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剣と弓と王女と俺。~ネットゲームに入っちゃった~

作者: あられ

俺はいったいぜんたいどうなってしまうんだ~~~。

俺の名、(しゅん)ごく普通の高校生。

みんなと違う点は引きこもりというくらいかな。

ずっとネットゲームにどっぷり浸かってます。

ゲーム内では勇者ユエとして日々王女リゼッタを守っています。

この頃は敵だらけで、目が疲れ、手も疲れます。

いっそうゲーム内に入れたら楽なのにな~と思ってしまうくらい。

でも、リゼッタが時にみせるかわいい笑顔のせいで、許してしまう俺もいるんだけれどね。

そんなある日、担任が家にやってきた。

俺は会う気もないし、部屋の鍵を開けるつもりもなかった。

ドアごしに話していたけど無視してゲームに夢中。

そんなときに、パソコンがひかりリゼッタの生声も聴こえた。

貴方にならここを任せることができるかもしれない。

さぁ~、こっちの剣を受け取ってください。

そして、私と旅に出てください。未来を変える長い旅に。

パソコンのひかりが俺を包み込み、お願いユエ

そう聞こえ意識が遠退いた。

目覚めると、そこはパソコンのなかの世界。

フローリア。

そして、俺は背中に楯、腰にはインペリアルソードをさし服は勇者の格好をしていた。

パニックになっていると、なにをしているのユエ。

と聞いたことがある声が聴こえた。

振り返るとそこには、王女リゼッタが弓を持って現れた。

突然茂みから出てきたため、びっくりしてしまったが、リゼッタはお構いなしに話し出した。

今からこの国を変えるための旅を私と一緒にしてください。

俺はお願いを断るのが苦手だから、すぐにオッケーを出してしまう。

王女は嬉しそうにありがとうと言った。

詳しいことは、次の町で話す。

もう少しで着きます。

私の声が聴こえてよかった。

もう少しで着くというときに、茂みからモンスターが現れた。

俺は出来る限りの攻撃をし倒した。

突然だったが、体が勝手に動いた。多分体が覚えてるのだと思う

町に着き、宿をとってから、現在の状態をきいた。

私はフリーゼ王国第一王女リゼッタ、今私の国は呪われている。

偽りの森に住んでいる魔女アイネットに。

魔女は、私にだけ呪いをかけずに、こう言った。

偽りの森にこい、一人ではこれないであろうから

勇者ユエとともにこい。ユエは私が喚んでおく。

それだけ言って消えていった。

ちょっと待ってくれ、フリーゼ王国の民は今どうゆう状態なんだ

また、何故偽りの森の魔女は俺のことをしっているんだ。

リゼッタは、こう言った。

民は今時間が止まったかのようにその場から動けずにいる。

私の父上、母上も、同じ状態だ。

魔女がなぜ、ユエを知っているのかはわからないんだ。

私も、願ったらユエと会えたのだから。

俺は心の中で思った。俺のことが好きなのか?と。

まさか、パソコンの外からくるとは思わなかったがな。

頼むユエ私とともに来てくれ。そして、魔女を倒してくれ。

俺はすぐに、命に変えても倒して見せる。と伝えた。

今思うとそれが現実になろうとは思わなかった。

ありがとう。そしてすまない。

この戦いが終われば、戻れると思う。

王女は、俺にそう言った。

今日はもう遅い、明日に備えて休もう。

私はこっちのベッドを使うから、ユエはこっちのベッドを

使うといい。

その夜はなかなか寝付けず、リゼッタに内緒で、抜け出した。

外の空気を吸うため、屋根にのぼり星を眺めた。

キラキラ輝き、まるで平和なような気分にさせる。

こんなに夜空はキレイなのに、明日になれば空は黒く染まってしまう。そうならないように俺は頑張らないと。

この剣と楯に誓ってってな。そろそろなかに入ろうとしたとき、リゼッタがのぼってきた。

馬鹿者どこにいるのか探してしまったではないか、心配したぞ。

魔女に何かされたのではないかと。今にも泣きそうな顔だった。

俺は星をみていただけだよ。と伝えたとたんリゼッタが抱きついてきた。俺は何がおきたのかわからず、あたふたすると、リゼッタがすまない、魔女にユエのことを知られたのは私のせいなんだ。ユエ正直に言うと私はお前のことを好いていた。

誰よりも強く、いつも私の前を守ってくれた。

そこに、魔女がつけこみユエ、お前がここに来ることになった。

すまない。私のこんな気持ちのせいで、結ばれるはずかないのはわかっている。だが、今日だけは今だけはお前のことを好きでいていいか、明日からは戦を戦う戦友として頑張るから。

