよ、あの子なら』
「考えられるのは傀儡政治か」
『あ~1人いた、人族が1番優れているとか言っていた人 確か侯爵で派閥で重要な人物だったはずよ、私がいた頃の帝国の話だから それに名前まで覚えていないわ』
『お義母様、私たちはどうすればいいのでしょうか、陛下からは賠償請求だけと申し付かっております』
『クレアちゃんはいい子ね、直接本人に聞きましょう、ダメでも私なら力ずくよ』
「母さんは花屋で仕事していたんだろ」
『お父さんからね、あの時は冒険者活動に飽きていたから、お手伝いしていたのよ』
「母さんの冒険者ランクは」
『Aランクよ、娘たちと御揃いで嬉しいわ』
「父さんは知っているの」
『何も知らないわ、あの頃のジョージさんは素敵だったわよ 今も素敵だけど』
父さんよりランクが上だったんだ、本当のことを知ればショックなんだろうな
『ジョーカー様、今日はどういたしますか、街で休みますか、野営をしますか』
「今日は野営で、人目の付かない大きい場所に着地してくれ」
『かしこまりました』
メルティは指示通りの場所に着地してくれた
「メルティ、ありがとう 今日は休んでいいよ」
メルティはぬいぐるみぐらいの大きさに戻り、俺の背中に引っ付いた
『今日は離れませんよ』
「トイレと食事の時は離れてくれよ」
鞄からマジックハウスを出した
『大きなテントね』
「母さん、家だよ」
『便利ね、その鞄』
「俺の宝物だよ」
今日の移動は終わったが、地図で現在地を確認すると、馬車で7日分くらいの距離を移動していた 明日には帝国に着くやん




