96 世界の災禍
「撃ち方よおぉい!」
銅鑼巻き声の掛け声が、まだ暗い夜に響く。
「…ってぇ!」
どおーん!
どどん!
響く大砲。飛び散る火花。たまや、かぎや。
大砲撃ち終えの旗の合図に、一旦散った冒険者が、それとばかりに踵を返し、巨大な敵に打ち掛かる。
「死ね!お前は今日こそ、ここで死ね!」
「散々追いかけて来やがって、このストーカーが!」
「その癖、いつも逃げやがって!」
水麗人の殺意の高さに牽引されて、冒険者らも気炎を上げる。
「1番から順!2時方向!注意を引くのに空から車がかりに突っ込むぞ!背後のやつは大技準備!」
「尻尾、足、手の順で壊すぞ!急げ!」
滑空し、一撃を入れては離脱していく、オーキッドたちのその手練。
息の合ったチームならではの連携だ。
【海鳥】たちの猛攻に、海に逃げようとした女王の体がじりじりと陸に戻される。
「「『ヒール』」」
オレとヨウルはひたすら『ヒール』を撒き散らすお仕事だ。
個人参加組や希望者には、うちで使っている腕章を配ってある。
そちらの腕を上げてもらうことを合図に満遍なく『ヒール』を飛ばしていく。
オレもヨウルもプロのヒーラーじゃないから、場を見ただけでのHP管理なんてとてもとても。
HPを見る【目】を育てていないので、冒険者には回復ちょうだいを自己申告して貰うことにした。
熊教官が側にいるので、こりゃあかん場合のみ合図や『ヒール』を飛ばしてくれる。
オレらがいるのは最後衛。
怪我人が多数出ることを見越して、ギルドには腕のいい医者の派遣を頼みこんだ。
その医師団に混じっての行動だ。アスターク教官の陣取るここが、一番防御の壁が厚い。
「リュ、リュアルテくん、あれ、本当にこっちこない?」
家亀の女王の威容は、ビルの高さ5、6階ほど。
こちらではかなりの高層建築だ。どっしりとして身幅もあるので、歩くごとに地面が揺れる。
「なんだか、すごく大きいよ?」
「地面が、揺れ、揺れて!」
ご安心めされ先生方。以前の島クジラほどはでかくないし、なんなら津波の心配もない。
……その分、固かったりするけどさ。
だがやつは海の覇者なんで、陸上では遠距離攻撃の手段がない。
産卵に陸に上がった今こそ好機だ。
「産卵後の家亀は本能的に逃げに徹しますので、おそらくこちらには来ないでしょう。
ですが相手は女王。一応、走って逃げる心積もりだけは、お願いします」
青い顔をして手を取り合う先生たちには、これを機会に経験値を沢山吸っていって欲しい。
経験豊富なお医者さまは、健康で長生きして貰わねば。
なにせリュアルテくんは『治癒』があっても、縫合や骨折の処置に慣れてはいない。彼ら専門医の目や知識が必要だ。
戦中戦後、冒険者の『治癒』持ちは、自分のチームで手一杯になるだろうから彼らの指導に期待したい。
オレはなし崩しにレイド戦の主催みたいな立場になったが、戦闘に関してはレイや冒険者に丸投げしている。
かわりに医療協力とMP回復用の食事はうちのダンジョンの提供だ。
療養に来ていたはずのヨウルは本当にすまん。
戦場に満遍なく『ヒール』を浴びせるのって、オレだけじゃとても足りない。なので頼りにさせてもらう。
うちの子は、魔力は少なめだからさ。
いや、水麗人は魔力も強いけど、今のあいつらイケイケどんどんのバーサーカーだしなあ。
王女さまからして、先陣に立って斬り込んでいるし。
へえ、面識のない王子さまらとかも、おっとり刀で参戦したりしている?
それ、聞かなかったことにしていい?
駄目?