俺はリゼッタをそっと抱き締め返した、今の時間が止まればいいのにと思って。

そうして、夜は更けていった。

朝になり準備もし、必要な薬なども用意し出発した。

偽りの森目指して歩き始めた。

日に日にモンスターのレベルもあがり大変になる。

倒すのにも時間がかかり野宿をすることになった。

交代交代で、寝ることにした。

先にリゼッタが休むことになり、俺は辺りを警戒した。

そんなとき、一羽の鴉がこちらを睨んでいることに気づいた。

鴉といえば、このゲームでは魔女の使い、俺はとっさに体が動きリゼッタを起こさないようにリゼッタの弓をとり鴉めがけて打った。鴉の体に突き刺さるもそのまま翔んでいった。

おのれ、ユエ覚えておれと言い残して。なにっと、リゼッタが目を覚ました。俺はとっさに何もなかったと答えた。心配されまいとして、今魔女の声がしたきがするがと言ってきたため、夢でも見ていたのだろう。まだ、休憩していていいことを伝えた。

俺は再び辺りを警戒した。それ以降は特にはなにも起きなかった。朝をむかえ、また、歩き出した。

俺は昨日のことを思いだし、用心深く辺りを見渡しながら歩いた。何時間歩いただろうか、なにもなくホッと落ち着いていた

その時だった、鴉の羽が空から降ってきた。

ユエよお前に最高の贈り物をあげるわ。あっはっはっ。と魔女の声がしたかと思うと空から漆黒の翼がはえ、頭から角がはえたモンスターが現れた。リゼッタは、お前は執事のレグルス。

姫お元気そうで何より。そうです。私はあなたのお側にいた執事です。私を騙していたの?騙す?いいえ。最初はただの執事でしたよ。今はアイネット様に従える側近です。

レグルスとはリゼッタの執事で俺も一度だがお会いしたことのある、しっかりとし、そして、剣の使い手でもある。

俺の憧れの人だった。

レグルスなんでだよ。なんで。俺はお前に憧れていたのに。

それは光栄ですね。(わたくし)に憧れていたなんて。

では、私の剣で殺されるのも本望でしょうか。はっはっは。

俺の横で崩れ落ちるかのように地面に膝をついてしまったリゼッタ。

レグルス、ユエを殺してちょうだい。私のために。

かしこまりました。気高く美しいアイネット様ののぞみとあらば。姫と勇者の前に立ちはだかる。

姫は動揺を隠せなかった。そのため、俺はリゼッタから遠ざけるため、レグルスにこっちにこい俺が相手になる。そう言い、リゼッタから遠ざけた。勝てるかはわからないが、リゼッタには指一本触れさせはしないと思い、戦いに挑んだ。

その頃リゼッタは放心状態。あの優しかったレグルスが魔女と手を組むなんて、信じていたのに。泣きそうになったでも今は敵そう思いながら私は戦う。やっと気持ちの整理がつき、ユエが戦っているところに向かうと、ユエはいたるところが傷だらけになっていた。もう大丈夫なのか、ユエは言った。私は大丈夫。でも、ユエが。こんなのか擦り傷さ。どうってことはない、大丈夫だ。

二人で協力して戦えば必ず勝つだから、頑張ろう。ユエの頼もしい言葉にリゼッタはうなずき弓を構えた。

レグルスとの戦いは長引いた、戦っているうちに、俺はレグルスの腰をかばうしぐさに気がついた。

さっきのリゼッタの弓が掠めたのだ。そこを狙えば倒せるかもしれない、リゼッタに伝えた、そこを集中的に狙うように伝えた。

俺はリゼッタがすきを作ってくれるきかいを逃すまいとじっと見つめた。そしてそのきかいがやってきた。俺はレグルスめがけて剣を突き刺した。レグルスは苦しみながらこう言った。ただで済むとは思うなよ。といい隠し持っていた短剣をユエの腹部に突き刺した。俺は苦痛に歪む。

どっとでる血に王女は必死になって押さえていた。ユエ大丈夫か。わかるか私が、わかるに決まってるだろ。リゼッタだろ。

大丈夫だ。待っていろすぐ治癒の魔法をかけてやる。自分でできるから大丈夫だと言った。

俺は治癒の魔法も少しできたためだ。自分に治癒の魔法をかけた。

かけおわると意識を失った。失っている間俺は何故か、リゼッタが泣いている夢をみた。

2日たちやっと俺は目を覚ました。何故かベッドで寝かされている。

目があうと王女が泣きそうな顔で無理をするな。

ばかもの。もう二度と会えなくなるかと思ったぞ。

と言ってきた。

俺はすぐに死ぬわけないだろう。

王女をおいて死ぬなんて、勇者失格だろ。

ところで、なぜベッドに寝かせられているんだ?

