ルビーの呟き
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・。」
荒い呼吸音は俺。
目の前には俺に陵辱され、息絶え絶えのルビー。
ランジェリーモードのボロボロのズタズタ。
眼は虚ろ。
領域展開に閉じ込めたルビーのカラダを貪り尽くしたのだ。
「本当に飽きる事がない。触れば触る程ハマってしまう・・・。」
正直、エネルギーの事は忘れていた。それぐらい夢中になっていた。
「そうだ!・・・エネルギーは?」
俺は画面に表示されている数値を確認。
「82%のエネルギー量を確保、でしょ。」
「っ!」
ルビーに数値を言い当てられて驚愕のあまり言葉を失う。
快楽の余韻に浸るルビーは潤んだ眼を俺に向ける。
「当たった?」
「・・・・だからどうした。」
俺はそれしか言えなかったのは苛立ちと倒れるルビーの姿に再び劣情が沸いたから。
「ねぇ、何でこんなことをする?ワタシ達を犯すのは何故?」
「何故、だと?そんなの決まっている!復讐だ!俺から全てを奪ったアイツに―――八重島快羅に復讐するためだ。」
「むぐぅう~~。」
ルビーに覆いかぶさる。
「苦しいだろ!こんな酷い目に遭って辛いだろう。それは全部八重島快羅のせいだ。お前があの男の娘だからだ。そして俺はお前を許さない。俺から大事なものを奪ったお前達親子を!」
このまま最後までエネルギーを奪い取ってやる。
「ダメ・・・。今はもう時間がない。」
「まだだ。この領域展開は――――えっ?」
そこで見落としに気付く。
領域展開は残り2分を切っていた。
「領域展開は残りわずか。それにエメラルドとパールが来ている。」
そんなはずはない、と叫ぶ声が止まる。
俺の感知センサーにその二人の反応があったからだ。
「くそ、ここまでか・・・。」
「楽しかった。」
そんな感想を述べるルビー。
まだ余韻が残っている影響か、俺に微笑みかける。
それが腹立たしくて苛立ちが沸き上がる。
「次だ。次遭う時がお前の破爪を散らす時だ。覚えていろ!」
「・・・・・・。」
去り際にルビーは何かしら呟いていたが、小声過ぎて俺の耳には届かなかった。
「・・・・・・・・・リカバリー。」
ダークダイヤが立ち去り、誰もいなくなった事を確認してゆっくり立ち上がるルビー。
装甲は元に戻る。
だが体力消耗はかいふくできておらず、少しふらつく。
「はぁあ、すごい気持ちよかった♡」
先程までの犯された感触を思い返すルビーに恐怖や不潔感、悍ましい感情は一切ない。
あるのは快楽と幸福のみ。
「こんなに感じたの、初めて。」
頬を赤らめ、悶える。
身を守る為に切り捨てていたこの感性。
それを今体験できた事に対して感激。
その余韻に浸る。
「今まで味わえなかった快感と刺激。それが彼の手によって。」
自身のカラダを抱きしめる手が胸と今も尚濡れている膣へと伸びて快感の刺激を与える。
「あん、うん、はぁん。嬉しい♡夢中になってくれた。ワタシのカラダに。気に入ってくれた。それが一番嬉しい♡」
遠くから「お嬢様!」と呼ぶエメラルドの声が。
その瞬間、いつもの感情の乏しい白露瑠璃子へと戻る。
「次に遭うのが楽しみ。」
最後、ダークダイヤへ向けての言葉をもう一度呟き、ルビーは何事もなかったかのようにエメラルドとパールの元へ歩き向かった。




