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ここは幸せ一丁目  作者: 七瀬 夏葵
11/21

第三話「殺し屋」Part.4

‥‥‥カラン。


溶けた氷が鳴った。


アカハチは、昔の苦い思い出に思いを馳せ、胸を痛めた。


(もう、取り返しもつかないのにな‥‥‥)


アカハチは目を瞑り、グラスに残った酒を一息に煽った。

グラスを乱暴に置き、目を開けたそのときだった。


「アカハチ!!」


(―――えっ!?)


懐かしい声がした。

振り返ったアカハチの目の前には何と、あの愛しいミアが立っていた!


「アタシ、あんたを‥‥‥」


昔のまま、何も変わらない姿の彼女がそこにいる。

間違いない。目の前にいるのは、あの時のミアだった。


「愛してるの!!」


「ミアッ!!!」


アカハチは走った!彼女の元へ!!


「ミア!!」


(夢なら、醒めないでくれ―――!!)


アカハチは、愛しいミアを抱き締めた。

そして、ずっと言えなかった言葉を口にする。


「愛してる‥‥‥」


もう離さない!!


アカハチは、ミアを強く抱き締め目を閉じた。

その瞬間、


グラリ---!!


地面が揺れた気がした。


(なんだ――!?)


ユラリ


目の前の視界が歪む。

抱き締めているはずのミアの感触が薄れていく。


「嫌だ!ミア!!ミアーーーー!!」


アカハチの視界は歪み、世界は眩しい光に包まれいった・・・・。

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