八重島快羅の戯れ
「ククク、遂にお披露目できたか。」
テレビに流れる自分をインタビューを見ながら優越感に浸る八重島快羅。
ここは自分のオフィスの社長室。
ワインを片手に優雅に座る彼はバスローブ姿。
そう、彼は隣の仮眠室にて乃亜を抱き、シャワーを浴びた後。
「これでこの俺の人気がまた上がる。次期内閣総理大臣の椅子は俺のもの。いや、世界は俺様のものに。」
コンコン。
「誰だ?」
「樹里です。今、よろしいでしょうか?」
「構わん。」
「失礼します。」
部屋に入り一礼するビジネススーツ姿の雪羽根樹里。
「快羅様、報告いたします。」総理大臣が快羅様に面会を求めています。内容は数時間前に発生した未確認生物の事です。」
「分かった。明日の朝イチに時間を作る、と伝えておけ。」
「かしこまりました。」
「樹里よ、あの三人――瑠璃子、沙織、明日香の三人は今、何をしている?」
「現在、瑠璃子お嬢様のラボにて精密検査を受けておられます。」
「検査だと?戦闘が終わってもう数時間経っているぞ。何か問題でも発生したか?」
「いいえ。今回が初実戦でエネルギーもかなり消費したので、いつも以上に時間をかけて検査を行いたい、とお嬢様が。」
「そうか、異常がなければそれでよい。彼女達は俺の大切なコマ。オンナとなるのだからな。」
快羅の視線は隣の仮眠室へ。
ビジュエール・セイント達が欲情して自分に身を委ねる光景を想像。
収まっていた欲望がぶり返す。
「樹里よ。」
「はい、どうかされましたか社長?きゃっ!」
突然尻と胸を揉まれ、悲鳴を上げる樹里。
だが、抵抗はしない。
無駄だと分かっているから。
樹里は既に快羅の奴隷であるのだ。
「こっちへ来い。」
有無を言わさず隣の仮眠室へ。
二人が出てきたのは翌日の朝方だった。




