九番槍 戦国最強の甲斐の虎
あらかじめ…。
見る人によっては不快に思う方もいるかもしれません…。
あの…。
事実…なんですよ?
本当に…。
私とて、こう…。
この小説に関しては、真面目に行こうと思ってたんですよ…。
まあ、あの…。
クレームは無しの方向で…。
「ちょっと!これはどういうことですか!?」
「いや…その…あの…え~と…だから…」
「誤魔化さないでください!」
「はいぃ…」
ここは甲斐の国。
で、今二人の男が喧嘩中。
攻め寄ってる方が高坂昌信。
攻められてる方が甲斐の主であり、後に戦国最強とも言われる軍を率いる武田信玄その人である。
「いや…その…。お前が一番だよ!だから、ね!怒らないでよ…」
「ふん!よくそんなことが言えたものですね!私はもう知りません!」
「そんな~…」
昌信は、怒ってどこかへ行ってしまった。
そもそもこの喧嘩、信玄が悪いのである。
信玄が、浮気をしたのが原因だった。
相手の名は弥七郎。
一応言っておくが「男」である。
その浮気に、昌信はキレた。
何故なら、昌信も信玄の「お相手」だったからである。
分かりやすく言うと、前代未聞の「男だけの恋の三角関係」が成立したのだ。
弥七郎に嫉妬して、昌信は信玄に攻め寄っていたのだ。
その晩、信玄は昌信に手紙を書いた。
『お前が一番だよ。冷たくされると悲しいよ!今まで、弥七郎に夜の相手をさせたことは一度も無いんだ!信じてくれ!』
因みに、信玄がこの手紙を書いたのは戦の最中だった。
…。
ごめんなさい!
でも、事実なんです!
その証拠に、あの手紙現存するんですよ!
手紙に書かれていた内容を少し上げてみます。
『一、弥七郎に言い寄ったことは確かにある。しかし、腹痛だと言われて断られた。嘘じゃない。
一、弥七郎に夜伽(夜の相手のことです…)をさせたことは今までに一度もない。昼だろうと夜だろうとそんなことはないし、今夜もない。
一、お前とさらに仲良くなりたいと思っているのに、疑われたのではたまらない。今まで書いたことに嘘があれば、浅間大社など神様方から神罰を受ける覚悟もある』
…。
あの人本当に戦国最強!?
戦場で家臣に浮気の謝罪文書いた武将ってどうでしょう…。
しかも何故現存する…?
因みに、高坂昌信と言えば、「甲陽軍鑑」の作者として知られています。
そして、最後に!
武田信玄ファンの皆様、変な一面だけ紹介してしまい、申し訳ありませんでした…。
あの…。
カッコいい武将だったんですよ?多分…。