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五十四番槍 大坂夏の陣の卑怯者

夏の陣でとんでもないことをやらかした武将がいました。


誰もが知るあの人です。

1615年、大坂。


豊臣秀頼&淀君を討つべく、最後の戦が始まった。


大坂夏の陣である。



戦いが始まって1ヶ月。


「では、幸村殿。道明寺にて会いましょうぞ」


後藤又兵衛は、2800の兵を率いて大坂城を出た。


目的地は道明寺。


そこで真田幸村と合流する予定だった。


しかし、先に道明寺に到着した又兵衛を待っていたのは、幸村ではなく敵の伊達政宗だった。


まだ兵は揃っていない。


おまけに伊達軍は2万3000の大軍。


圧倒的不利。

それでも退けなかった。


「こんな我を召し抱えてくれた秀頼様のため!誰よりも早く敵に挑んで討ち死にするのが御恩を返すことになるんだぜ!」


又兵衛は攻撃を開始した…。


対する伊達軍はまず水野勝成(みずのかつなりの3300の軍を繰り出す。



そして8時間の激戦の末…。


「行けー!射撃せよ!」


3000の鉄砲隊が射撃。


これにより又兵衛は討ち死にした。



伊達軍の働きは敵からも評価されたのだが…。


戦いが終わった後…。


「あの~家康さん。俺、あの伊達野郎に鉄砲撃たれたんですけど…」


そういうのは、徳川軍の神保相茂(じんぼすけしげ


伊達政宗とは味方通しである。


今回の戦ではかなりの働きを見せて徳川の勝ちに貢献した。


相茂の報告を受けて、家康は政宗を呼びつけた。


「政宗ぇ!何故味方に鉄砲を撃ち込んだ?目見えてんのか?あ、右目見えないか!」


家康が言った。


「いや、だって…それは…」


言い訳を考える政宗。


「だってじゃない!伊達だろ!」


「はいぃ!伊達です。えっと、神保が又兵衛に負けて逃げようとしたから、士気が下がらないようにと…」


政宗必死の言い訳。


「ふん。まぁよいわ。今回は許そう」


奇跡的な無罪判決。


「危ない危ない…。しかし神保め!貴様如きがこの独眼竜様より武功を上げるなど…!ふざけるなよ!」


政宗は神保が自分より武功をあげたことを妬んで射撃したのだった。


それ以来…。


「うわっ!伊達政宗だ…。キモーイ!味方に射撃するとかマジ最低…!」


「キャー!卑怯者の伊達政宗よー!妬んで射撃した伊達政宗よー!」


「味方に射撃…。愚の骨頂だな。許されざる暴挙に出る竜だよ」


「眼帯似合わねー」



様々な武将から卑怯者として扱われることとなった。

作者の政宗の嫌いっぷりがよく出た作品となりました(笑)


政宗は史実だとこういう人です。


確かに戦は強いけど、人としてどうなの?って逸話が多いのです。



次回は大坂夏の陣での真田幸村の逸話でも。


幸村は好きですよ!



(政宗と幸村が続くからって、某ゲームを意識した訳ではないです。)

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