王国の成り立ちと裏切り者
王都へ帰った次の日、俺はクレアと城へ クレアの屋敷はティアたちが増えても問題はなかった。
それよりも城で働いていたメイドさんが2人、クレアの屋敷で働くことになっていた 給料は城から支給されるらしい
「俺だけで良かったのか」
『はい、ジャンヌとティアはギルドに行ってますし、アマネとセルフィには王都の観光案内を任せてますよ』
クレアはいつも通りの笑顔だ、癒やされるよね
城に着いたが、俺たちより先に陛下に謁見している人がいるらしい、待合室のような所で待機中だ
『ジョーカー様、騎士ゼルの時のようにお願いしますね』
「大丈夫だよ」
扉をノックする音がする
『失礼します。謁見の間へご案内いたします。』
クレアと共に謁見の間へ 片膝を付き、身をかがめ準備完了だ
「面を上げ、シンクレアよ 久しいな」
『陛下も元気そうで何よりです。』
「堅苦しいのは嫌だからいつも通りで頼む」
『それでは私から報告させていただきます。 バカンスに行ってまいりました。 帰りに襲撃に遭いました これはその時に賊が乗っていた馬車の家紋と装備一式です』
俺は鞄から馬車に付いていた家紋と奪った装備を並べていく
「トーマスの派閥とダンタムの派閥の所の貴族じゃな」
ダンタムって誰?
『ジョーカー様、ダンタムは防衛大臣の名前ですよ』
「トーマスは防衛大臣、宰相と繋がっておったからのう」
命は助けたが面倒くさい置き土産だな
「この件はこちらで調べておこう ジョーカー殿も聞きたいことがあるのじゃったな」
「陛下、この国の成り立ちを教えてもらいたいのです 私の父の家系はこの国の成り立ちに関係あり、裏切られたらしいのです。」
「王家に伝わる、建国の話をしよう」
元々はとても小さい国だったそうだ、大量の魔物とその魔物たちの王 魔王がこの国を攻めて来たらしい この国の王子が助けを呼びに旅に出たそうだ
王子は旅をしながら色々な人たちに出会い、当時最強と言われたパーティーに出会った 王子は自分の国の話をするとそのパーティーは二つ返事で力を貸してくれた、そして、国へ戻る道中で出会った人々が力を貸してくれた
王都へ着いた時には国は壊滅、滅びていたが魔物と魔王が蔓延ったまま、討伐を始めた 最強のパーティーには勇ましく戦い人々に勇気を与える者、勇者
のちに剣聖と呼ばれる剣の達人、あらゆる怪我や病気を治す聖女、多彩な魔法を使いこなす賢者 全ての魔を払いのけ仲間や人々を守る聖騎士がいた
魔王を見事に倒した後は国の復旧に尽力した 王子は王となり、出会った人々は王の国に住み、元の国よりも繁栄することになった
勇者パーティーが再び旅に出るときの前の夜にそれは起きた、聖女が勇者を背中から刺したのだ それを隠れて見ていた王は勇者を匿い、治療し 誰もいない辺境へと旅立たせた
「わしが聞かされた、この国の成り立ちじゃ」
「聖女が裏切り者だったのですか」
「ジョーカー殿、女は恐ろしい者じゃぞ」
「信頼出来る者しか側にいないので大丈夫ですよ」
『ジョーカー様は勇者の子孫になりますね』
「武器創成魔法は勇者しか使うことが出来ないオリジナル魔法じゃからな それが使える者は今、現在1人しかいない」
「聖女はどうなったのですか」
「それがのう、勇者がいるから成り立っていたパーティーで勇者がいなくなると解散したんじゃ それから他の者の消息はわからない」
「そうですか」
「勇者の子孫に伝える伝言があってのう、聖女は何故、勇者を刺したかわからないが過去の話だ、勇者にならなくてもいい 今を大切にしなさいと」
「当時の王は賢王だったのですね」
「わしも見習わないとな」
「あと陛下、母の話なのですが」
「もしや、母親が聖女の子孫だったのか」
「まったく違いますよ、帝国の王女(皇女)だったのです」
「そうじゃたのか、帝国とは今は友好国なのじゃが」
「他種族の難民でしょうか」
「うむ、話が早くて助かる とても多くてのう」
「それでは開拓村の方に連れて行くのはどうでしょうか 労働力は必要ですし」
「検討してみる価値はあるのう、シンクレアはどう思う」
『大変良いと思います。私もジョーカー様の村に行って見ましたがとても自然豊かでいい所でしたよ』
「次に皇帝と会うときには話をしてみるかのう」
陛下との謁見は終わり、城を出るために廊下を歩いていると金髪の豪華なドレスを着た女性がやって来る
『あら、シンクレアまだ生きてたのですね』
『お久しぶりです。ミレイ様』
『そちらは、あなたの騎士ですか みすぼらしいですわ』
「初めましてミレイ様、シンクレア王女の騎士ゼルです」
『ドーマが言ってたやつね 私はあなた達と違って忙しいですからこれで失礼しますわ』
強烈なキャラだ、クレアとは違い過ぎる
馬車に乗り、屋敷へ帰る
「第ニ王女、感じが悪かったな」
『いつもですよ、相手をするのが大変です』
明日からはダンジョンだな 低い階層で身体を馴らそう




