表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

第十章 〇〇もやっぱり痴女だった

 『蟲』の大群にまとわり付かれたオレは、そのかたまりの中で必死にもがく。


 しかしそれは、砂利でいっぱいのプールの中を泳いでいるようなもので、いくらもがいても『蟲』たちを振りほどく事ができない。


 鼻の穴をふさがれて、口を開ける事もできないオレは、息ができず、その上『蟲』たちの酸で全身を溶かされて、痛みで気が狂いそうだ。


 耳の中にも『蟲』がぎゅうぎゅうに詰まって、その酸で鼓膜も溶かされているので、周りの音も全く聞こえない。


 もともとオレの耳の中にいた妖精忍者のスイショウは、たぶん、とっくの昔に溶かされて、死んで復活するのをくり返している事だろう。


 『蟲』のかたまりの中で身体が再生されて、この苦痛が延々とくり返されるのは、まさに生き地獄だ。


 息ができずに身体を溶かされて死亡寸前のオレは、もがきながら、自分自身もスイショウと同じ地獄の永久ループに入るのを覚悟する。


 ところが、その時、オレの身体にまとわり付いていた『蟲』のかたまりが、突然、ぶわっと、はじける。


 それと同時に、いつの間にかそばに来ていたアオ先輩に首を切断されて、グズグズに溶けた頭と身体が転がると、次の瞬間には新しい身体が再生している。


 それでオレは、再生された無傷の新しい身体で地面を蹴って、走る速度を音速にまで上げるが、周辺に漂っている白いガスで咳き込む。


「ゲホ、ゲホ、先輩! このガスをまいたのは先輩か? これは何の忍術だ?」


「これは忍術じゃない! お前の世界で昔使われた、DDTという強力な殺虫剤だ!」


「うわっ、ゲホ、ゲホ! それって、発ガン性が高くて環境汚染にもつながるからって、大昔に禁止されたヤツじゃないか! そんな危険ものを、どうやって手に入れたんだよ!」


「ヒスイに頼んで、それがまだ禁止される前の時代から取り寄せてもらったんだ! 異世界商人たちは次元を超える存在で、あらゆる時代の人間と取引できるからな! そんな事より、ゾンビ忍者を早く倒せ! ヤツが存在する限り『蟲』はいくらでも増殖するぞ!」


「言われなくても、分かっているよ!」


 かすれる声でそう叫びながら、オレは鎖ドクロの属性を、アフリカの部族忍者から取り込んだ『花』に切り替える。


 前に攻撃した時に、『炎』だと『蟲』が密集した時に消されてしまう事が分かったので、それ以外の属性を試すのだ。


「こいつなら、どうだ!」


 『花』に合わせた鎖ドクロをオレが振り回すと、その軌跡に沿って『花吹雪』が流れ、前後左右に振って威力を上げていくと、その『花びら』の数もどんどん増えていく。


 おそらく、ゾンビ忍者には『花吹雪』の幻覚作用も通じないだろうが、『蟲』は本能で『花』に引き寄せられるはずだ。


 そう予想したオレは、自分の身体の周りを何重もの『花吹雪』の輪で囲みながら、『蟲』の大群の中心部に向かって突っ込む。


 先輩がこの周辺にまいたDDTによって、『蟲』の密度はかなり下がっているし、オレが予想したとおり、『蟲』たちは『花吹雪』の方に吸い寄せられるので、今度はなんとかゾンビ忍者に近付けそうだ。


「よし! いけるぞ!」


 ところが、そうやってゾンビ忍者の姿が見えるところまで近付いたら、その瞬間に周囲を飛んでいた『蟲』たちが、そいつの身体を包み込んで、直径十メートルほどもある巨大な『蟲玉』を作り出す。