道理でなんか水麗人の数が多いなと思ってたら総力戦か。
水麗人の痛切な歌声が戦場を染める。
腹の底から沸く憎悪と怒り。
故郷を奪われ、亡くした悲嘆。
戦って勝利をもぎ取らねば、明日は来ないと、そう歌う。
今の彼らにしか歌えないような歌だ。
ちょっとあれには参加できない。
「弾幕!薄いぞ!気張れ!」
「海に注意を向けさせるな!」
「逃げるぞ!」
「足を潰せぇっ!」
他所の冒険者もまた、練度が高い。
中でも大砲隊の活躍は、とみに目覚ましくあった。
アスターク教官の大砲は自前の魔力を使う仕様だが、あちらは火薬を使っている。
つまり魔力の消費を気にせずに、連射が可能になるわけだ。
流石はワールドクエストだ。
こちらでそんな武器を運用する冒険者なんて初めて見た。
HPは削っている。『部分破壊』も効いている。
なのに女王は未だに健在。
家というより、赤い城だ。
魔物退治ではなく、これは攻城戦のつもりで挑むべきだ。
こういう大物相手なら、本来は大火力を保有する魔術師こそが華々しく活躍するべき戦場だ。
本来の水麗人もここに分類されていたはず。
なのに魔法スキルが殆んど効かないなんてふざけている。
じりじりと女王が海に逃げていく。
そんな時だ。
ずだぁん!
空高くより、青と銀の星が堕ちてくる。
星槍の角突が、女王の脳天に突き刺さった。
その駄目押しに長い足が弧を描き、槍柄を蹴って深く押し込む。
一瞬だけ場が静まり、どっと波のように歓声が広がる。
なに、あれ超格好いい。
「よっしゃあ!スタン入ったぞ!」
「追撃だ!」
「うわ、サリーさんえげつない…」
うん。今のは痺れた。
「教官。頭に槍が刺さったままですけど、倒れませんね?」
なんで死なないのあいつ。
不死身なの?
優に槍半分は刺さってるよ?
「頭蓋骨はぶち抜いてはいるが、脳はそこそこ無事なんだろうな。ちっ、しぶてえ」
「…………金属の槍なら、『サンダー』通しませんか?」
「よし、やってみろ」
許可が出たんで、魔力を練る。
目測としては、5階建てのビルの屋上。
幸いあの頭の高さなら、味方の動線の邪魔にはならない。
巻き込み事故だけは気を付けて、範囲を絞って電圧を上げる。
「『サンダー!』」
どおん!
槍に雷が落ちる。
痙攣し、よろめき、頭を振り払うが、槍は深く刺さったままだ。
えー。
脳に雷落ちて生きているとか、どんな生き物だ。あ、魔物か。
「…効いてます?」
「効いているな」
「雷使いは頭を狙え!体の動きが止まる!」
「海に近づけさせるな、逃げられるぞ!」
「『サンダー!』もうひとつ『サンダー!』」
「はっ、魔法が通るならこっちのもんだ!『サンダー!』」
「『サンダー!』」
「『サンダー!』」
魔力と鬱憤を貯めていた魔法使いらの連撃に、砂浜が、視界が白く染まる。
結局、それが決定打になった。
びくつきながらも、そのままでは死ねなかった女王は、雷に撃たれながら頭や首の『部分破壊』を試みられた。
何十、何百と、斧を、槍を、砲弾を打ち込まれ。ようやく彼女が絶命した時には既に朝日が登っていた。
夜に来訪した女王は、正に闇の中の怪物だった。
陽の下では神秘のフィルターは外されて、その巨体だけがひとつの種族を滅ぼし掛けた凶王の武威を物語る。
浜は女王の血にまみれて生臭く、踏まれて割れた卵が中味を溢す。
悪い夢のような凄惨な朝だ。
「我らの勝利だ!」
誰かが上げた勝鬨に、水麗人のひとりが嗚咽を漏らした。
そのまま汚れた砂を握りしめ、突っ伏して泣き崩れる。
「女王は倒れた!その子供たちは未だに脅威ではある!
しかし海の民よ!今はこの時を祝おうぞ!
陸の勇者たちと、肩を並べて戦えた、この戦場に栄光あれ!」
戦装束を纏い、髪や半身を赤に染めたレイが三ツ又槍を高く掲げた。
その血塗られた槍先に、太陽の光が反射する。
……よし!
