ワンダー・キャット 5
そして、翌週の日曜日あたしは撮影のためタイムレスの本社へ。
もちろん、当然のように三人も一緒だ。
時任社長は、少し遅れるらしくて代わりに深雪さんに出迎えられた。
あっしは、中山です!
良ければ、リッキーと呼んで下さい♪
あら、初めまして。
浦辺と申します。
あっ!浦辺深雪さんですよねっ。
フ、フ、ファンですぅ。
リッキー、おまえさん何言ってんの。
邪魔だから引っ込んでて。
リーダー、そんなぁ。
あっしは自己紹介をしようと……
必要なし!!
あらあら、たいへん。
じゃあ神楽坂さん、早速だけど撮影用の衣装。
3パターンあるから、好きなの選んで着替えてくれる。
はぁ〜い。
えっと、あたしの事は杏奈でいいですよ。
了解。じゃあ杏奈ちゃんよろしくね。
着替えは、あの部屋に用意してあるから。
わかりました!!!
こらこら、男性はついていかないのよ。
やっぱり……
え〜〜と‥‥
えっ!?ええ〜〜っ!!
こ、これって……………
コスプレどころか、何この露出度の高さ。
深雪さぁ〜〜〜ん!!
ちょっとぉ!!
どうしたの?
これ、この衣装。
うん♪
三着とも可愛いでしょ。
可愛いって言うか………
こ、これはどう言えばいいのか。
露出度がヤバ過ぎませんか?
これでも、ズイブン押さえたのよ。
最初のデザインなんて、それはもう‥ふふっ♪
いやいやいや、ふふっとかじゃなくて。
若いんだから、大丈夫。
どれにする?
このピンクのなんか、お奨めだけど。
は、はぁ〜〜〜。
とにかく、早くね。
(深雪さん‥‥目が笑ってないよ)
はあ〜〜ぁい………
そして、それから二時間と少し。
結局、三着共に着替えさせられて撮影は終了。
その間、三人はワンダー☆キャットのRPG版とかのゲーム三昧。
う、うわっっ!!!!
こ、これは♪
萌えぇ〜〜っ!!!
ちょっと!何見てるのよぉ。
いや、ほら杏奈ちゃん。
こんな格好で撮影してたの?
キャッ!!
ダメだってばぁ。
ダメって言っても、これ全国的に発売されるんだよ。
うわっっ!そうかぁ。
それを忘れてたぁ。
って、時任社長いつの間に?
撮影の途中から参加してたんだけど。
あたし、衣装の事でいっぱいいっぱいだったから気付かなかったのか。
これ、もらえませんかねぇ…
バッ、バカ!
フラッグ何言ってるのよ。ダメに決まってるじゃん。
ああ、その写真は多分ワンダー☆キャットのパッケージに使うから。
やったぁ!
絶対に買うぞぉ。
ふえぇ〜。
お嫁に行けなくなったら、どうしよう。
その時には、あっしが♪
何言ってんだよ、こんな写真見せられたら杏奈の人気は全国レベルだよ。
それも、微妙だなぁ……
あたしはお母さんと違って、静かな人生が希望なんだけど………
ん〜〜、可哀想だけど多分ムリ!
やっぱり…はあぁ〜〜。
それじゃあ杏奈ちゃん、この後は我が社との専属契約についてお話しましょ。
専属契約って!?
深雪さん、あたしそういうのよくわからないんですけど。
うん、杏奈ちゃんはまだ未成年だから正式な契約は保護者の方の了解を得てからになるんだけど。
今日のところは、概略の説明だけね。
ああ、それなら大丈夫。
お母さんの了解は、もう頂いてあるから。
いつの間に?
ん?昨日の夜、神戸まで行ってお会いしてきた。
それで、今朝の出社時間だったんですね。
あれ、深雪‥いや、浦辺さん俺言ってなかったっけ。
はい社長、うかがっていませんでした。
それは、失礼を。
まあ、そんな訳だから契約は今日って事で。
わかりました。
じゃあ男性陣、もうしばらく杏奈ちゃんをお借りするわね。
はぁ〜〜い。
じゃあ僕たちは、写真の観賞会でも♪♪
ダメ〜っ!
絶対ダメだからね!!
杏奈、行ってらっしゃ〜い。