 さらに、その『蟲玉』は高速でゴロゴロと転がって、汚染された日本家屋をバリバリと壊しながら、オレたちの方に向かって来る。


 オレの攻撃範囲の外を走っていた先輩が、それを見て叫ぶ。


「気を付けろ、ユキ! あそこまで巨大な『蟲』のかたまりは、DDTだけでは分解できない! あれに捕まったら、もう逃げられないぞ!」


 それを聞いて、オレは『蟲玉』に捕まらないように距離をあけて、その周りを走りながら鎖ドクロで攻撃するが、『蟲』はゾンビ忍者の腐った身体の中でどんどん増殖するから、いくら削っても、それはぜんぜん小さくならない。


「ダメだ、先輩! 地道に削るだけじゃ、『蟲』の増殖に追い付けない!」


「ユキ! そいつから離れろ! 距離をあけて『花』と『風』を組み合わせて『花竜巻』を発生させるんだ!」


 それでオレが、言われたとおりに『花竜巻』を発生させると、先輩は、背中に背負っていたDDTの缶の残りを全て、その中に投げ込む。


 すると、破裂した缶から広がったDDTで『花竜巻』が真っ白になる。


 その白く染まった『花竜巻』が『蟲玉』に突っ込むと、『花』に吸い寄せられた『蟲』たちがDDTの毒で死んで、『蟲玉』がどんどん小さくなっていく。


「今だ、ユキ!」


「分かってる!」


 オレは『花』の鎖ドクロを最大の威力で振り回しながら突っ込み、残っていた『蟲』を引きはがしつつ、ゾンビ忍者の身体を削る。


「お前なんか、バラバラになれええええええええええええええええ!」


 だが、ゾンビ忍者は、手足をちぎられてバラバラになっても、最後に残った上半身だけで鎖ドクロの攻撃をすり抜けて、オレの首を噛もうとする。


 腐った体液があふれるその口を、ギリギリ鎖で受け止めたオレは、ゾンビ忍者の上半身を空中に投げ飛ばしながら、鎖ドクロを『炎』に切り替えて、身体に溜まった力を発動させ、そこに巨大な『爆炎』を生成する。


「燃え尽きろおおおおおおおおおおおおおおおお!」


「グワアアアアアアアアアアアアアアアア!」


 ゾンビ忍者は、燃えながら断末魔の叫びを上げ、その腐った肉が灰になると、残った頭の骨が、オレの鎖に取り込まれる。


「これで八人目! 残る最強レベルの忍者は、たった一人だ!」


 もともとあった三つのドクロに八つを加えて、全部で十一になったオレの鎖ドクロを見て、先輩も喜ぶ。


「すごいぞ、ユキ! わずか六時間とちょっとで、この世界の最強レベルの忍者を八人も倒すなんて、お前は本当に、この世界で最強の忍者だ!」


「先輩には何度も助けてもらっているから、オレだけの力じゃないが、それでも、その言葉はありがたく受け取っておくよ!」


 オレは、そう言いながら笑うが、オレの耳の中で復活していたスイショウだけは、この結果に落ち込む。


「はあ…………。ゾンビ忍者さんの『蟲』に殺され続けるのにも、がまんしたのに…………」


 それを聞いて、オレは先輩に気付かれないように、小さくささやく。


「お前が何を考えて、この世界の滅亡を望んでいるのか知らないが、オレは元の世界の自分の身体を取り戻すために、絶対にこの世界を救うのをあきらめないぞ!」


「……………………ユキさんだって事実を知ったら、この世界を救うのなんて、やめておけばよかったって後悔しますよ…………」


「だから、その事実というのが何なのかを教えろって、何度も言ってるだろ! …………まあ、それを聞いたところで、オレが自分のチ○コを取り戻すのをあきらめる訳がないんだけどな!」


 オレがそう言うと、スイショウは黙り込んでしまう。


 それでオレは、スイショウの事は放っておいて、心の中で、異世界商人のヒスイを呼ぶ。


 ヒスイとは、前にオレがロボット忍者に捕まってピンチだった時に、こっそり助けてもらってから一度も会っていないので、その時のお礼も兼ねて、買い物をしておこうと思ったのだ。