あっちはレイに任せて平気だな!
「先生、腕上がらないけど折れちゃった?」
医療テントには、怪我した冒険者がちらほら顔を出し始める。
「脱臼ですね!嵌めますよー。はい、がっこん!
今日明日くらいは重いものは持たないで下さいねー。
リュアルテくん、炎症止めに『治癒』よろしく」
「了解です。…『治癒』。お疲れさまでした。良かったら屋台で食べていって下さい。
女王戦参加者は感謝の半額セールですので」
「マジ?やったー!結界内はなんかいい匂いが、してると思ったんだ!
あ、治療代いくら?」
「女王戦参加者は無料です。
ですので、近くの冒険者さんに必要な方がいらっしゃったら、お声がけよろしくお願いします」
「悪いよ、それは」
「もし、気になるようでしたら、寸志をあちらの募金箱に入れていって下さい。トロットの再建資金に回しますので」
「あー。トロットって人魚の?」
あ、この人プレイヤーか。
水麗人を人魚って言うのはプレイヤーだけだ。
ワールドクエストだからってわざわざ来てくれた人だな。ありがたや。
「そうです。家亀は水麗人の宿敵で……彼らもいつもは穏やかな人なんですけどね」
「そっか。ちょい話を聞いてみるか。治療、ありがと」
「いいえ、こちらこそ」
「リュアルテくーん。次は本物の骨折。
整復したから『治癒』よろしく」
わあ、前世の得意分野。
「センセ、ちょ、痛い、痛い。そんなに伸ばさないで、あっ」
「お疲れさまでした。直ぐに治しますね。『治癒』」
お医者さまに丁寧な解説を受けながらスキルを撒いている間に、屋台からの差し入れが届いた。
栄養補給の亀串片手に『治癒』を掛けて回ったが、骨折や創傷がやっぱり多かった。
「うあー、亀肉旨い。空腹に染みる」
創傷『治癒』中の冒険者が、感に耐えたように呻く。
「お代わりもありますよ」
血肉の欠けを修復するべく『治癒』掛けられると、とたん腹ペコになるからな。
沢山食べて治して欲しい。
臨時医務室の成果は上々。
本物のお医者さんを引っ張ってきたんで、外傷の他にも胃潰瘍や初期の癌や水虫や性病なんかが見つかってしまった。
が、そーいう難しいのはお医者さんが治療してくれた。
冒険者さん義理堅いね。
サービスなんだから気にしなくても良いのに、募金箱に金額の多寡はあれど全員が入れていってくれた。
特に水虫の人。「えっ。治るの?」って顔してたからプレイヤーだ。その人なんか、山盛り寄付をしてくれた。
このトッププレイヤーの財力よ。
それと海の家だけじゃ、腹減り冒険者を賄えないんで、いつもの屋台村を造成と相成った。
結界内、安全地帯には美味しいものの空気が漂う。
昨日狩った亀肉は丼に、煮付けに、唐揚げにと7変化して、冒険者の胃袋に吸い込まれていく。
「米、うまっ。え、マジで?」
「お褒め下さって光栄です!精米したての新米を用意させていただいたので、いっぱい召し上がってくださいねっ!
うちのご飯は釜戸炊きなんで絶品ですよ!」
「なあ、大量注文とかやってる?」
「そちらの注文はノベル本館でお願いします!
そちらのほうが、料理の種類も多く揃えられますので!」
「この味つけなら酒が欲しい!」
「お外じゃお出しできなくて残念です。サリアータに戻られたら楽しんでいって下さいね!」
「ノベルでは明日から亀肉フェアを開催します!
南海で夜狩りに参加したい冒険者さん、大募集中です!ホテル宿泊プランコミコミです!」
「只今よりノベル本館温泉施設は9時半まで、女王戦参加者さま優先無料開放いたします!
もちろん本日中なら時間を過ぎても無料ですが、10時からは一般の方もご利用です!
チケットをお持ちになって下さいねっ!」
「こちら『部分破壊』の発動体の返却窓口になっています!
