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アマリスの奇跡  作者: 及川 莉奈
一章 ガーベラ
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複雑な思い

 


「全く今日は挨拶だけだと思ってたのに!」


今王都から少し離れた町の外れにある森に来ていた。


 シャラの愚痴にカイルは無言で聞き流す。

 エレノアはそんな二人を横目で見やりながら

 ルークの隣を歩いていた。


「二人はどういう関係なの? 」

シャラの好みとはかなり違う。

いつの間に趣味が変わったのだろうか?


「兄と妹じゃね?」


「あぁ。」

ルークの返答にエレノアはどこか納得してしまった。

カイルはシャラを雑に扱っているようで

シャラに気を配っている。

確かに兄と妹のようだ。



二人はしばらく黙って歩いていた。

静寂な森では後ろの二人の声(主にシャラ)だけが響いていた。



 ルークはまっすぐ前を向いたまま

 隣にいるエレノアに少し躊躇いがちに声をかけた。


「……エレノアは恋愛に興味あるのか? 」

「ないわ」

「初恋は? 」

「いない」

 エレノアが即答すると

 ルークは寂しそうに笑った。


 ルークはまっすぐ前を見たままエレノアを見ることはなかった。

 






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