表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/17

世界最強の魔法使い

30日後、学校の屋上に再び訪れた


準備期間には少し長すぎたが、おかげでありとあらゆる物を準備ができたと思う

ミオが言っていた通りに、ここに異世界へのゲートが開く

思わず顔がにやける


「嬉しそうじゃの、主殿。じゃがいのか?異世界に行ってしまえば前世の記憶をもとにしたイージーモードが使えんぞよ?」


「構わないさ、まあ実際人生イージーモードは魅力的だけどな」

「そうじゃな、主殿は、そうゆう男じゃった」


ミオとはまだ40日程度の付き合いのハズだが何故か通じるものがある


前世での付き合いがあったのかもしれないな記憶にはないが




【ああ、主殿よ。

愛しの主殿よ。

やはり主殿は異世界に行くことを選んだの!

やはり主殿は変わらぬな

我は主殿に仕えて、希望のぞみの叶った事がこんなにも幸せだとはな】


足元からまばゆい閃光、ミオの魔法によって魔方陣が現れる

飲み込まれたその先にはひと月前に消えたミツキのいる異世界がある


俺はそこに一歩踏み出した



----------




異世界へのゲートを通過するーあっけないほど一瞬で転移が完了する


ミオの話では、異世界とこの世界には時間のズレがあるらしく一度行けば時間がズレてしまい、元居た時間に戻れなくなる可能性が高いらしい


だが俺にはもう未練などなかった

正直に言えば一度見た未来にはもう興味など・・ないとも言い切れないけど


ミツキが居なくなったから探しに行くなんてのは口実でもなんでもない


本音を言えば「異世界」に行きたいのは俺だ


だがら、感謝するよ

ありがとうミツキ俺に異世界を教えてくれて




ゲートを通過して4時間後、

俺は森の中を歩いていた

深く、そして木々はどこまでも高く大きくなっている

まるで太古の森のようだった

太古の森とか誰かも知らない人が描いた図鑑でしか知らないけど


「ミオここはどこだ?そろそろ疲れてきたんだが・・・休憩しない?」

「太古の森じゃよ。まぁそろそろじゃ、辛抱されい」


太古の森当たってた

サポートのハズのミオが厳しい・・・


「ミツキは何処にいるんだろう?」

「ふむ、近くにおるようじゃな。このまま森を抜けた先の街におるようじゃ」


なるほど、街があるのか

つーか案外近くにいるんだな・・・

追いかけて来たと分かったらどんなリアクションするんだろうなー



ミツキに会ったらお礼を言わないとな

なんてことを考えながら気を紛らわせつつ歩いた森を抜けると広い草原の向こうに街が見える


街が見えて一安心する


しばらく森沿いに歩いてゆくと

鼻腔をくすぐる良い匂いがする


キョロキョロと見渡して、匂いの方向に歩いていくと森と草原の際に一軒の木でできた家が見えた








「主殿よ、それはどーかなーと思うぞ?」


俺はその家の窓からこそこそと覗き込んでいた


「いや、だって良い匂いしたしさ」

「主殿、玄関をノックしたら良いではないか」

「なんか怖いじゃん?髭の筋肉モリモリのおっさんとかでてきたらさ」

「だから覗いておるのか」


「そゆことだよね!」

「だが主殿よ、どう見てもあれは女子よな?」


「うん、そうかもしれない」

「着替えておるよな?」

「うん。巨乳だよねぇ」


「この変態が」


「・・・・・・・・・・・・」


「うわっなにすんだ!」


ミオが俺の顔に抱きついてきた!

巨乳が!前が見えないじゃないか!

バタバタとしてミオを引き離すと


「あんた誰だい?」

「「あ」」


目の前に巨乳がいた

俺は頭を必死に回転させる!完璧な言い訳を考え・・・いや、理由わけを!


「えーと、すみません、俺道に迷いまして、空腹だった所に良い匂いに誘われましてですね、そうしたら美しい女性が見えたものでぼーっとしてまして」


『うわぁ主殿。よくそんなに嘘がスラスラと。』

『舐めんなよ、こちとら営業歴10年だぜ!こんくらいの話ができなくてどーするよぉ!ふはははは』


「嘘つくんじゃないよ。あんた異世界から来たんだろ?まあいい入りな」


「なぜばれたし!?」


「んで、あんたとそこの嬢ちゃん名前は?」

ミオを見ながら、名前を聞かれた


「え?」


ミオが見えてるだと?


「我はミスティ、ミオと呼ばれとるよ。」

「お、俺はシンタ。えーと、あの、ミオが見えるんですか?」


なるべく丁寧に話す


「そうさね、私ゃこれでも魔法使いでね」


巨乳の魔法使いお姉さん曰く


ミオが見えるのは最初からで、この世界の人間であればだれでも見えるとのことだった


俺が異世界人と分かったのは


過去に数度同じような人間を見たことがあったとか。この世界にはない服装だそうだよ・・・

着替えたほうがよさそうだな


「それにしても使い魔の嬢ちゃん、あんたの魔力は凄まじいね。私の数倍はあるんじゃないかい?」


「ふむ?我は感覚として魔力はあることはわかるが・・・それがどのくらいなのかはよくわからぬよ」


「それはそうだろう、それだけ魔力がつよいってことさ」


「な、あの、俺には魔力ある?」


俺にも魔法使えるのかな?

