スタンピード前夜
スタンピード前日、王都の外で野営をしながら明日に備えるだけだ
前日、ティアたちは無事に40階層を突破出来た、宝箱にはいつも通りのあの指輪があり、これでクラン全員に指輪を渡すことが出来た ファンとパムさんは首にネックレスのようにかけている 一応効果があるからいいけど
「スノーはその刀、扱えるのか」
『大丈夫ですよ、契約の力で主様の剣技を使うことが出来ますので』
俺は氷魔法が前より発動時間の短縮が出来ているから、それの逆でスノーは剣技か これで弱点を補えるな
『主様、頑張りますよ』
「危なくなったら仲間に頼るんだぞ」
俺たちのテントの周りには第10騎士団のテントがあり、作戦はすでに伝えてあるから明日に備えるだけなんだけど、少し離れた所に王都外から来た冒険者たちのテント ランクB以上と言ったはずなんだけど集まったのはほとんどがランクC、2組ほどランクBがいる
王都の冒険者はすでに逃げている、貴族の坊っちゃん、嬢ちゃんだからそもそも戦力にならない ここから1番離れた所に第1騎士団と第2王子がいる
将軍は第10騎士団にいる、陛下が頭を下げて頼んだらしい、指揮能力はクレアより下なんだよな
士気を上げるためにオーク肉の残りでバーベキューでもするか
土魔法で土台を作り、下に焚き火をおいて上に網を置く オーク肉を切って焼いていく
「クレア、第10騎士団の人たちを呼んできて、ファンは冒険者を呼んできて 飯にするから」
クレアに呼ばれて慌ててやって来る騎士団の面々だ、王女様に呼ばれたら慌てるよね
「お前、獣人だろ、こんな所で何してんだ」
「俺たちの夜の相手か」
獣人差別の発言がここまで聞こえてきた
「クレア、肉を焼いておいて、誰かこれと同じ物を3つほど作って置いて」
冒険者たちのテントの方へ急いで向かう
『兄貴、申し訳ないっす』
「ファンが無事ならそれでいいよ」
「何だ、テメェ」
「そいつの飼い主か 俺に売ってくれよ 獣人を抱いてみたかったんだよな」
大きい男は短気だな、背の高い男はただのゲス
「お前ら、ランクCの雑魚だろ 俺が相手して死ぬかこの子が相手をして手加減されて全身の骨を折るか選べよ」
「お前が、死ねゃ オラッ」
短気な男が斧を持って斬り込んできた、俺は拳に魔力を溜めて斧を殴りつける 斧だけ粉々に砕け散った
「まだ、やるのか 格の違いが分からないのか」
『兄貴、スゲーッす』
「ファンは拳がメイン武器だろ、魔力コントロールが上達しているから武器破壊くらい出来るよ」
『頑張るっす』
「士気を上げるために飯を食べさてやろうと呼びにきたらこれだ 見てたやつ誰も止めないんだ 差別主義者はここで死んでもいいんだぞ、スタンピードくらい俺のクランだけで十分だ ギルドにはこちらから報告しておく ファン行くぞ」
『うっす』
冒険者のテントから離れる
「ごめんな、ファン」
『慣れているっす、でも怒ってくれたのは兄貴だけっす』
「早く、差別がなくなるといいな」
自分たちのテントへ戻り、オーク肉のバーベキュー
「うめぇ~」
「シンクレア様が焼いた肉だぞ」
「王女様の味がする」
おいおい、それはない
食事後、俺たちはテントで作戦会議なんだが、1羽の鳥が飛んで来た
『父上のタカマルですね』
アマネは鳥の足についている手紙を読んだ
『ジョーカーさん、陰陽師が関わっています』
『アマネさん、ミドウですか』
スノーが興奮している
『はい、相手はミドウ家の落ちこぼれと呼ばれている クルス・ミドウですね』
『アマネさん、そいつの相手は私たち森羅万象に任せてくれない』
『因縁のある相手なのですね』
『あいつの狙いは私ですので』
『分かりました、父上には報告しておきます』
「辺境から豚を逃したのはクルスだな」
『そう予想できますね』
「第1騎士団が敵になりそうだよね」
『逆恨みて怖いわ』
「シェリーの兄もいるよね」
『いますよ、斬り捨てていいですよね』
「敵になったらね」
「アマネ、手紙には第1騎士団、謀反の可能性大と書いておいてくれ、クレアは第10騎士団に報告しておいて」
『了解です』
『それでは行ってまいりますね』
『ねぇ、ジョーカーくん 冒険者学校で召喚したドラゴンは契約しているの?』
「契約せずに送還したよ、空を移動出来ると楽だよね・・・スタンピード終わらせてから召喚魔法やってみるか」
『シェリー、その話し聞かせてくれない』
『兄貴の話し聞きたいっす』
『クレアさんが帰ってきてからね』
「俺は先に休むから早めに休めよ」
明日に備えた ハクは腹の上に寝て、寝苦しい




