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元仲間たちのそれから

クエスト失敗から3日後、俺たちはギルドマスターに呼び出された


『呼び出しなんて、何様よ』


「時間の無駄だ、筋肉を鍛える時間の方が大事だ」


『私なんて・・・・』


どうせたいした話ではないだろうし、俺も怪我が治ったから少しでも金を稼ぎたい


「呼び出して悪かったな」


筋肉質の大男が入ってきた、ここのギルドマスターだったな


「話があるんだろ、早くしてくれ ダンジョンで稼ぎたいんだ」


「ほう、そうなのか お前たち自分の冒険者カードを見たことあるか」


『あるわよ、身分証明に使っているわ』


俺は冒険者カードをよく見た・・・・・・・・・


「気づいた奴がいるな、そういうことだ」


「おい、どういうことだ」


『ギュンターどうしたんですか』


「Dランクだ、お前たちもよく見ろ」


今までAランクだと思っていたが、冒険者カードにはDランクと表記されている 金を稼げれるダンジョンはCランクからじゃないと入れない どうしてだ、あいつは


「俺たちがDランクなら、追放したジョーカーもDランクだろ」


「お前たちまだ分かっていないのか、ジョーカーはSランクに近いAランクだ、ジョーカーがいたからお前たちはAランクパーティーだった、今はただのDランクパーティーだ 理解したか」


嘘だ、嘘嘘嘘嘘 あいつがAランク、俺たちが追放したあいつが まさか


「ギルマス、俺たちを騙しているのか」


「本当におめでたい奴らだな、あとで魔晶器を見てみろ 世界で今、1番人気の映像を見れるから頭でも冷やせ」


呼び出しは終わった、俺たちはDランクだったこと、追放したあいつがAランクで、今まで全てあいつがいないと何も出来ない半人前という真実を突きつけられた


そして魔晶器にはとても綺麗な女性と追放したあいつが戦っている映像が流れている 最初の映像はゴブリンアーチャー戦だ 数は2匹、俺たちが敗戦した時と全く同じだ


「なんだこの映像、俺たちへの当て付けか 気分が悪い」


『それに何あの女 絶対私の方が美人よ』


エミーは顔はまし、背は低い、胸はない 金にがめつい性格破綻だ、どこを比べて自分が美人と言えるのか


飛んで来た矢を剣で叩き落としている、横から飛んでいるウインドアローと同じ速度で動いている、いつもは大荷物を背負っているからわからなかったがかなり速い速度だ 俺は何故気づかなかったのか


ゴブリンアーチャーを倒した、俺たちは4人で歯が立たなかった相手を簡単に 次の映像へ


大きな扉を開けている、そこには黒いオークキングがいる


『あれは、ブラックオークキング』


「ミラ、オークキングと何が違う」


『近いです 少し離れて・・・オークキングはBランク下位です、あれは突然変異種でAランク下位なんですよ』


『ジョーカー死んだわね』


「筋肉が無いから死ぬんだ」


「ジョーカーくたばれ」


俺、エミー、ラッセルは大声でジョーカーを罵倒


作戦はヒット&アウェイ・・なんだそれ 俺たち4人はジョーカーの作戦をいつも聞いていなかったためよく分かっていない


走りながら攻撃をただ繰り返している、しかも全て右足で同じ箇所だ ついに足をぶった切りやがった 周りの見ているギャラリーは歓声を上げている


オークキングの投げた斧が女性の方へ、そこにあいつが割り込み、剣で防いでいる 防ぎきったが剣が折れている 俺は知っている、あの剣は冒険者学校時代から使っている剣で、クエスト後は宿の部屋でいつもメンテをしているのを 得物を失ったあいつはもう死ぬんだ


え、切り札 見たことないぞ あいつは魔力で大剣を作り出してオークキングを切り裂いた


『私は見たことありますよ、よく投げナイフ使っていたことを覚えてますよ』


「そういえば投げナイフを使っていたな」


『あの投げナイフ、魔力で作ってあったので投擲して刺さってもすぐ消えるのですよ』


ミラの話を聞きながら、オークキングに勝ちやがった


俺は変な気持ちだ、あいつが勝ったことが嬉しいのか 俺との差がありすぎることに腹が立つのか 自分の不甲斐無さに腹が立つのか、冒険者を続けるべきか辞めるべきか 色々な感情が渦巻いて気絶した


『目が覚めたのね、これからの事を話しましょう』


エミーが真剣だなんだか気持ち悪い


「俺は続けるぞ、筋肉がある限り」


『私も続けますよ』


『アタシもお金が欲しいからよ』


「俺は・・・・」


冒険者を止めて実家に帰っても居場所がない、貴族の四男だからだ、エミーはお金と言っているが孤児院に仕送りをしていることを知っている ミラは里でバカにされて見下されたから強くなるためだ

ラッセルは父親が冒険者で回避タンクだったため回避タンクに執着している 俺には理由がない あいつみたいなリーダー性や、カリスマ性はない


『ギュンター、あんたが気絶している間、アタシ等は話あったんだ 隠し事も全てね、それでもこのパーティーで冒険者を続けることにしたわ 後はあんただけよ』


「俺も続けるよ、改心する それでいつかみんなでジョーカーに謝りに行こう」


俺たち4人はDランクからの再スタート、目標はジョーカーと対等な関係になるためだ


ラッセルは回避タンクをするために重い鎧と筋肉を捨てるか、どうかでまだ悩んでいる


エミーはポーションを自作するようになり、鞄を持ち歩いている


ミラは人混みに行き、あがり症を治す特訓をしている


俺は作戦や魔物、魔法の本を読むようになり 役立ちそうなことを勉強している


待っていろ、ジョーカー謝りに行くからな







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― 新着の感想 ―
[一言] 「待っていろ、ジョーカー謝りに行くからな」 謝ってほしいとも、思っていないでしょうね。しかし、何のために謝りに行こうと今更思ったのでしょう。謝ったら、したことが許されるとは、まさか思ってい…
[一言] 句読点を全部つけなおしてからきっちり読みたい
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