使えるものなら使ってみたいし


「いや、あんたからは感じないね」


がふ・・そう都合よくいかんかー・・・

凄い残念だ・・はぁ~


ものすごく落ち込んだ顔をしてしまった


「魔力は今からでも得られるから気にするんじゃないよ。神の聖域に行けば手に入れられるからね」


なん、だと?


「神の聖域?」


「ああ、この大陸には聖域と呼ばれる場所があるのさ。そこで試練を超えれば魔力の種を得られる、そして鍛えて増やすことも可能さね」


そう言い放つと、巨乳魔法使いはどうだこのやろうっていう顔をする

うぁードヤ顔って久々に見たわ


最初に出会った人が村人Aとかならこういう話は聞けないだろう

そう思うと、この巨乳魔法使いに出会った俺は幸運だったのかもしれない


ん?巨乳魔法使い?


「そういえば、魔法使いさんの名前なんていうんですかね?」


「おっと、あたしとしたことがまだ名前言ってなかったね。あたしの名前はアリス、魔法使いアリスだ」


うぁー名前似合わなねー


「あんた今似合わないと思っただろう?殴るよ?」

「え!?なぜばれたし!?」


ちょいちょい鋭いよ魔女さん!!


「まぁいいさ、今日はもう風呂入って休みな」


言われるまま甘えさせてもらい風呂に入る


慣れない森を歩いたこともあって疲労はたまっていたようだ

気持ち良すぎて凄く眠くなってくる




「主殿よ、明日からどうするのじゃ?ひとまずは聖域に向かうかの?」


「そうだな、アリスが手伝ってくれるということだしひとまず聖域で魔力を手に入れようか」


「ふむ、主殿、本当に魔力は必要かの?我がいれば魔法など必要なかろうに」


「なに言ってんだミオ。魔法だぞ魔法。使えるにこしたことはない、というか使いたい」


「ま、主殿。忘れてはおらぬか?ここには女子おなごを探しにきたのではないのかの」


「あ・・・・・そうだった。浮かれてた!んじゃ、明日は聖域にむかいつつ、ミツキの情報でも仕入れるか」


翌朝、アリスの弟子というのが聖域までの案内をしてくれるということになった

弟子は街まで買出しに行っていたらしい

森から見えた街なのだが徒歩で行けば3日はかかる


ものすごく巨大な街だったらしく、遠くからでも良く見えた


「この森だけでも自給自足できるんだがね。嗜好品とか、壊れてしまった鍋の修理とかに行かせてるのさ」

アリスは煙草を吹かしながら言う


「んで、弟子はいつ帰ってくるんだ?」

「もうすぐ帰ってくるはずさ。あの子はなかなか使える子だよ」



ぼっーっと街のほうをみていると大きな帽子をかぶり、いかにも魔法使いですといわんばかりの黒いローブを着た女の子が歩いてくる

女の子には不釣り合いな巨大なリュックを背負っているのがなんだか違和感を覚えるが


「た、ただいま帰りました!」

「おーよく帰ってきたね。んじゃ、とりあえず聖域にコイツらを案内しておやり」


「え?」


「え?じゃないよ。声域に案内してやれっつってんだよ」


「お、お師匠様、私今買い出しから帰ってきたばかりなんですが・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「しかもですね、今回はなんと私の大好きなお菓子がですね」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「行ってきますお師匠様」


