魔法とスキルと称号と
まだ戦闘しません。
目を開けるとそこは深い森のようなところだった。物語に出てくるような綺麗な森の中。周りを見渡しても何もないので、フレイヤ様に言われた通りにステータスを見ることにする。…したんだけど。
「見方がわからん。」
ステータスの見方がわからない。どうしよう。ちゃんと説明してくれよおとぼけ女神様!とか考えていたのだが仕方ないので思いつく限り片っ端から試すことにする。とりあえず念じてみる。
でない。
次、言ってみる。
「ステータス!」
でない。正直もうネタ切れだ。どうすんだ。と何となく腕を伸ばしたときに腕にマークみたいなのがついてるのを見つける。
「何だこれ。こんなの俺ないはずだよな…?触ってみるか」
触ってみるといきなり脳内に情報が浮かぶ。
朝比奈蓮也 17 男 lv1
職業 転移者
HP 1300/1300 MP 4500/4500
STR 950
DEX 570
INT 880
AGI 990
LCK770
魔法
空間掌握魔法 ・空間干渉権を持つ者にのみ与えられる魔法。
スキル
マップlv10/死の点lv1/女神の祝福lv10
称号
世界を渡りし者
装備 家から5分の高校の制服一式
となっている。なんで家から5分のって入ってんだよ。制服でいいだろ。と思ったがそこはもう諦める。とりあえず基本ステータスみたいなのはまんまゲームなので問題ない。職業もみたまんまだ。魔法はまぁあとで試そう。スキルと称号を確認しよう。
スキル
マップlv10
・一度認識した場所を記録しいつでも確認できる。意識すれば頭に浮かぶ。最大lvは10
死の点lv1
・意識すれば、無機物のみ触れると壊れる部分が感覚でほんとになんとなくわかる。最大lvは10
女神の祝福lv10
・女神に愛されたものが受けられるスキル。このスキルのみレベルは女神に愛されている度合いなので上がることは滅多にない。最大lv10 各ステータスに補正大。
とスキルはなっている。正直フレイヤ様俺のこと好きすぎだろとか思ったりした。死の点というのはなんにも説明されてないから俺固有のだったりするのだろうか。とりあえず死の点はあとで無機物を意識的に見てみるとして、他のスキルは見たままのようなので、称号に移る。
称号 世界を渡りし者
・ステータスに補正あり。魔法の適正をあげる。補正中
とある。称号はレベルとかなく取得したらそのままのようだ。とりあえず一通りの確認をしたので、魔法に移る。正直魔法とか言われてもわからないし空間掌握魔法ってなんやねん。空間好きに弄れんのか?とか思って、今立ってるところから少し遠めの木のところまで飛ぶように意識した。
結論から言おう。飛んだ。ビックリしてこけて頭うったけど。
「いってぇ!いてえけど…とんだな、テレポートした。すげぇな。」
頭は痛いが冷静になって魔法について考えてみる。今のは感覚としては最初にいた地点Aから飛んだ場所地点Bまでの空間をなくしたような感じなので、空間をずらしてみたらどうなるのだろうか。
「空間を斬るような感じで腕を振ってそこをきってみるか…」
とりあえず腕を振って指先できるようにイメージする。するとそこには綺麗にさっきぶつかった木が切れていた。
「あれ…?もしかしてこの魔法ものすごく万能なんじゃ…?」
とりあえず空間をいじってできそうなことを片っ端からやってみた。
適当な四角をイメージしてそこだけずらして結界のようにしてみたり、新しく俺にしか認識できない空間を使ってアイテムボックスみたいなものを作ったり。
想像したことは全部できたので、調子に乗って色々やっていると少し体が重くなってきたので、もしやと思いステータスを確認する。みるのはMPだ。
MP 4500/3890
「やっぱMPが減ってる。それはそうか、魔法だしな…。」
ただこれを見る限り空間を切ったりしてるくせにMPがそこまで減っていないのでこの魔法の優秀さか、俺のMPの多さかはわからないがとても優秀な武器だということはわかった。なので死の点のスキル確認のために無機物を探す。森にそんなもんがあるとは思えないので自分のポケットに入ってたミン◯ィアの空箱をだして確認してみる。いまいちよくわからないので目を凝らしてみると体の中から何かが目に集まる感覚がしてきて、ミン◯ィアの箱にうっすらと黒い点のようなものが見えたのでそこをついてみる。するとミン◯ィアの箱は真っ二つになってしまった。
「なるほど、力を目に集めてみると見えるのか…しかも壊れる点が見えるってなかなか凄いことじゃないか?」
と少し興奮する蓮也。ついでに二つになったミン◯ィアの箱をもう一度見てみるとそれぞれに点があるので結構壊せるようだ。とりあえず二つとももう一回壊して4つをみてるがやはり4つにもあった。
それをひたすら繰り返し一ミリくらいの破片になると点が見えなくなった。
ついでにステータスをもう一度確認してみると死の点のレベルが2に上がっていた。
「幸先いいな!とりあえず都市の近くに転移してくれるって言ってたしそこを目指すか」
と思い立ち方向がわからないことに気付く。が、そこは神様に愛された蓮也。マップを思い出しマップを見るとこの世界の主要な国が写ってる地図と赤い矢印で現在地らしきところを確認して、矢印の方向が自分の向いてる方向だとぐるぐる回って確認した後に今いる魔の森と書いてある所を出るため近くの国の方に歩き始めた。
ようやく魔法とスキルの確認が終わりました。次から戦います次から。
死の点の変更は以下の通り
死の点lv2
・無機物のみ目をこらすと死の点が見える。
lv1より簡単に見えるのともう少しはっきり見えるようになった感じです