八十一番槍 気遣い心遣い
由佳
「作者さん、仮免突破しました!」
晴美
「意外ですね…」
乙葉
「ノロノロ更新は暫く続きます」
ある晴れた日。
強い日差しに照らされて体の水分が奪われていき、喉が渇いたと言って寺に立ち寄った小柄な男がいた。
羽柴秀吉。
後の豊臣秀吉である。
「すいません!あの…お茶くれませんか?」
秀吉は寺の坊さんにお茶をリクエストした。
「はーい!わっかりました!」
坊さんはすぐにお茶を持ってきた。
いつもよりヌルめ。
それも並々と注いで。
「ふあー!美味い!もう一杯!」
一気飲みした秀吉。
もう一杯要求。
「あいよ!」
坊さんは一度寺の台所へと引っ込み、もう一度お茶を注いできた。
「はーい、お待ちどうさま!」
二杯目のお茶は、いつも通りの量と温度。
「いや~!美味いね~!もう一杯だけもらえる?」
「あいよ!」
坊さんはまた引っ込み、今度もお茶を持ってきた。
今度のは熱く、量は少な目。
喉を充分潤してもらったと判断した坊さんは、味わえるようにわざと熱めのお茶を出したのだ。
秀吉は、この気遣いに感激した。
「お、お主!名は?この気遣い、感動した!」
すると坊さんは…。
「石田三成と言います!」
「三成か…。家臣になれ!」
「あ、はい。わかりました~」
こうして三成は秀吉に仕えることになった。
石田三成が仕官したときの逸話でした。
三杯のお茶。
ヌルくて量が多い。
普通の温度で普通の量。
熱くて少な目。
この気遣いが買われて秀吉に仕えることになりました。
さて、あと一週間!
卒検怖いな~…。
帰っていつものペースで書きたいです…。