悲しそうな顔をしている弟子。あさっての方向を向いているアリス。


「おい、弟子が泣いてるぞ」

「ふん、気にするんじゃないよ。必要なものはソノが用意するからもう少し待ってな。」


弟子の名前はソノというらしい

この師匠の弟子になるとああいう扱いを受けるのか・・・下手に弟子入りしたいとか言わないでよかった


ソノが荷造りを終えて、出発の準備が整った


「ありがとうアリス、色々してもらって」

「かまやしないさ。人助けはわたしの趣味みたいなもんだからね」


その割に弟子には厳しいなアンタ





アリスに送り出された俺達は森の中に入って行く


「いやー、まさか聖域がこんな近いとはなー」

「そうじゃのう。まさかこの森が聖域じゃとは」


そう、聖域はこの森だった

ここの中心部まで1日、そこで1日過ごせば魔力を手に入れられるらしい

スゲー簡単だ


「ええっとですね、この森ははじまりの森と言いまして、太古の森とも言いますが。」

「実際には聖域なんですけど。でもあなた方は何者なんですか?お師匠様があんなにも協力的で・・」

「いつもあんな風じゃないの?人助けが趣味とか言ってたし」

「いえ、確かにそうなんですが、魔法は秘匿事項でもあるんですよ。」

「そうなの?」

「はい、ここの中心部で1夜あかせば魔力の種は手に入ります。誰でもです。だからこそその中心部は結界で隠されていますし、そう簡単に誰でも案内はしません」



「あーそうなのか。この世界には魔法使える人は少ないの?」

「私は生まれつきの魔力持ちですが、魔力を持たない人間が大半です。後から魔力を手に入れられると言う話は当然みんな知りたがっている話でもあります」


「なんでアリスは俺たちにその話を教えてくれて、しかも手に入れられるようにしてくれたのか・・か」


いろいろなんか裏がありそうだなーとおもいつつソノについていく。

相変わらず森の中は静かだ


「なぁ、この森ってさ動物とかいないの?」

「いますよ、でも、この中心部へ向かう道は結界で隠されていまして、動物すら入ることはできません」

「ふーん・・・じゃぁ俺たちが昨日ここ歩いていたときも結界の中だったってことか」

「え?こ、この中歩いてきたんですか?

「ん、あぁ俺たちは異世界から来たんだ。で、出たとこがこの森だったんだ」


「なるほど、そういうことでしたか」


異世界人というのは、この世界において手厚く保護されるようになっているらしい。

なんでも大昔に異世界からきた勇者が当時人々を苦しめていた魔王を討伐、

そして王国の建設をしたらしい


そして現在のこの国のお国王の祖先なのだとか


「なるほどね異世界人ね」

「じゃがの、主殿。それだけでは何か説明がつかんな?」

「そうだな。腑に落ちない部分もあるけど今は考えるだけ無駄だろ?とりあえずできることからしていこうぜ」


そして中心部につく。

だがそこはなんでもない広場のようになっている場所で、ここが中心部ですと言われないとわからない場所だ


そこでテントを立てて一泊する事にした



ソノが夕食を作り、それを食べた俺たちはテントの中で休む。ソノは別のテントで休んでいる。

満腹になったこともあり、俺はそのまま寝てしまった


ーSystem onー


なにか聞こえた気がする。


ーステータスオンになりましたー


やっぱなんか聞こえる!


テントの外に出てみる。まるで時間がとまったかの様に静かだ


「ステータスって聞こえたよな・・・」


ステータス

HP 500

MP 200

攻撃力 150

魔力 100

俊敏 100


「うお!なんか頭に流れ込んでくる!」


スキル

攻撃魔法Lv1

回復魔法Lv1

剣術Lv1

・・・・・・・


頭に次々と情報が送られてくる。頭がズキズキと痛む

俺はそのまま痛みに負けて気を失ってしまった


「主殿、主殿朝じゃぞ」

「起きてください!」


がばっと起きる。

明るくなっている。


「あれ?どうなったんだ?」

昨夜のステータス・・・から記憶が飛んでいる。


「ふう、無事に魔力が手に入ったようですね。でもこれは・・・・・・・恐ろしいほどの力を感じます・・・」

ソノが信じられないと言うような目をしている


「ふむ、そうじゃの。主殿から魔力を感じるの」


「そうなのか?俺は何も感じないぞ?」


「まあ魔力感知スキルがないと感じることはできませんけど・・・」

「魔力感知スキル?」


ー感知スキルがオンになりましたー


「うお!また!」

頭に響く声


「大丈夫ですか?」


心配そうなソノ


「あ、ああ。なにか頭に響くんだ・・・今は感知スキルがオンになりましたとか・・・」



魔力感知なぁ・・・あ・・・・なんかわかるわ。


ソノのほうを見て魔力を感じる・・ってこうでいいのかな

なんというか、脳の中に情報が入ってくるような気がするので合ってるっぽい


ソノ

HP 50

MP 50

攻撃力 5

魔力 15

俊敏 10

スキル

攻撃魔法Lv2

肉体強化Lv4


system-

ー肉体強化を覚えました。-

肉体強化Lv1


うお!

なんか覚えたぞ?ミオを感じてみる


ミオ

HP 300

MP 1000

攻撃力 1000

魔力 10000

俊敏 3000

スキル

攻撃魔法Lv10

回復魔法Lv10

時空魔法Lv10


おお・・・ミオスゲェ・・・これは・・・・ケタが違うな。


「大丈夫ですか?」

「主殿?」

「ああ、大丈夫だ。いろいろと変わったなこれは。それにしてもミオの魔力は凄いな・・・10000とかチートすぎる。」

「え?シンタさん数値で分かるんですか?・・それ師匠と同じスキルですよ!」


色々とソノに教えてもらった。感知スキルには2種あり、1つは俺の感知スキルで、相手のすべてが数値として把握できるスキル

もうひとつはミオの使うスキルで、数値では分からないがなんとなくで分かるスキル


なんとなくで分かるスキルは、実はそれなりに有能で相手が見えなくても分かるというメリットがある

逆に数値タイプはレアではあるが相手を見ないとわからないんだとか


んで、俺が攻撃魔法lV1とかあるというと、「なんですかそれ?」と、そもそも本来はそこまで分かるスキルではないようだ



「それじゃ、帰りましょうか」



無事に目的を果たした俺たちはアリスの元に帰るため歩きだした


二年ぶり訂正中

完結するまで書けるか不安

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