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0話 堕落しちゃった俺

初投稿です。

0話では登場人物ほとんど謎に包まれていますが、徐々に説明を入れていきます。

よろしければ読んでみてください!

また、堕ちた。--




「ぁぁぁぁああああ!!!」


落ちるぅぅ!?何これ、俺、死ぬの?

バイバイ皆、母さん、父さん、親友の中林、小林、高林。一緒に馬鹿やったのは楽しかったよ。

これが走馬灯ってやつなのかな…

...

あぁ、俺死んだのか。

こうなってみると悲しいもんだな…



「...」じーっ。


ん?誰かがこっちを見てる?誰だろう?


「...」じーっ。


...目が合った。ん?死んでない?あれ?


でも、俺落ちた気がす...


「あの〜。1人で考え込んでいるところ悪いんですけど〜。」


「あぁ、すまない。って誰!?」


目の前に瑠璃色の髪の女の子が唐突に話しかけてきたもんだから、びっくりだよ。誰なんだ?


「え?ワタシ?私は...あ、まぁそれはひとまず置いといて...」


「置いとかないでよ...」


「ん、コホン。ところであなた、今、落ちて死んだと思っているわよね?」


...そうだった。


「なんで生きてるんだ俺!?どうなったのか知ってるなら教え...」


「あなた死んでるわよ。」


え?


「え?」


「あなた死んでるわよ。」


「聞こえてるよ!驚き過ぎて思ったことと同じことが口に出ちゃっただけだよ!」


「まぁ、正確には死ぬ寸前といったところかしら。」


「え?それって...」


「それもあなたが死んだらちゃんと説明するわ。だから早く死になさい。」


「待って、意味わかんないんだけど、そもそもちゃんと死ぬってどういうこ」


「あの川を渡ったら死ねるわよ。ほら、早く。」


さっきから人の話を遮ってくるんだけど、この人。というかいきなり死ねとかなんだよ。死にきれないわ!


「あの先は楽園よ〜。可愛い子ばっかりよ〜。それはもう、悪魔的よ〜。」


うわぁ...真顔で言ってくるよ。この人。

でも


「行かせていただきます!というか、連れて行ってください。お願いします。」


やっぱり可愛い子には勝てないよ!

男の子だもん!


「お、おう。自分で言っといてなんだけどこんなにあっさりとは思わなかったわ。それじゃあ、川渡ったら近くにあるなんかすごい建物まで来てね〜。じゃっ。」


「あっ...」


「それと、あなたさっきからずっと思ったこと口に出てるわよ〜。」


「な...」


なんてこったー!!めっちゃ恥ずかしいよ!さっきからっていつからだ...落ちてる時から!?


「あぁぁぁぁ!!」


そこには虚しく俺の雄叫びだけが響いていた。





--今俺は川を渡ってなんか凄い建物というものを探している。

まったく、説明雑すぎるだろ...

こんなん見つかるわけないって...

あった。

あったんだけど。

うん。これはなんか凄いわ。


「お邪魔します...」


門のところから静かに入ってみたのだが


「デカイ。」


デカすぎだろ。このどこに行けばいいんだよ...早くもなんか嫌になってきたんだけど。



--1時間後--


「はぁ、やったついた…」


1時間も歩き回ってやっとついたなんてどんだけ広いんだよ、ここ。


「死んできたぞー!!」


死んできたら来てね!と書いてあるドアを勢いよく開け放ち、叫んでやった。


「...」


あれ?聞こえてないのかな?


「死んでき...」


「聞こえてるわよー。」


「うおっ!?びっくりした!」


また、声に出てしまった...


「相変わらず思ったことが声に出るわね、あなた。」


「うるせぇ。」


しょうがないんだよ。こればっかりは。


「それと、あなたが大声出すと思ってちゃんと耳栓しといたから。残念でした〜。」


「...うぜぇ。」


「なんか言った?」


怖い。怖いよ。


「それにしても遅かったわね。道草食ってたんじゃないでしょうね?」


「いや、この建物広すぎるんだよ!1時間も探してたんだよ!疲れたよ!?」


「え?門の裏に案内板あったと思うんだけど...」


は?


「は?」


「は?じゃないわよ。それとまた思ったことが口に出てる。」


何でわかるんだよ。


「門の裏なんて見ないよ!気付かないよ、そんなの!」


「...馬鹿なの?」


「うるせぇ。」


「川の前で会った時から思ってたけどあなた馬鹿なのね。」


うぜぇ。という言葉はしまっておくことにした。怖いからね!


「まぁいいわ。まずはここの説明とか、自分がどういう状況に置かれているのか聞きたいんじゃない?」


「そうだった!早く教えてくれよ!ここどこなんだ?俺はどうなっている?そもそも君は誰なんだ!?」


「そう急かさないの。順を追って説明するわ。」


どうなってしまったんだという不安が俺を掻き立てている。


「まず、ここはどこなのかからね。ここは悪魔の都。あなたの居た地上では地獄、魔界、なんて言われているわね。それでここは死んだ者の行先を決める場所と言ったところかしら。」


え?俺地獄に落ちたの?悪い事なんてして無いよ?あれか?こっそり母さんのへそくりでエロゲ買っちゃったことか?ごめんよ、母さん!限定版だったんだよ!許して下さい!お願いします!地獄なんてやだよ!


「え?俺地獄に落ちたの?地獄なんてやだよ!とでも言いたげな顔ね。」


だから何でわかるんだよ。怖い!


「何でわかるんだよ!っていう顔ね。」


「もうやめてください...」


「あら、ごめんなさい。ちょっと遊びすぎたわ。」


こいつ...


「ん、次にあなたの置かれた状況について。あなたは選ばれた。だから堕ちた。そして自らの意思で死んでここにいる。それじゃあ、最後に私についてだけど...」


「瑠璃様、お時間です。」


「あら?もうそんな時間?しょうがないわね、付いてきなさい。」


「え?ちょっと...」


瑠璃様?こいつのことか?

呼んでいるのは使用人かな?

というか、選ばれたってなんなんだ?

確かに俺は落ちてきたよな?

その時死んだはずなのに、瑠璃様?とやらは川を渡って死になさいと言った。

落ちる前の記憶もさっぱりだ。


おかしい...


それにここが地獄というのも気になる。

何が起こっているんだろう。


「ねぇ、何してるの?早くしなさい。ほら、悪魔的な可愛い子が待ってるわよ!」


そうだった!可愛い子だ!考えるのは後にしてまずは目の前のことだ!男として行かなくちゃならないんだ!


「...ちょろいわね。転移の準備はいい?」


「準備完了しています。瑠璃様。」


そのころの俺の頭の中は可愛い子でいっぱいだった。どんな子なんだろうな〜。ってね。本当に、馬鹿だったよ。


「ほら、行くわよ!」



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