七十六番槍 謀反人の素顔
晴美
「乙葉!申し訳ない!」
乙葉
「先輩…!?どうしたんですか?顔上げてください!」
晴美
「前に忍城行ったとき、完全に一つ見逃した!」
乙葉
「えっと…どこですか?」
晴美
「鴻巣市にある、石田堤史跡公園だ!石田堤も現存するし、忍城の水攻めの資料も展示してあるらしい!行った後にこの場所を知ったのだ!ごめん!」
乙葉
「いいですよ。全然気にしませんよ!悪いのは公園の存在を知らなかった作者さんですし!」
晴美
「そう言ってもらえると助かるよ!」
由佳
「作者さん!今度からちゃんと調べてくださいね!」
というわけで、完全に見落としたスポットがあることを行った後に知りました。
どうせ鴻巣じゃ歩いて行くのは無理だと思いますが…。
場所調べてないから何とも言えませんが…。
一つ言えることは、調べが足りませんでした。
反省します。
まだ織田信長に仕える前の明智光秀は、越前の朝倉義景のもとに身を寄せていた。
「あら、明智さん!おはようございます!今日は暑いですね」
「本当ですね。ちょっと動くと汗がもう…」
光秀は村の民からとても信頼されていた。
今だって、隣に住む農民の女性と談笑していた。
それから数年後…。
光秀は信長に仕えることとなった。
しかし、彼を悲劇が襲う。
「何!信長様が越前朝倉を攻めるだと!?」
光秀は困惑した。
主君の命は絶対。
しかし、越前はかつて住んだ国。
言わば故郷である。
民の笑顔、共に笑ったあの声。
子供たちのはしゃぐ姿。
越前で見た村人の全ては光秀の宝物だった。
その宝物を、自ら敵として攻め入って壊すことになる…。
ならば…。
越前全てを、かつての主君朝倉を守れないならば…。
せめて、自分が住んだあの村だけでも。
いや、村人だけでも守りたい!
この命に代えてでも、あの村に住む、笑顔を消してなるものか!
朝倉攻めが命じられ時、光秀は真っ先に動いた。
馬を飛ばし、向かったのはかつてお世話になったあの村。ふるさと。
村に到着するなり、光秀は全力を尽くした。
「ここは間もなく戦場となります!早く!織田軍が来る前に!早く逃げてください!」
かつて光秀を慕っていた者たちも数多く、疑うことなく避難した。
そして間もなく、村は戦場となった。
光秀の活躍で、村人の怪我人はいなかった。
「ありがとう…!明智様!」
戦が終わり、人々が村に戻るとそこは焼け野原だった。
光秀が来てくれなかったらどうなっていたことか。
それを考えるといくら感謝してもし足りない。
村が復興したとき、人々は村外れに小さな祠を建てた。
「あけっつあま」と呼ばれるその祠の中には、人々が感謝の意を込めて作った小さな光秀の木造が納められている。
後に光秀は謀反人として討ち取られてしまうが、この村の人々は光秀の優しさを忘れることはなかった。
「あけっつあま」は、現在の福井市東大味町にあります。
光秀の命日、6月13日に法要が行われるみたいです。
主君を裏切った冷酷な男っていう光秀のイメージが変わりました。
優しいんですよ、光秀は。
どうすれば感動する作品になるのだろう…。
今回ちょっと練習してみたんですが…難しいですね。
明後日から2週間ちょっとの間家を留守にします。
資料の無い中で書くのは危険ですからね…。
もしかしたら、更新が止まるかもです。
その場合、帰ってきたらまた書きますので。
姫虎さんにイラスト頼んどきますし。
ご迷惑をお掛けします&楽しみにしてくださっている方に申し訳ありません。