そうこうしていると、ノックがきこえた。男が入ってきた。

リゼッタは言った安心して、彼はここの森の長モーリン。

リゼッタにモーリンは言ったちょっと男同士で話したいから席を外してくれないか。

リゼッタは、席を外した。

モーリンと俺と二人になり、彼は俺の傷口をみて、こう告げた。

お前は呪いをうけている。残りの時間はあまりないぞ。

それでも、お前は戦うのか。

俺はリゼッタの笑顔がみたいから、たとえ命がつきようとも最後まで戦う。わかった。もう、止めはしない。

少しでも命が延びるように、薬を調合しよう。

なんたってわしは薬師だからな。

ありがとう。モーリン。

あとこの事は、リゼッタには内緒にしてくれ、今は心配かけたくないんだ。リゼッタが泣く姿をもうみたくないんだ。

わかった。秘密にしておこう。

話が終わり王女が戻ってきた。そのとたん、俺に抱きついてきた。

私はお前のことが誰よりも大事に思う。

この気持ちは、好きということだ。と伝える前に

俺は唇を奪っていた。

俺は王女に、ちゃんとぬくもりがあるだろ。

俺はリゼッタから離れる気はない。

最後まで守り抜くから、そのあとは・・・。

はっと思い言葉をつまらせた。

魔女に勝てば俺は帰ることになる。もしかすると、その前に死ぬことになるかもしれない。

そうなると、王女は他の国の王子と結婚してしまう。

揺れ動く心、王女もきっとそう思っているだろう。

そのあとは、無言で偽りの森を目指した。

偽りの森までは約10日かかる。

モーリンにもらった薬はまだあるが、時折命を吸いとられるような激痛に襲われる。

リゼッタに勘づかれないように、そうなるときは、トイレに行くと見せかけて草むらに隠れおさまるのを待った。

2日がすぎ、やっとリゼッタから話しかけてきた。

アイネットのことについてだ。

お前に言っていなかったことが一つある。それは、アイネットは私の血が繋がっていない姉であることだ。すまない。今の今まで伝えることが出来なかった。

昔はすごく優しくて、一緒に遊ぶこともあったのだが、私が15歳の成人をむかえた時に、初めて血が繋がっていないことを知らされ、また会うことも禁じられた。

そして、アイネットは城から追放され偽りの森の小屋に捨て置かれた。私は、こんな状態になっていたなんてしらず、父上、母上からも、アイネットは病気で死んだと知らされたのだ。

10日過ぎて、やっと偽りの森についた。

王女は、森の中心で待つ魔女アイネットを目指した。

アイネットは、待ち構えていた。

よく来たね。勇者、王女。

私がアイネットだ。私が作り出したモンスターをことごとく

倒すとはさすがだね。

だが、私はすぐにはやられないよ。

そうだ、ユエよ。傷はどうだい?痛むだろ。

王女は、勇者を見つめた。

魔女はお見通しだね。

俺は斬られたところを見せた。

紫色になっていた。王女は顔色をかえた。

俺もわかっていたことだか、これは呪いということを。

魔女は、楽しそうに言った。

治して欲しければ王女の血を差し出せ、それか、私を倒してみろと。

俺は剣を持ち魔女を倒す。と宣言した。

王女は、泣きながら弓を持った。

俺は大丈夫だから、倒すだけに専念しろ。

と叫んで倒しにいった。

1日がかりで倒した。

魔女は最後にこう言った。

遅かったな。お前はもう助からない。

王女よ私の勝ちだ。そう言って消えていった。

王女は、勇者を見つめた。

俺は王女に大丈夫と伝えようとしたが、画面が揺れ

王女の元に行けず、その場で倒れこんだ。

王女は、どうしてなのです。早く言わなかったのか。

と泣きそうになりながら訴えてきた。

俺は王女に伝えれば魔女に血を渡していただろう。

血をわたすということは敗北を意味しリゼッタを

守ることが出来なくなる。

それはいやだ。俺は勇者として死んでいくことを決めたのだ。

リゼッタ、悲しまないでくれ俺はいつもあなたの中で生きている

だから、リゼッタは今を精一杯生きてくれ。

俺はそう言って意識を失った。

次に目を覚ますと現実の世界に戻っていた。

ゲームはクリアになっており、王女は国に戻りゆっくり暮らした

とエンドロールが流れていた。

俺はよかったと思った。

その瞬間、私はいやだ。私がそっちに行く。

そう聞こえた。

その瞬間、パソコンがひかり目を閉じた。

次に目を開けると、目の前にリゼッタがいた。

俺は驚いて椅子から転がり落ちた。

リゼッタは、これがお前の住む世界なのだな。

これからは、私がこっちの世界に来ることができる。

ユエ、これから先楽しみだな。

俺は楽しみじゃない~~~。

こうして、勇者と王女の摩訶不思議な関係は続くのだった。

のちに、俺もパソコンゲームの世界にまた入ることになるとはね。

死なないように頑張るぜ(笑)

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