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明日は  作者: 白い花びら
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外出

 今日は初めての外出。


 私がこの地に来たときの話を聞いたときに、空から落ちてきた私を受け止めてくれた人がいることがわかったから。

 詳しい状況を知りたい教会と学者さん達に同行させてもらえることになった。


 どう考えても不思議現象だもんね。


 神の奇跡ととらえる教会と神秘を解き明かしたい学者さん。なかなか微妙な空気の中、馬車に揺られてやってきました。もちろん、王子と付随する方達がごっそり一緒です。


 「ようこそ、おいで下さいました。殿下におかれましてはご機嫌麗しく。」

 「固い挨拶はいらぬ。すぐに、案内いたせ。」

 「御意に。」


 王子、本当は立派なのよね。すごく。


 「御使い様。足下が悪いので私の腕の中へ。」


 「結構です!」


 前言撤回!どうして子どもでもないのにそんな恥ずかしいこと。


 幸い、多少でこぼこしているくらいで気をつければ転ばないで歩けそう。そう思っている間に石ころが土の中に引っ込み、柔らかい草が生えてきた。

 道の脇に花が咲きだし、気持ちのいい風が吹き抜ける。あれ、畑の野菜も茂り出しちゃった。


 銀ちゃんはうれしそう。いつもよりはしゃいでいるね。精霊達もごっそり着いてきたけど、あちこちに漂って楽しそう。


 「すばらしい!御使い様の奇跡をまたこの目で見られるとは。」

 

 みんなひざまずいて涙を流している。

 

 王子。もういいから、早く行こう。

 幾らみんな一緒に泣いているからって貴方が泣いている所はみられない方がいいんじゃないの?

 ほら、アル。はやく連れて行って。こっそりハンカチ渡してあげて。


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