残された少女の怒りと思い
「どうしたの? 事実だから、何も言えないの殺人者ヒナ」
「いや、違うよ。
どっかの誰かさんに頭をモグラ叩きと勘違い
されて、頭が痛い子さんになってるんダ。
あれ、頭から声が聞こえる」
ハイスコア更新おめでとー。と褒め言葉を贈る。
「そう、ここ最近は世の中が物騒でゲーセンに行けてないからね。
ゲーセン中毒者である私の末期症状かも、でもこれで平和になるからこの末期症状ともおさらばね」
こっちも、言葉の中に御礼を混ぜる。こっちも、中々の強者だった。
「あんたなら、新月の夜も安心してゲーセンに行けるんじゃない?
そんなにいないよ血まみれのバットを持った女子高生は……」
遠回しに伝える。
「まあ、それも有りね。
殺人鬼を捕まえるため夜の暗い中を徘徊するのも……。
あっでも、それじゃあ校則違反だから先生に叱られちゃう‼︎
これでも先生達から優等生ね呼ばれているの」
よく言うよ。
人の頭を殴っておいて。
私の頭を野球ボールも真っ青なくらいおもいっきり殴っておいて……。
「例え私が殺人鬼だとしても、有花は殺さないよ。
私は有花と喧嘩するのが楽しくて仕方がなかったんだから。
喧嘩が趣味なの私は……」
こっちから攻めることにした。
そして、今の自分の言葉に驚いた。
喧嘩が趣味?
何でことを言うのだ。
この言葉にどれくらい嘘が混ざっているのかも分からなかった。
トキはその時の私の表情を見て顔色が変わった。
「……………なら…………してよ…………」
トキが何かいった。
「……えっ?」
思わず聞き返す。
「あんたが犯人じやないならそれを証明してよ!
もしくは、私と協力してよ!
有花の仇を私はとりたいのよ!
あんたは友達が誰一人消えてないから分からないでしょうね、この世に残された友達の気持ちなんて!
病気には抗えないけどこの事件には抗える。
なら、私はこれに抗いのよ!」
トキが思いを私にぶつけてきた。
その場が静まり返った。
まるで、先生が事件の報告をしている時みたいな空気だった。
「そっそんなことより、ヒナさんを速く保健室に行きましょう! 頭から血が出てますし……」
葵がその空気の中で初めに口を開いた。
「えっ、うんそうしよ」
指摘されたら、体が冷たく感じられた。
さっきまではピンピンしていたのに……。
人間とはそう言うものだ。
「さっきの話は保健室でね……」
トキを見ると教室の床にうずくまっていた。
顔は伏せているので表情は分からなかった。
私達は黙ったまま保健室に向かった。
やば、マジで立ちくらみしてきた。
そして、いきなり見ている風景が反転した。
目を開けると、天井見えた。
「目を覚ましたみたいね」
誰かに声を掛けられた。
見ると、白衣を着た初老の女の人がいた。
保健室の先生みたいだった。
頭を触る。包帯が巻かれていた。
腕には輸血用の針が刺されていた。
うちの学校にこんな設備があるなんて知らなかったな。
「因みに、言っておきますけどここは学校ではないわ。東県立病院よ」
「なるほど、つまり運ばれたわけですね」
まるで瞬間移動したみたいだ。
確か、学校あら東県立病院までは半径5キロぐらい離れていたな。
それがどうしたと、言いたくなるが……。
「因みに、親御さんはもう少ししたら来るからね」
この時間は仕事は忙しいはずなのに……。
まあ、実の娘が頭打たれて病院に運ばれたら飛んでくるのは当たり前かな……。
だけど、色々と申し訳ないな……。
「トキはどうしたんですか?」
少し、気になったので聞いてみる。
「……こんな状況だからね……。今は、学校で親御さんと面談してるはずだわ」
最後まで読んでくださりありがとうございます。
何とか、約束の時間までに終わらせる事ができました。
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