表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

本当の自分

作者: 我龍

最近本当の自分が分からなくなって来た・・。

友達と遊ぶ時の自分

仕事してる時の自分

一人の時の自分


いつも自分の内面にある物を押し殺し違う自分を演じてる毎日、よくありがちな悩み事だけど解決方法は自分に原因があるだけにむずかしい・・。


人に合わせる事は得意だけど自分の事になるといつも逃げ腰になる自分に腹が立つ、結局人からは『お前は調子がいいな』とか

『お前は頼み事何でも笑って引き受けてくれる』とかでも俺はめんどうな事から逃げてるだけで笑って、はいはい聞いてればとりあえずは・・・とりあえず・・この繰り返し、何も考えず生きるならこれが正解。

でも、本当の自分は違う、いまさら何言ってる流されてれば楽じゃん逆らうなよって言う自分と、まだ遅くない、これからは本当の自分出して行こう流されるな自分!


最近こんな事ばかり考えながら生活してるせいかよく眠れない、イラつく、体調が悪い、悪循環の毎日。


昔の自分は・・明日からは・・明日こそは・・本当にはっきりしない、煮え切らない毎日、退屈な人生、 嘘つきな自分、それでも明日はやってくる、変えられるのは自分だけ・・自分だけ・・こんな事を考えながら軽く眠る、浅い眠り、すぐ朝が来る、仕度してまた嘘つきの自分が会社に行き作り笑いの一日の始まり


通勤電車の中でいつも叫びたくなる『誰か本当の俺に気付け!』死んだような目で訴える、心の中でわめき散らす、相変わらずの満員電車に腹が立つ最近寝てないせいもあって今日は特にイライラしていた。


俺の隣で音楽を大音量で聞いてる奴がいる、俺の前の席で詰めればあともう一人座れるのに足を大きく広げ、新聞も広げて普通に読んでる奴・・。


そいつの前には妊婦さんも立っている、いつもなら

心の中で『人の迷惑考えろお前ん家じゃないだろ』

とか、騒音野郎、新聞野郎に心の中で叫ぶだけだったのにその日はなぜかそいつらに直接言ってしまった。

普段の自分からは想像もつかない行動にびっくりした寝てないせいもあって初めは『夢』かとも思った。

でも現実、みんなが俺に注目してる、俺に怒鳴られた奴らもすごい表情で睨んで来てる・・その場から逃げたかった、嘘の自分で謝って許してもらおうとも思った。


俺の降りるはずの駅もとっくに過ぎ会社は完全に遅刻決定みんなの冷たい視線、中には期待する人の視線、怒って今にも胸ぐらつかむぞ!な視線・・完全にパニックになった。


寝てないせいもあって頭も働かず、そんな時勝手に俺の中の本当の自分が出て来た、多分無意識に感情が口から溢れだしたんだと思う隣の騒音野郎に『そんな音がもれる位デカイ音だすな迷惑考えろ!』まずこいつに一言、俺の前の新聞野郎に『おいオッサン、この状況考えろ!今すぐ新聞たたんで席詰めろ!』

『それで、お前の前にいる妊婦さんに席ゆずれ!』


その他冷たい視線の連中にも一言『おまえらも気付いてるんだったら黙ってないで注意しろ!』

絶叫してしまった。


当然、俺のあまりのキレッぷりに怒鳴られた二人は言う事を聞き俺の顔も見ずに電車を降りて行った。


妊婦さんからは軽く会釈をされ新聞野郎の座っていた場所に腰を下ろした。


周りの乗客は、みんな俺の事を避けるように俺に目を合わせないようにしていた

俺はと言うと、眠気も覚めて冷静になりまず次の駅で降りる事にした。


まったくしらない駅で降り改札を出てまずは会社に電話をした、遅刻の理由・・本当の自分で正直に今あった出来事を話してみる事にした。


会社の人間は電話口で怒鳴っている、俺の本当の自分の言葉が理解できない・・電話を切った、今日は休もう、これからはちゃんと本当の自分として生きる!もう嘘はつかない!でもまちがった事は絶対しない!


こんな事を一人心に誓いながら歩く、本当の自分で

明日は・・まぁいいか!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