五十五番槍 歴史上最高の武人
今日も大坂夏の陣です。
真田幸村の意味わからん戦い方です。
「うらぁ!うらうら!家康はどこだー!」
大坂夏の陣。
その戦いで真田幸村は決死の突撃を行った。
狙うは家康の首ただ一つ!
幸村は茶臼山を全速力で駆け下りた。
しかし…。
「あれ?真田隊は…?」
次の瞬間、真田隊の姿は消えていた。
家康のもとに一報が入った。
「岡山にて、徳川軍は真田隊と交戦中!」
茶臼山で確かに真田隊を見た者がいる。
しかし今は岡山にいるとの報告が。
家康は混乱した。
混乱中の家康に、さらに一報が。
「大変です!真田幸村が、殿目掛けて突撃を開始しました!もう目の前まで迫っております!」
もう意味が分からなかった。
しかし、目の前に確かに真田幸村は迫っている。
幸村の勢いに驚いて、家康を守るべき旗本すらも逃げ出した。
「ヤバいヤバい!…なら、わしも武人ぞ!敵に首を渡すなよ!切腹…!」
腹を切ろうとする家康。
「お止めくださいっ!」
必死で止める家臣たち。
その時…!
「我ら!家康様をお守りいたす!」
藤堂高虎と井伊直考が駆けつけ幸村を止めた。
幸村はダメージを受け、安居神社まで退却した。
「大丈夫かっ?怪我をしているではないかっ!今すぐ手当てを…」
自らも怪我をしながら瀕死の仲間を介抱していた幸村だったが…。
「いたぞ!幸村だっ!」
松平忠直に見つかり、武運が尽きた。
「真田幸村…。歴史上最高の武人じゃ!わしの旗が倒されたのは三方ヶ原以来じゃ…。皆の者!幸村にあやかれ!」
家康は幸村の首の前でそう言った。
徳川軍は幸村の髪の毛をこぞって抜き、武将として讃えた。
「なんとっ!幸村が討ち死にしたのは天王寺だと!?わしは岡山で戦ったというのに…」
「奇怪な戦いをするやつだ…」
幸村の戦い方は敵から奇怪に思われていたのだった。
タネ明かし……
幸村は、家康に向かって突撃したというのが有名です。
しかし、何も考えずにただ突撃したわけではありません。
戦いが始まる前に10ヶ所ほど抜け穴を掘っておいたのです。
これは現存します。
さらに、7人の影武者も立てていました。
これにより、謎のワープが可能になったんです。
ワープの所為で徳川軍は混乱。
幸村の作戦は見事成功したのでした。
知将としての一面も持つ真田幸村でした。