再び夢で
この小説を見つけてくださった貴方。ありがとうございます。
どなたか全くわかりませんが、この感動を伝えたくて思わずこんなところにメッセージを書かせていただきました。
つたない小説ですが次話を楽しみにしていただけるように頑張ります。
「やっぱり見えているんだね。そばに近寄るのはいけないの?」
銀ちゃんはなんと答えていいのかわからないというような顔をしてまたうなりだした。
返事を待ってみる。
うなっている。
待つ。
うなっている。
精霊(仮)近づく。
追い払う。
うなる。
・・・。
くりかえし。
コンコン。
王様との謁見の時間になったようだ。
緊張して臨んだ謁見はあっけなく終わった。
なにか聞かれた気もする。
ちゃんと答えられたかな?・・・。記憶に無い・・・。
多分、問題ない。
多分。・・・。
すりっ。
銀ちゃんが膝の上にのってきた。
ぎゅうう。
今は銀ちゃんに癒してもらおう。
少し休んだら、きっとまたしっかり考えるから。
今は。一休み。
いつの間にかまたあの白い場所にいた。
銀ちゃんが一生懸命なにかをおいかけている。追い払っている?
よく見えない。
ふと気付く。
いつか見た、あの風景に似ている。
あれは、ふれあい牧場だったかしら。赤ちゃんの子犬たちがじゃれついて、追いかけて。からまって、転がって。
とってもかわいかった。
うさぎやひよこ、羊やヤギなんかもいた。
だっこしたり、えさをあげたりして楽しかったな。
銀ちゃんが追いかけているものがうさぎに見えてきた。
あれ?よくみるとたくさんのうさぎに羊にひよこに・・・
えっ?どうなってるの?
ああ、そうか。
夢だもんね。
私の大好きな夢だ。
大好きな動物に囲まれて、幸せいっぱいの夢。
じゃあ、白い場所じゃなくて一面の野原がいい。
たんぽぽとすみれとれんげとクローバー。モンシロチョウやアゲハチョウが舞い、小鳥がさえずる。
青い空と白い雲。
可愛い動物たちといっぱい戯れたい。
れんげとクローバーで花冠作ろう。銀ちゃんにあげよう。
想い描いた景色と動物たち。
私の夢すごい!
心に描いたそのままに広がった。