カジノを数学でぶっ潰す!?天才たちの驚愕の挑戦とは?(ラスベガスをぶっつぶせ)
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公開されると2週連続で興行収入1位にあった、あの話題の映画「ラスベガスをぶっつぶせ」を漫画にしました!実話に基づいた非現実的な実話をお楽しみください!
https://youtu.be/TxRq5acUp9M
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ナレーション:男性、落ち着いた声色。
ミツル(主人公):男性20代前半。MITに所属する学生。
数学教授:壮年の男性。ミツルを導く教授。どこか胡散臭い雰囲気。
試験官:中年男性。奨学試験の試験官。冷静な印象
カジノスタッフ:イカサマを見破るカジノのスタッフ。20代後半くらいの男性。冷酷な印象。
(ナレーション)
世の中で人の心を掴んで離さない物。金……そしてギャンブル。
それにまつわる話を一つ紹介しましょう。
(背景:空を舞うドル紙幣)
(ナレーション)
このお話のミツルは、MITに所属する学生のミツル。
家は貧しく、生活費と学費を稼ぐためにバイトに明け暮れる若者でありました。
(背景:ミツルの男子学生が笑顔で立つ姿。背後に文字『MIT=マサチューセッツ工科大学 エリートです』)
額の汗を拭うミツル
「将来の為にどうしても医科大学に進学する必要がある……。
その為にも金を稼がないと……!」
ナレーション
しかし、そんな彼を悲劇が襲います。
(背景:ミツルの自宅の外観)
驚くミツル
「来年の学費が30万ドルも必要!?」
ナレーション
当然ですが、そんな学費は簡単には用意できません。彼は途方に暮れてしまいます。
(背景:落ち込み、うなだれるミツル)
ナレーション
貧しい家庭を支える彼には、そんな貯金も無く。
生活費に足して学費を賄うには、一つの手段に縋るしかありませんでした。
(背景:書類を見ながら考え込むミツル)
決意するミツル
「こうなったら奨学金に頼るしかない……!
なんとかして試験に合格しないと……!」
(背景:拳を握り締めるミツル)
ナレーション
彼が夢を叶えるにはもはやこれしか手段はありませんでした。
ですが……それもまた大きな壁が立ちはだかるのです。
(背景:ミツルの家の外観。朝)
ミツルと試験官。二人が向き合い面接をする風景
重苦しい表情の試験官
「残念だが……キミはこのままでは奨学生にはなれないだろう」
(背景:面接試験の会場)
驚き、焦るミツル
「な、なぜですか!? 少なくとも、奨学生になるための条件は満たしているはずです!」
(背景:かなり焦る表情のミツル、思わずイスから立ち上がっている)
イスに座ったまま、冷静な試験官
「申し訳ないんだが。キミには人間としての魅力や経験が圧倒的に不足している。
有能ではあれど貧しい学生、というのならいくらでもいるんだ。
……キミは、キミ自身が奨学生にふさわしいと。そう思わせる何かを持っているかね?」
(背景:試験官、冷たい視線でミツルを見る姿)
絶句し、言葉を失うミツル
「……っ! ……う……ぅぅっ……」
(背景:ミツル、汗を流すも何も言えず、困惑の表情)
ナレーション
それは彼自身も自覚していたことでした。
バイトと学業で日常を削られる毎日。
そう、彼にはこれといった経験などなかったのです。
(背景:暗闇の中落ち込むミツル)
意気消沈するミツル
「……もう無理なのか……。
ボクの夢は実現不可能なのか……」
(背景:うつむき、涙するミツル。肩を落とし)
ナレーション
そんな絶望の只中にある彼に、救いの手が伸ばされることになりました。
そしてそれは彼の運命を大きく変える一手でもあったのです。
(背景:学校の外観)
肩を落とすミツル
「おい、キミ!」
(背景:落ち込むミツルが声をかけられ、視線をそちらに向ける様子。声の主はここでは描かず)
数学教授がミツルに駆け寄る
「キミ、聞いたぞ。医科大学に行くために、学費が欲しいそうじゃないか。
……どうだろう? 少し、良い話があるんだが」
(背景:ミツルに駆け寄り、声をかける数学教授)
ナレーション
彼に声をかけたのは、学校の数学教授でありました。
良い話、というものを疑わしく思う彼でしたが。
苦境にある彼は話だけでも、と教授の誘いに乗ることにしました。
(背景:ミツルの肩に手を置き、笑う教授と。弱々しい笑みのミツル)
研究室、教授と、四人ほどの生徒
(背景:研究室、教授、生徒の姿。セリフなし)
両手を広げ、笑顔の教授
「ようこそ、私の研究チームへ!」
(背景:教授の立ち姿。周囲の生徒も笑顔)
困惑するミツル
「……研究……チーム?」
(背景:ミツルの立ち姿。驚きにより、やや汗をかく)
楽しそうな笑みの教授
「そう、研究チームだ。そしてその研究内容こそ。
今のキミの窮地を打開できるものなのさ」
(背景:満面の笑顔で、人差し指を立てる教授)
真剣な表情の教授
「それはね……ブラックジャックの必勝法の研究なのさ」
(背景:ずい、とミツルに顔を近づける教授。ミツル、かすかに後ずさり)
驚くミツル
「ブラックジャック……!?」
(背景:ミツルの驚き顔のアップ)
ナレーション
「ブラックジャック……ある意味世界一有名なカードゲーム。
このゲームの研究は世界中で行われています。