 すると、いつものように色が消えて時間が止まった世界にヒスイが現れて、口を動かしていないのに、その声が周囲に響く。


「どうやら、ようやく新しい服を買えるだけのお金が貯まったようね」


 それに答えるオレの声も、時間が止まって口を動かせないのに、周囲に響く。


「ああ、そうだ! 次が最後の忍者との戦いになるから、その前に買い物をしておこうと思って、お前を呼んだんだよ!」


「じゃあ、ロシアのロボット忍者の後に、アフリカの部族忍者や、日本のゾンビ忍者も倒したのね。すごいじゃない」


「…………お前、本当は、ぜんぜんすごいと思っていないだろ……。まあ、いいや…………。オレがここまで来れたのも、お前のおかげだからな……。とにかく一番高い服を買うよ! いつも、手足を切断されて捕まるから、耐久力が高い服を着たって、なんにも意味がないんだけどな!」


「あら、読者を楽しませるためにも、服を新しくするのは重要よ。もちろん、出版されてイラストが付くまで意味はないんだけど…………って、これは前にも言ったわね……」


「その読者っていうのが、オレには意味が分からないんだ!」


「あんたが理解する必要はないわ。……あと、あんたも、この後で最後に戦う相手を見れば、耐久力の高い服を買っておいて良かったって思うわよ」


「やっぱり、最後に戦う相手って、今までの忍者とは、ぜんぜん違うのか?」


「……………………」


「お前は中立だから、相手の情報は教えられないんだったな…………。じゃあ、この話は終わりにして、お前が新しく仕入れた、とっておきの服を見せてくれよ!」


 オレがそう言うと、ヒスイは背負っていた風呂敷包みを広げる。


「これが、最強の防御忍術がかけられた、最も耐久力が高い服よ」


「うわ! その服、全身網タイツで、スケスケじゃないか! そんなの本物の痴女しか着ないだろ!」


「大事なところだけはギリギリ隠れているから、これでも、ちゃんと出版できるわ。安心しなさい」


「出版って、なんなんだよ…………。しかし、こっちの世界でのオレの様子が、もとの世界の友だちや家族に見られなくて本当に良かったよ……。いくら巨乳忍者の身体になっているからって、オレが自分で、こんな服を買っているところを見られたら、なんて言われるか…………」


 そんなふうにブツブツ言っているオレの胸の谷間から、財布を引き抜いたヒスイは、新しい服の代金を自分の財布に移す。


「今着ている服はいらないでしょうから、それをこっちで引き取るとして、その分の金額は、ちゃんと差し引いたから安心して」


 そう言いながら、財布をオレの胸の谷間に押し込んだヒスイが大きな鏡を向けると、オレの服はもう新しいものに変わっている。


「それじゃあ、この後、あんたが勝つのか負けるのかは分からないけど、どっちにしても、会うのはこれが最後かもしれないから、お別れを言うわ。元気でね」


 そんな、あっさりした別れの言葉を最後に、ヒスイの姿は消え、世界に色が戻って時間が再び動き出す。


 すると、音速で走るオレの姿を見ながら、先輩があきれる。


「おい、ユキ、その恰好は、さすがにどうかと思うぞ…………」


「うるさい! これが最も耐久力が高い服なんだから、しょうがないだろ!」


 それから、しばらくして、日本の汚染された大地の破片の端まで来たオレたちは、三万倍のスローで吹き上がる溶岩を避けながら、小さな破片を跳び移って、次の新しい大地の破片に乗る。


