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嫁が最強スペックすぎて戸惑うんだが。  作者: tetoc
■ 序章 ■
2/25

【00】今ここで結婚します。

まだまだ慣れてない部分もありますがまったり執筆しております。どうぞよろしくお願いします!

各話の後書きに、設定などを書いていきます。(書くものがない場合は未記入)

※序章のみあっさりした文&短めになります。

 

 俺は生まれながらに恵まれていると思う。

 この世界を代表する、超大国の第一王子にして、王位継承権・第一位を有する者。

 恵まれた容姿にあらゆる才能…正に文武を極めに極めまくって、今や俺が国王に即位すれば、歴代最高の王になると言われている。


 そりゃあそうだ。子供の頃から悪王にならない為に、()()()()()を施されてきたんだから。子供の頃から、血反吐を吐こうが、突っぱねられようが喰らいついてきたんだ。


 俺は疑わない。

 俺自身を。今までの努力を。

 俺は王たる器を磨いてきたんだ。



「グレイズ・バーバリィ…愛する息子よ。そなたが次代の王であることを、ここに我が名をもって命ずる。」


 名を呼ばれ、俺は跪く姿勢から更に頭を下げた。 王子である俺が跪くのは、この国でただ一人。

 フローリア王大国、現国王ゼアル・バーバリィ・フローリア。賢王と呼ばれる俺の父親だ。


 "フローリアの準継承式"。

複数人いる王位継承権利者の中から正統な継承者を選び、唯一とする。つまり、これに選ばれたのなら、ただの権利者から次期国王という肩書きになる。


「このグレイズ、慎んで拝命致します。父王様。」


 ああ、やっと…やっとこの時がきた。今までの耐え忍んできたあらゆる事が報われる。

 俺には掲げる信念がある。下の兄弟達、従兄弟達と王位継承の覇権を争い抜き、王となってどうしてもやり遂げたいことが。

 胸にこみ上げてくるものを噛みしめ、瞳を閉じた。


「だが条件がある。」


 …はん?


「お前は年頃になっても妃候補の中から妃を選ぼうとせず、あらゆる女性と浮名を垂れ流しとるようだな。んん?」


 や、口調!ここ正式な場だぞ!?

 周りの臣下達も何か言ってやれよ!!


「仰せの通りでございます。ゼアル陛下。」


 玉座に続く緩やかな階段の下、丁度俺と国王の中間地点に歩み出たのは、アルベルトと言う中性的で端正な顔立ちの若い男。

 コイツは若くして白の大臣に任命された、俺の幼馴染(マブダチ)だ。


「な、何を言う?アルベルト。私は…」

「グレイズ殿下。今朝も()()()()()()()でしたようで。」

「ぐっ…。」


 俺はアルベルトを黙らせようと口を開いたが、アルベルトはいい笑顔を俺に向けた。

 仰る通りだ。昨夜は大変楽しませて頂いた。本当、ご馳走様でした!!!


「グレイズ。面を上げ、その場に立て。顔を見て話がしたい。」


 親父に名を呼ばれ、立ち上がる。

 視線があえば、親父はふうっと長めのため息をもらした。


「お前には妃候補の中より、誰かを娶ったとして、()()は変わらんだろう。だからな、全く新しい者を選定し、お前の妃に選んだ。」

「え?どう言う…。」

「アルベルト。」


 親父に名を呼ばれたアルベルトは、深々と親父に一礼し、俺の方へと向き直った。


「グレイズ殿下は、両陛下が定めた方と、()()()()()婚姻を結ばなければ、王位継承者(次期国王)と認められることはございません。」

「は!!??」

「尚、婚姻に関する行事などは後々に取り決めるとし、婚姻を結ばねば、王位継承権・第二位の者が即刻、王位継承者となられます。」


 ちょ、強引すぎねえか!?

 戸惑い、うろたえる俺を他所にアルベルトの脇に控えていた従者が、てきぱきと簡易な調印机を俺の前に置き、机上に羽根ペンとインク壷、一枚の紙切れを置く。


 紙を見るとバリバリガチの婚姻届だ。俺が名を書く所は、当然ながら空白。そして、そのすぐ下に綺麗な文字で"レイリア・ソル・ローズブレイド"と書かれている。

 その欄は、俺の妻…妃となる者が名を記入する所だ。


 え?知らん知らん。聞いたこともねえし、()()したこともねえんだけど!?


 頭をフル回転させ、俺の妃となる者と何か接点はないか片っ端から脳内検索をかけるが、そんな名前なんか思い当たらない。

レイリア…!?ローズブレイド!?珍しい名前だ、でも思い当たらねえ!!

 世界中の未婚の姫君、名のある貴族の娘の名前は頭に入ってる。けど、ヒットしない。

妃になる女と会ってもないのに、今ここで結婚しろだと…!?ちくしょう!ふざけてやがる!


「さあ、どうする?我が息子よ。この場で婚姻を結ばねば王にはなれんぞ。」


 内心で焦りまくっていると、親父から急かされる。

王位継承権を持つ者は、17人。王位継承権第一位であるからと言って、平々凡々と生きてきたわけじゃない。

 フローリア王大国は、世界的に見ても絶大な力を有し、その国土は世界の4分の1にも及ぶ。

 この世の最たるものである、この国の王は、王位継承権を持つ者にとって必然的に目指すものだ。


 俺は色んな分野で自分を鍛え上げてきた。それをこんなことで棒に振るなんざ考えられねえ。


「分かりました。レイリア…それが私の妻の名ですね。」


 腹は括った。

 俺は羽根ペンを持ち、書くべき場所に自分の名を書き記した。





【00】今ここで結婚します。 END.

■ゴディルエレスカ

祖龍が創ったとされる、この世界の名前。

様々な種族が暮らしていて、魔力と言う概念がある、神秘的な世界。8つの大陸と数多くの諸島が存在。祖龍を含め、原初の神と呼ばれる者達ではなく、新生の神(神獣)がより身近な神として信仰を集めている。


祖龍の誕生~新生の神々の誕生を記された神話は、世界中でおとぎ話のように語り継がれている。



■フローリア王大国(王政)

元は小さな諸国。現在は、4分の1をその支配下においている、世界きっての超大国。

王が悪政を行えば、ある集団の独断だけで王を処刑できる制度を設けており、その為、長らく続いてきた国でもある。国土が広い分、問題は所々あるものの、緑豊かで資源も豊富。



■フローリアの王位継承関連

より優れた者を王に据える為、王族に生まれた子供全員に王位継承の権利があたえられる。男女は問わない。

王位継承権・第一位、第二位…とランク形式で、その者の行いや能力などで変動するので、第一位の者が第五位に落とされることもある。

この制度はとても厳しく、謀殺などが起きたりすると、疑われた者は片っ端から権利を剥奪。権利を与えられることは二度となく、その者は王族から王民(平民)に落とされる。

リスクが高すぎるので、競争相手を謀殺したり、陥れたりせず、自分の能力の向上に専念する者が多い。


王位継承の準継承式で、王位継承権利者から次期国王と呼称される。もちろん、次期国王の行いが悪ければ、その地位は問答無用で剥奪される。

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