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六十九番槍 敦盛2012

乙葉

「だから題名!パロディの域を出てパクリですよ!」


由佳

「あはは…。ところで、敦盛って信長の舞ったっていう…」


晴美

「今回はそれの元になった人物ですよ!また鎌倉時代ですが…」

一ノ谷の戦い。


敗走していく平家。


その中に、源氏方の熊谷直実(くまがいなおざねは明らかに他の兵とは違う高貴な甲冑を身に付けた兵を見た。


「あれは…。高い身分の人間に違いない!あれを討ち取れば俺出世できんじゃね?」


期待を胸に、その男のもとへと駆けつけた直実。



「逃げ遅れたなアホめ!貴様、この熊谷直実が討ち取ってくれ…る……わ…」


直実は男をとっつかまえて胸ぐらを掴んだ。


しかし、顔を見て驚愕した。


絶世の美少年。


だが、直実が驚いた理由はそこではない。


「お主…。子供ではないかっ!名は?」


平敦盛(たいらのあつもり…」


敦盛はゆっくり答えた。


直実の手から力が抜けていく。


「敦盛か…。良い名だ…。お主には未来がある!逃げよ!」


なんと、直実は敦盛を逃がそうとしたのだ。


「なっ?何故だっ?私の首を差し出せばそなたは出世できるぞよ!躊躇うことはない!殺せ!」


「…俺には、お主と同い年の息子がいてな…。小次郎というんだが。これも運命だ。逃げよ!」


逃げよ!


いつしか直実の視界は潤んでいた。



…ふぅ。


軽く息を吐き、敦盛は直実の後ろを指差した。


それを見て、潤んだ視界を後ろに向けた。


味方の兵士が大量になだれ込んできている。


ここで敦盛を逃がしても、すぐに他の源氏の兵に討たれることは誰が見ても明らかだった。


直実の目からは大粒の涙が溢れ出していた。


「…お主を人として、丁寧に弔うと心から誓う!…御免!」


「……感謝いたす」


敦盛はそっと目を閉じた。


直実は目一杯の力を込め刀を振り下ろした。

熊谷次郎直実。

埼玉県民です。


熊谷駅前に銅像があります。



直実は自分の息子と同じくらいの年の敦盛を討ち取るのを躊躇したらしいです。


最後は泣きながら討ったのですが…。



この平敦盛。


敦盛(舞)の元になった人物です。


美少年として知られています。




因みにサブタイトルはパロディです。

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