御購入希望者もこちらでどうぞ!
女王戦参加者さまは、1グループにつき1つ、本来の価格の8割で提供させて頂きます!」
「サリアータ冒険者ギルドより、女王討伐記念バッジが贈られます!
お帰りになる前に、どうかギルドにお寄り下さい!」
「お食事の前に『洗浄』サービスしてまーす!気軽にご利用くださーい!」
「水分補給に給水所ー!温かい麦茶と冷たい緑茶は無料です!
冷たいジュースありますよ!」
「移動前に少しやすまれていかれたい方は、海の家を開放しています!」
「ぷるるん、つるん。
コラーゲンたっぷり、家亀肉のゼリー寄せ。
疲れていてもつるつるイケちゃう乙な味ー」
他所から来た冒険者さんは、あっという間に建てられていく屋台村に、何事かと戸惑っている。
不思議そうにしつつも屋台に吸い寄せられるあたり、空腹には勝てんよな。
なんでこうなったのか、オレにもわからんがこれがうちのいつものことだ。
「おう。端から順にひとつずつくれ。ノベルさんちの采配だと、メシに困らんのがいいな」
毎度お馴染み地元冒険者の兄さんらが訳知り顔でお得なセットを注文する。
全品買うと新作のおまけがついてくる、隠れ注文というやつだ。
「はーい。フルーツ大福欲張りセットお買い上げ、ありがとう御座います!
甘味の気分なら今日はたい焼きの屋台も来てますよ!」
「そいつはいいな!寄らせてもらうわ」
冒険者が腰を下ろし食事を取り始めたところで、ギルドの解体師が到着し、仕事を始めた。
女王はギルドを介して売買し、冒険者たちの報奨になる。
食肉はすごく高くなるってことはないが、量だけはあるし、換金部分の肝は魔石と甲羅だ。
育ったものほど、良品なのでこちらには期待を寄せたいところ。
医療テントと言えば、患者が殆んど捌けた頃になって、大怪我したやつが運ばれてきた。
ちなみにそいつはバーサーカーしてたうちの水麗人のひとりなわけだが。どうも海まで撥ね飛ばされて気絶していたらしい。水麗人じゃなければ死んでいるところだった。
命に別状はないにしても、大掛かりな整復処置が必要なくらい色々ボキボキやってしまったとかでてんやわんやだ。
最初から医療費はうち持ちってことにしておいて良かった。
あれは治すのに大金がいるぞ。
命に別状ないのかー。そっかー。……あれで?
撹拌世界の医療技術凄いな。
そちらを緊急搬送するのに、お医者さまらが付き添ったので臨時医務室は本日閉店と相成った。
そこにオルレアが顔を出す。
「マスター。お疲れさまです」
「オルレアこそ。大活躍だったな」
斧使いは頼りになるったら。
オルレアはレイと巧みにスイッチして、右後ろ足の破壊を成していた。
…レイは儚げな感じがしてたんだけど、やっぱ撹拌世界の王女だったわ。
槍をもって角突する姿は、歴戦の戦士というしかなかった。
「サリーには負けますけどね。戦場勘があるというか、あいつは嘴が長い」
そのサリーは『解体』の方に回されている。
やたら固い女王の甲羅を砕く『部分破壊』要員としてだ。
どっごん、どっごん鳴り響く音。
ボーリングマシンでも使っているのと聞きたくなるような轟音だ。
「そういえば、貸し出しの発動体は便利でしたから買い取らせて下さい」
「役に立てたか?」
サリーが誉められたようで嬉しいな。
「勿論。貸し出しのは全て返ってこないと思った方がいいです」
「…冒険者の財力だ。半分くらいは捌けると思ったが、全部がというには高くないか?