それだけ研究が盛んに行われるほど、このゲームの魅力は凄まじいのです」
(背景:敷き詰められるトランプ)
ナレーション
教授と生徒達の自信満々の笑み
「この教授のチームこそ、MITの学生によって作られたチームであり。
教授たちは本気でブラックジャックの必勝法を研究していたのです」
(背景:教授、四人の生徒の笑みのアップ)
苦笑するミツル
「……必勝法なんてあるのなら、ゲームは成り立ちませんよ」
笑う教授
「それがあるのさ……まさしく本当に、必勝の方法がね。それは……」
(背景:肩を竦めるミツルと、ニヤリと笑う教授)
真剣な表情の教授
「カウンティングさ」
(背景:教授のアップ。自信満々という様子)
ナレーション
「カウンティングとは、ブラックジャックの攻略法として古くから研究されている手法です。
ブラックジャックはジョーカーを除く52枚のトランプを1デッキとし。
1デッキ~複数デッキを用いてゲームが行われます。
そのカードが場に出たときに全て記憶していけば、『まだ出ていないカード』を予想することが可能であり。
その先のゲームの展開をも予想し、有利にゲームを進めることができるのです」
(背景:クラブ・A、ダイヤ・10など、トランプのスートと数字の羅列)
ミツルを指差す教授
「そして私は知っている。キミに類まれなる数学の才能があることをね……!」
(背景:不適な笑みでミツルを指差す教授と、驚く姿のミツル)
ナレーション
「教授の読みは当たっていました。
彼の数学能力、そして記憶力は人並みはずれたレベルだったのです。
チームの一員となった彼は、その実力を見事に発揮し、あっという間に信頼を勝ち得ました」
(背景:ブラックジャックに興じるミツルと、驚く四人の生徒たち)
ナレーション
「そして、十分な訓練を積んだチームの面々は、いよいよカジノへと向かうことになりました」
(背景:カジノ、ブラックジャックのテーブルに座るミツルと四人の仲間たち)
ミツルの笑み
「ブラックジャックだ」
(背景:ミツルの笑み姿と、ブラックジャックの成立している手札)
ナレーション
「彼の所属する研究チームは、見事に勝利を重ねていきました。
授業料を稼いだ彼だったのですが……しかし。
カジノでの勝負の魅力にとりつかれた彼は、次第にブラックジャックにのめりこむようになってしまいます」
(背景:満面の笑みのミツル、飛び交うトランプ、大量のチップ)
ナレーション
「しかし幸運は長く続きません」
カジノスタッフ
「……カウンティングか」
(背景:ゲームの様子を観察するカジノスタッフ。冷酷なイメージで)
怒る教授
「キミは勝ちすぎている、今のままでは痛い目を見るぞ!」
怒るミツル
「ボクのカウンティング技術は完成している!」
(背景:教授とミツルが口論する姿)
ナレーション
「教授の指示を無視し、勝負に熱くなった彼はある日大敗を喫してしまいます。
独断で行動した彼を、教授はチームから追放します。
しかも、それだけではなく……」
(背景:落ち込むミツル。衣服は乱れ、少し哀れな印象で)
ミツルの声のみ
「そんなバカな!」
(背景:ミツルの家の外観)
絶望の表情のミツル
「隠しておいた金が無くなっている……!
このことを知っているのは……!」
(背景:屋根裏部屋、あらされ、金が無くなっていることを印象付ける感じ)
ナレーション
「そう。独断行動を取った彼に対して。
教授は、彼のゲームでの勝ち。溜めていた金を奪うという行動にでたのです」
(背景:物を蹴飛ばし、荒れるミツル)
怒りの表情のミツル
「……そっちがその気なら。こっちにだって考えがある……。
このままで済むと思うなよ……!」
(背景:怒りの表情のミツルのアップ。おどろおどろしい感じで)
ナレーション
「彼は教授に会い、誠心誠意、自分の勝手な行いを謝りました。
その上で、再度カジノで勝つために教授も誘って勝負をしようと提案しました」
(背景:笑顔で握手するミツルと教授)
ナレーション
「ですが、これは彼の立てた作戦だったのです」
(背景:ゲームに興じる二人の後ろに、カジノスタッフが近づく)
ナレーション
「やたらに目立つ大勝。それを見咎めるカジノスタッフから、二人は逃げることになりました。
教授は二人分の勝ち金を持って逃げようとし、当然カジノスタッフは教授を追うことになりました」
(背景:金を持って逃げる教授と、それを追うカジノスタッフ。それを遠巻きに見るミツル)
どこかスッキリした表情のミツル
「……これでいい。これでいいんだ」
(背景:さわやかな表情のミツルの立ち姿)
ナレーション
「結局、彼は何も得ることはありませんでした。
カジノでの勝ちは無くなり、目を付けられている以上、カジノで再度勝負は出来ません」
(背景:黒一色)
笑顔のミツル
「……ですがボクは得がたい経験をしました。
本当に大事なのは、お金なんかではないということを学べたのです」
(背景:教室のような場所。笑顔で、堂々と立つミツル)
拍手する試験官と、笑顔のミツル。
ナレーション
「彼は、この経験を試験官に話しました。
まさしく。彼が最後に手にしたのは、奨学試験の試験官へと話す、値千金の経験談だったのです」
(背景:笑顔で拍手する試験官と、笑みのミツル)
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