 そこは、全てが氷に包まれた大地だった。


 その白銀の世界を走りながら、オレは叫ぶ。


「ついに来たな先輩!」


「ああ、ユキ! 予想していたよりも近かったが、間違いない! ここが、ぼくたちの目的地である、南極だ!」


 走りながら喜ぶオレたちとは反対に、耳の中にいるスイショウは、暗い声を出す。


「ユキさん、とうとう南極まで来てしまったんですね…………」


「ハハハ、そんなに落ち込むな、スイショウ! すぐに最後の一人を倒して、この世界を救ってやる! そしたら、お前とも、お別れだ!」


 オレが、小声でそうつぶやいていると、そこにコハクの心の声が聞こえてくる。


「ユキ、そっちは順調?」


 順調だよ、コハク! そういえば、お前、こっちの状況を、ぜんぜん知らないよな! 実はオレ、すでにこの世界の最高レベルの忍者を八人まで倒したんだぞ! それで、たった今、南極にも着いたんだ! だから、お前がオレの身体に入っていられるのも、あとわずかだぞ!


「ふーん、そうなんだ…………。じゃあ、この後、ついにあなたも、あの人と戦うのね…………」


 え? オレが最後に戦う相手って、お前と特別な関係なのか?


「うーん…………その話の前に、伝えておきたい事があるの……」


 なんだよ、早く言えよ。


「実は私、今度、パパになるの…………」


 はああああああああああああああああ?


「ほら、私、最初のころ、学校の保健室の先生と付き合っていたでしょう? でも、同時に付き合い始めた泌尿器科の女医にチ〇コを切断されて、半年ほど入院して、それからずっと会ってなかったんだけど、ひさしぶりに会ったら、お腹が大きくなっていて…………」


 ふざけんなああああああああああああああああ! お前、なんでオレのチ〇コで、生で中出ししてんだよおおおおおおおおおおおおおおおお!


「ついうっかり……」


 うっかりじゃねええええええええええええええええ! どうすんだよおおおおおおおおおおおおおおおお! オレ、まだ十六なのにいいいいいいいいいいいいいいいい!


「待って、ユキ、この話には、まだ続きがあって……」


 ええ?


「実は、保健室の先生を妊娠させた相手が私だって学校にバレて、退学になっちゃったの…………。ゴメンね」


 うわああああああああああああああああああああ! オレ童貞だったのに、こっちの世界を救っている間に、母親に射精を見られて、勝手に童貞卒業されて、淋病うつされて、チ〇コを切断されて、柔道部の男たちや女医の弟ともS〇Xして、保健室の先生を妊娠させて、退学かよおおおおおおおおおおおおおおおお!


「きっと、それもこれも、大人になったら、いい思い出になるわ!」


 ならねえよおおおおおおおおおおおおおおおお! 全部、お前が勝手にやって、オレは、なんにもしてねえんだからああああああああああああああああ!


 そんなところで、先輩が叫ぶ。


「ユキ! 最後の相手が見えたぞ!」


「え?」


 コハクとの話に気を取られていたオレは、そこで初めて、オレたちと並行して走る一人の忍者が、遠くから近付いて来ているのに気が付く。


「あれ? あの忍者、なんか、この巨乳忍者の姿に似てないか?」


「当然だ、ユキ! あれは、お前の今の身体であるコハクの母親なんだから! ただし、コハクが生まれたのが十四才の時だから、まだ二十九才だ!」


「ええ!」


 それでオレは、あわててコハクと話す。


 おい、コハク! オレが最後に戦う相手って、お前の母親じゃないか!


「そうよ、ユキ…………。母さんは、忍法『死骨支配の術』を編み出した、その忍術の創始者よ。そして私が以前に倒した三人や、あなたがそこで倒した八人と同じ、十一の属性の忍術も取り込んでいるから、今のあなたと同じ能力を持っているわ」


 という事は、お互いに、殺されれば、相手の鎖ドクロに取り込まれて消滅する訳か! 手足を切断されて捕まる事を心配するより、そっちの方が単純でオレとしては戦いやすい!


