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人目忍んで・・・

「はぁ~、酷い目に遭った。」

 アメジスト、サファイアとの交渉は見事決裂。

 斬撃と銃弾の嵐を掻い潜り、俺はグラウンドに隣接している自然公園の雑木林まで無事に逃げ延びる事に成功。

「シールダーの助けとゴクドーから奪い返したマントがなかったら危なかったな。」

 俺の身丈を隠せる木に背中を預け、安堵の一息。

「やはりルリ先輩に任せるべきではなかったな。」

 今回、この場を設けて交渉を行いたいと案を出したのはルリ先輩。

 彼女がいつにも増してヤル気満々だったので任せてみたが、結果はご覧の通り。

「これ、次がないほど拗れたぞ。」

「見つけた。」

 小枝を踏みつける足音。

 振り返るとルビーの姿が。

「大丈夫。サファイアとアメジストはもうここにはいない。」

「それは気にしていません。それよりもこれはどういう事ですか?」

 勿論、怒っているわけではない。呆れの方が優っているから。

 だから口調も穏やかに話しかけることができた。

「何か問題があった?」

「あり過ぎですよ。辱めを受けた相手の性奴隷になれ、そんな事いきなりそんな事を言われたら誰だって反発しますよ。」

「でもユウセイ、ワタシ達三人を性奴隷にするつもり。」

「あの、俺はそんな事言った覚えは―――。」

「え?」

 途端、ルビーの様子が激変。

 雪のように白い顔肌が真っ青。

 この世の終わり、絶望感に打ちひしがれる表情。

「ユウセイはワタシを捨てるの?」

「ちょっとルリ先輩?」

「そんなのイヤ!!」

 縋り懇願するその姿にはいつもの余裕はない。

「ちょっと落ち着いて下さい。どうしたのですか?」

「お願いユウセイ。ワタシを捨てないで。ちゃんとユウセイ好みのモノに、性奴隷になるから。だから捨てないで。」

 ようやく合点がいく。

 彼女の脳内には『モノ=性奴隷』の公式が出来上がっているのだ。

 色々ツッコむ部分があるがそれよりも先にすべき事がある。

 取り乱している彼女を落ち着かせることが先決だ。

「大丈夫だよルリ、捨てたりなんかしないよ。」

 優しく抱きしめる。

「本当に?」

「勿論。誰にも渡さないし、手放したりしない。だから不安がらなくて大丈夫。」

「嬉しい。」

 俺の手が彼女の頬に添えると嬉しそうに頬ずり。

 目を細めるその様は猫そのもの。

 彼女の知られざる一面がまた見れた。

「それにしてもどうして俺の正体を二人に明かさなかったのですか?」

 彼女の肌の感触を堪能しながらふと浮かんだ疑問を尋ねる。

 すると、ルビーの表情にまた変化が。

 気まずそうに口を尖らせ拗ねて表情でこう言った。

「だって・・・、しばらくの間、ユウセイのこと、独り占めしたいと、思ったから。」

 上目遣いの仕草に俺は大興奮。

「全く、ルリはどれだけ俺を惑わせたら気が済むのですか!」

 強引に唇を奪う。

「んん!ん〜〜。ちゅ、んちゅ。んむっ、はあん。」

 驚いたのは最初だけ。

 すぐに俺の行為に応えてくれる。

 互いの口内や歯を舐め合い、舌を啄み、絡め合う。

 ルビーの唾液はどの飲み物よりも極上。

 彼女も俺の唾液を嬉しそうに飲み、その度に蕩ける。

 俺達は一心不乱でその行為を貪る。

 だが、それだけでは物足りなくなる。

 背中を撫で回していた腕はルビーの太腿を撫で、そして片足を持ち上げる。

「ちゅ♡あん・・・、いいよ。」

 即座にランジェリーモードへとなるルビー。

 彼女も昂り、俺を欲していた。

「ルビー、俺、我慢できない。」

 その言葉にルビーは艶やかで情緒を狂わす魅惑の笑みを浮かべて一言。

「いいよ・・・・ワタシのカラダ、メチャクチャに犯して♡」

 俺達は周りの事など気にせず夢中でまぐわいあった。

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