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五十番槍 見た物を過信するな

乙葉

「寒くなりましたねぇ…。紅葉もすっかり落ちて…」


由佳

「葉が落ちるのは、植物ホルモンの一種であるエチレンの働きで、葉の付け根に離層が形成されるからなんですよ!」


晴美

「何故理科の話を…?」


由佳

「因みに、紅葉するのは、葉の中の緑色成分である、クロロフィルaとクロロフィルbが寒さで分解されるからです!」


乙葉

「戦国時代にも科学はあったんですかね?」


晴美

「もういいから!科学のお話は!」

ある日の甲斐の国。


13歳の武田信玄のもとに、姉からプレゼントが届いた。



「わーい!おねえちゃんからだぁ!」


信玄は喜んで箱を開けた。


「わぁ!ハマグリ!スゴい数…」


中に入っていたのはハマグリの貝殻。


貝合わせに使うためのものだった。


貝合わせとは、二枚バラバラにして撒いたハマグリの殻のペアを探す、現代で言うトランプの神経衰弱である。


信玄はハマグリの数を小姓に数えさせ、数を把握した上で床にバラまいた。


「おーい!みんな来てー!」


信玄が家臣たちを呼び出した。


そして質問した。


「このハマグリ、何枚あると思う?」


家臣たちは、スゴい数のハマグリに驚きながらも自分たちの思う数を言っていった。


「1万!」


「1万2500!」


「1万5000!」


「2万!」


さながらオークションのような光景。


まあ、目の前の商品がハマグリの殻って辺りで違和感があるが…。


一通り意見が出たところで、信玄が正解を発表した。


「答えは~…ジャガジャン!4000!」


「少なぁ!」


家臣たちは驚いた。


そんな家臣たちに信玄は言った。


「わかった?人の目はアテにならんのだよ!量が多いとそれより多く見えてしまうのだ!こぼした牛乳とか…。まぁつまりだ、戦だって、1万や2万の兵を揃える意味は無くて、5000の兵がいれば孤独を感じずに戦えるのだ!」


おおー!と感心したように声をあげる家臣たちであった。




因みに、三方ヶ原の戦いでは、信玄は2万5000の兵を率いて出陣している…。

信玄は13歳でこんなこと言ってたんですよ~。


人の目は当てにならない!


思い当たる節があるのではないでしょうか?


こぼした牛乳とかね…。


結構こぼしたように見えて、意外とそうでもない…みたいな。


今回はそんなお話でした!


現代にも活かせる逸話は良いですよね!


あんまり知らないけど…。

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