「そうだといいけど…………」


 あと、どうせ、この戦いが終われば『時間逆転装置』を動かして、オレが倒した相手も全員が、オレの鎖ドクロに取り込まれる前の状態に戻って生き返るから、お前の母親が相手でも遠慮はしないぞ!


「ユキ、遠慮なんていらないわ。私の母さんは、本当にとんでもなく強いもの! それと、母さんの力は『死骨支配の術』だけじゃないから気を付けて! もう一つの忍法『淫……」


 そのコハクの言葉の途中で、心のつながりが突然切れて、コハクの母親の声が響く。


「今、あなたに忍法『心つなぎ禁止の術』をかけたわ! もう私を倒すまで、私の娘から情報を聞く事はできないわよ! あと、あなたが、無理やり私の娘と心を入れ替えられた、被害者だって事は分かっているけど、この世界を救われては困るから容赦はしないわ!」


 そしてコハクの母は、走りながら自分の名前がナデシコ(撫子)だと自己紹介して、『雷』に合わせた鎖ドクロを振り回し始める。


 オレは、それに対して、自分の鎖ドクロを『岩』に切り替えて振り回す。


 そうやって、互いの身体の周りを『雷』と『岩』の輪で囲んだオレとナデシコは、南極の氷の上を音速で走りながら激突する。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」


「はああああああああああああああああ!」


 二つの鎖ドクロがぶつかって、その軌道がゆがみ、オレもナデシコも、音速で走り続けながら、それを制御しようと鎖をつかむ手に力を込める。


 しかし、高速で振り回される二つの鎖ドクロがはじき合う動きは、最強レベルの忍者でも完全には制御しきれず、互いに予測できない軌道を描いたそれは、かろうじて相手の身体をわずかに削り、周りの氷の大地をガリガリと砕いていく。


 そして、音速で走る二人の間に、ぶつかった鎖ドクロの火花が散り、その周囲に『雷』と『岩』がからみ合い、飛び散った血しぶきと、氷の破片が舞う。


 オレとナデシコは、そうやって戦いながら、相手に与えたダメージの分だけ、少しずつ自分の身体に力を溜めていく。


 その溜めた力を発動させて出す、最初の範囲攻撃が重要だ。


 オレは、それが十分に溜まったの感じた瞬間に、すかさず鎖ドクロを『刃』に切り替えて、『岩』と『刃』を組み合わせた『岩刃』を出しつつ、さらに、この一帯に『刃』の雨を降らせる。


「八つ裂きになっちまええええええええええええええええ!」


 その時、オレは、範囲攻撃を先に発動させた事で、自分の方が優位に立ったと思い込む。


 しかもナデシコは、防御を優先する動きを取り始めたので、オレはますます調子に乗って、注意がおろそかになる。


 それでオレが、自分の身体の異変に気が付いた時には、それはかなりひどい状態になっていた。


「な……なんだ……これは…………」


 顔を真っ赤にして、オレがうろたえだすと、全ての『刃』を防ぎきったナデシコが怪しく笑う。


「あら、ようやく気が付いたようね! 実は私、あなたが範囲攻撃を発動させるより前に、こっそり特別な範囲攻撃を発動させていたのよ!」


 オレは、自分の身体の状態に恐れおののき、急いでナデシコから離れようとするが、彼女はぴったりとオレに付いて来る。


「どう? 私の忍法『淫乱の術』は? 若い身体には特によく効くから、正気を保つのは大変でしょう?」


「くそおおおおおおおおおおおおおおおお! お前がコハクの母親だって事を忘れてたあああ! …………えーと、こういう時は、数学の問題を考えればいいんだ! 確かこの前に習った新しい公式は…………」


 そうやってオレは、音速でナデシコから逃げながら、必死に自分の身体の状態から気をそらして、正気を保とうと努力する。


 だが、こんな忍術を使うなんて、やっぱり母親も、娘と同じように痴女だった訳か……。


 しかし、まさか異世界にまで来て、数学の問題を考える事になるとは思わなかったよ…………。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