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明日は  作者: 白い花びら
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考える

 なんだか困ったことになったな。


 話を聞いて困惑しているのを察してくれたのか、みんな退室してくれた。午後、王に謁見することになっている。



 自分が何者かわからない私にとっては渡りに船だけど、神の御使いって・・・名前だけで怖い気がする。

 いろんなことを望まれるはず。奇跡とか、奇跡とか・・・。無理でしょ。どう考えても。


 空から落ちて奇跡的に助かったってだけでもう全部の運つかった感じがするし。その、精霊が助けてくれたんだよね、きっと。何かの気まぐれで。


 これからこの国におこる良いことも悪いことも(これが問題!)全部私のせいにされる気がする。絶対!


 しかも、第一王子って将来王様になる人でしょ?全身全霊で私に仕えるとかだめでしょ!


 王様はどう考えてるのかな。国のトップたちはどうなんだろう。想像すると怖い。政治に利用とか・・・。反対勢力に暗殺されるとか・・・。


 あの王子は純粋に御使いを信じている感じだったけど、学者っぽい人たちはどちらかと言えば半信半疑っぽかった。私の言葉、でたらめじゃないかって疑ってる感じだったし。精霊が通訳してるとかそっちの方が学者として疑うんじゃないの?今日は挨拶程度だったけど、そのうち尋問されることになりそう。はあ。


 ブランおじいちゃんは(心の中だけ呼ばせてね。やさしそうで大好きなんだもん)神に仕えるだけあって大丈夫そうだと思う。困ったときは助けてくれそう。きっと。


 とにかく、現状をしっかり把握。人の見極め。情報を集めて、命に関わるとか人権無視とか怖いことになりそうならそれを回避する方向で行動しなくちゃ。


 ああ、心配だなあ。神様いるなら助けてほしい。


 せめて自分のこと思い出せたらいいのに。そうしたら少しは安心出来る気がする。





 ぐるぐる考えてたら、銀ちゃんがすり寄って来てくれた。

 

 毛並みの柔らかさに癒される。ありがとう!大好き。

 ぎゅっと抱きしめる。あったかくてやわらかい。


 ・・・。


 ・・・。


 視線。


 ・・・。

 

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