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歪な親子

何か用?」

「そんなに冷たい視線を向けないでくれ瑠璃子。オレは君の父親だぞ。」

 個室へと案内された瑠璃子は目の前に座る父親――八重島快羅に冷酷な視線を投げ捨てる。

「樹里と乃亜から聞いたぞ。明日香クンと沙織クンが敵に負けたそうだな。」

「事実。」

 快羅の表情が険しくなる。

 自身の計画に支障がきたす可能性を少し感じているから。

 それを淡々とした口調で取り成す。

「相手は何者だ?」

「現在調査中。幹部の可能性がある。」

「成程、それでこれからはどうするつもりだ?」

「現在、セカンド・ジュエリーの強化に取り掛かっている。数日で完成する。」

「既に対策済みか。流石、オレの娘だけの事はある。えらいぞ。」

 席から立ち上がった快羅は自然な足取りで瑠璃子の隣に立ち、彼女の尻を撫でる。

「・・・・・・用はそれだけ?」

「久々の親子の団欒だ。もっと楽しもうではないか。」

 そう言いながら瑠璃子の制服のボタンを外し、胸元に手を忍ばせる快羅。

 普段周囲に隠している豊満な胸の大きさを確認するように撫でまわす。

「いくつか聞きたい事がある。」

「何だね?」

 瑠璃子の尻を撫でる快羅の右手がゆっくりとスカートを捲り上げる。

「地味なショーツだな。」

「ショッピングモールの襲撃で行方不明になった人達がいるのは本当?」

「その件は樹里と乃亜が担当している。お前が気にする事ではない。」

「そう。」

 ショーツ越しの感触を味わい終えた右手は隙間を縫って直接触れる。

 卑猥な動きで瑠璃子の桃尻を揉むが彼女からの反応は皆無。

「もう一つ。セカンド・ジュエリーの強化、どのようにすべき?」

「それは君に全てを一任している。オレが口を出すべき案件ではない。」

 耳元で囀り語る快羅。

 ブラジャーの合間に手を滑り込ませる。

 手の動きは女性を快楽へと誘うが、瑠璃子は全くの無反応。

 感じている様子は一切なし。

 今まで数多くの女性と自身のテクニックで堕としてきた快羅。

 しかし全く反応を示さない瑠璃子に苛立ちは隠せない。

 ならば、と強引に瑠璃子の唇を奪おうとする。が、彼女に払いのけられる。

「なら私のしたいようにさせてもらう。」

 淡々と一切表情を変える事無く言い放った彼女は背を向け、一度も振り替える事無く部屋から出ていく。

 ドアが閉まる音を快羅の舌打ちが重なる。

「くそっ、相変わらずの無表情。不感症のオンナは面白くないな。」

 快羅の眼には瑠璃子が自分の娘とは映っていない。

 都合のいい、利用できるオンナ。

 類稀な頭脳の持ち主である瑠璃子をどうしても手元に置いておきたいのだ。

 だからこそ、犯し堕とそうと狙っているが、不感症で全く相手にされていないのが現状である。

(周囲には隠しているが瑠璃子はかなりエロい身体の持ち主。不感症がなければもっと楽しめるはずなのに、な。)

 いずれは自分の肉棒で喘ぎ狂うオンナへと調教してやる事を秘かに企んでいる。

(あの澄ました顔がどんな風に変わるのか・・・。ふふふ、楽しみだ・・・。)

 それを考えるだけで下半身に欲望が滾る。

「くくく、まぁ、瑠璃子の事は後回しでもいい。所詮あんなアバズレ女、誰も相手などしないし、好かれるはずもない。アイツはもう既にオレのモノ当然。いつでも手に入れる事が出来る。」

 既に手中に収めていると確信をしている快羅。

 欲望にまみれた笑い声は止まる事はなかった。


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