これから亀の夜狩りに参加してくれる者は回数によって割引サービスをしてもいいかもな」
気合いを入れすぎて、沢山作りすぎたもん発動体。
結局どっさりと余らせそう。
だって、あの時はこれくらい必要になるかなあと。
……いや、頭に血が登っていたと言うか。
「女王戦参加者の特別感を守るためには割引サービスはいらないでしょう。
でも余っているようでしたら、これから夜狩りを積極的に行ってくれる参加者にも購入権をつけるのもいいかもしれませんね。
女王にあれだけ効いたんですから、頭部に槍で『部分破壊』で刺したのち、『サンダー』がスタンダードになりそうです」
そっか。ワールドクエストだったもんなー。
逃がした女王追って、もし北海で相手することになったらオレらは全滅必至だったろう。
そしたら強い相手を有利なフィールドで相手しちゃならん教訓を得てたな。アバターたちの命を以てして。
「なんで脳に雷落ちて死ななかったんだろうな?」
あいつも水麗人のストーカーにならなければあんなに苦しい死に方をしないですんだのに。
粘着質に追いかけ回された水麗人の恐怖と嫌悪は取り返しのつかないところまで来ているから、自業自得感がある。
「魔物ですからねえ」
ワールドクエスト 世界の災禍【赤の女王編】 クリア!
南海にて赤の女王が討伐されました!
称号 ワールドクエストホルダー +1
称号 奇跡の体現者
貴方は歴史的快挙を成した勇者がひとりである。
以上が贈られます!
女王戦、全ての参加者に誉れあれ!
冒険者の活躍により、世界の災禍がひとつ取り除かれました!
このワールドクエストの達成により、現在の20年後の人類絶滅指数が公表されます!
現在の絶滅指数98.3パーセント。
将来の人間はダンジョンに籠ることで細々と生き延びています!
水麗人は絶滅の危機を回避しました!
人類は滅びの危機から1歩後退しました!
クエストの大成功を受けて、功績ポイント+1000点 +1500点 +100000点 +550点 が贈られます!
称号 暁の天秤 が贈られます!
友よ 友よ 貴方のためなら我らは死のう。
一族の朝を、貴方と共に見るために。
※この称号は水麗人と友誼を結び、連続ワールドクエスト【赤の女王編】をクリアしたプレイヤーに贈られます!
貴方が彼らを裏切らない限り、水麗人は貴方の忠実な友でありつづけるでしょう。
貴方は【赤の女王編】MVPに選ばれました!
称号 ブルーブラッド +1
称号 英雄の仕立て人
功績ポイント7777点 が贈られます!
貴方の号令に従うは一騎当千の兵ども。
活かすも殺すも胸先三寸。
※これより貴方と行動した指揮下の者に、1パーセントの全体強化が掛かります!
ワールドクエスト!
今回のワールドクエストの大成功を受けて、世界のシナリオが変化します!
世界の片隅で赤の女王の蹂躙により、ひっそりと滅びるはずだった水麗人。
幼き日に結ばれた友情が、ひとつの種族を救い、世界を変革する切っ掛けになるとは誰も思わなかったことでしょう。
一定数の水麗人の生存確定。
水麗人貴種の生存確定。
倒されるはずのなかった赤の女王の死亡。
以上の条件が達成されたことにより、【滅びの始まり】 このシナリオは完全消失します!
NEW!【いつか世界が全てを取り戻す日まで】 開催決定!
冒険者諸君!
世界を危うくする災禍の渦は、貴方の目の届かぬ、いたるところに噴出していると、もう気がついた頃だろう!
刮目せよ!声を上げよ!
世界を救う勇者は君だ!
さあ、今こそ冒険の旅に出掛けよう!
これより【世界の災禍】と認められたボスを倒す度にワールドクエストホルダー +1 を贈られます!
【世界の災禍】はボスの姿をとらずして、貴方の前に立ち塞がることもあるかもしれません!
………。
女王、倒される予定なかったってマ?
いいね、評価、誤字報告、ありがとうございます。
特に誤字。いっぱい直して貰っているのに、それでもまだあるとかガクブルしてます。
頂けるコメントは、物書きの栄養。冥利につきます。感謝。
そんなこんなで、ようやく真のワールドクエストがお目見えしました。
軽率に滅び掛けている撹拌世界です。なので、プレイヤー諸氏には頑張って貰いたいものですね!
ええ。リアルでそんな羽目にならないためにも。