教会へ
村の門に辿り着いたのはいいが
「ジャンヌ 罠がないか調べてくれ、あったら解除を頼む」
今のうちに村の中を索敵し、調べる 外を出歩いている人はいない、俺の家は2人、ジャンヌの家は無人みたいだ 人が20人ほど集まっている所がある、ここが教会だろう
『ジョーカー 罠はなかった そっちは』
「ジャンヌの家は無人だよ 俺の家には2人がいるのがわかったよ」
「ルナマリア 教会は村の真ん中か」
『はい、そうです 司祭とあと2人シスターがいますが』
「20人ほど人がいるぞ」
『え』
「村の中に入ろう 俺の予想だとジャンヌの家が塒として使われていると思うから ジャンヌの家で待ち伏せして帰って来た奴らを無力化しよう」
『悪漢に実家を使われていると思うと腹立たしいです』
俺たちは村の門を開けて侵入し、ジャンヌの家へ 鍵は掛かっていないため簡単に入れた 予想通り、家の中はめちゃくちゃになっている
『ジョーカー、盗賊も司祭も倒しましょう』
ジャンヌは完全に怒っている
「ジャンヌ 今は落ち着こう 深呼吸な」
とりあえずジャンヌを落ち着かせた
「撮影をしながら盗賊と司祭を倒すか 拷問も撮影しておけばいいだろ」
『あまり酷い拷問はダメですよ 停止されると冒険者活動も出来なくなりますから』
索敵を行い、教会にいる人間の場所の特定と動向がわかりやすいようにマーキングもする
この世界の人間には魔力が必ずある、魔力の波長は人それぞれ異なるし、魔法の発動が出来なくても微弱な魔力があるから 波長で覚えてマーキングをすればいつでも追跡ができる
「みんな、隠れよう 5人がこちらに向かって来ている ジャンヌ 殺気は抑えろよバレるからな」
待ち伏せをする、そして家の扉が開いた
「今日は大猟だったな」
「あの司祭も金の羽振りがいいしな」
「そういえば、俺たちとは別の班がまだ帰ってきてないみたいだな」
「ハク、頼む」
ハクは青い炎を使い、盗賊たちを眠らせる
『ハク、お疲れ様』
『コン』
ハクはジャンヌにも懐いているから俺的にはとても助かっている
「こいつらを縄で縛ろう 情報を聞き出す仕事が残っているからな」
縄で縛り、縛った1人に冷水をかける
「冷て お前ら何なんだ」
とてもうるさいから風魔法で音を出ないようにする 音は空気の振動だ 振動さえ止めてしまえばいい
「お前には司祭との繋がりを話してもらうぞ」
ジャンヌは催眠魔法を使う、催眠は情報を聞き出す時に使う、睡眠魔法は睡眠状態にする異常状態だ
『あなたたちと司祭の関係と悪事を話てもらいます』
ジャンヌは情報を聞き出した、当然俺は撮影器を使っている
盗賊は全部で8人、子供の人身売買は最近の出来事で今夜 取り引き相手が来るようだ 今、村では子供の神隠しで大騒ぎらしい 他のシスターも今夜売られるらしい
「さっさと司祭を縛り上げて、今夜 やって来る取り引き相手を倒すでいいんじゃない」
『そんな簡単に行くのですか?』
「ブラックオークキングを倒すより、簡単だろ」
『そうですね、ジョーカーはSランクに近いAランクですから』
「ジャンヌ、俺はルナマリアを連れて 教会に行って来るよ ハクと待っててくれないか」
『仕方ありませんね 夫の帰りを待つのも妻の役目ですから 早く帰ってきてくださいね』
ルナマリアを連れて教会へ 俺はルナマリアも怪しいと思っている感なんだが
教会に着いた、索敵では15人 2階に1人だけいる 多分こいつだな
「で、俺にナイフを突きつけてどうする気だ」
『アンタにはここで死んでもらう、至近距離 猛毒のナイフだ たかがAクラス冒険者にはもったいないがここで死ね』