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五百四十四番槍 放屁怨恨殺人事件

先日尼子山城に行ってきました。

登山中に鹿がいました。

まぁ尼子だし鹿もいるだろとか思ってたら、見事にすっ転んだので皆さんも気をつけてください。


尼子山城、やたら小石がゴロゴロしてて凄い滑りやすかったです…。

二日前に買ったばっかのスマホにデカい傷が入りましたわ…。


そのまま有年山城も行ったのですが、岩場をロープで登るような城でした。

熱中症から来る頭痛に襲われながら登ったんですが、なかなかに辛い登山でした。


もうちょい涼しくなったら白旗城と感状山城行ってきます!

1585年元日。

千葉邦胤(ちばくにたね)は安房の里見家と対立しつつ、小田原の北条家には恭順を示していた。


そんな時勢にありながらも、邦胤の居城、佐倉城で新年会が開かれた。


忙しく宴の準備が進められて行く中、当然ながら邦胤の前にも食事が並べられていた。


そんな時だった。


ぷぅ〜…。

ぶりゅゅう〜…。


2度に渡る放屁音。

音の主は邦胤に配膳していた桑田孫五郎という家臣だった。


「貴様!私の目前で屁をこくなど…!!この無礼者が!!」


孫五郎の放屁に邦胤は大激怒。

怒りのままに孫五郎を蹴り倒した。


騒然とする宴会場。

孫五郎は咄嗟に言い訳をする。


「生理現象ですよ!屁が勝手に出ちまったんだ!身は出てねぇから許してくれ!」


この発言にいよいよ邦胤は刀に手を掛けた。


「ぶっ殺してやる!」


「殿!祝いの席ですぞ!どうか刀を納めてください!!」


家臣たちが慌てて止めに入ったため、その場はなんとか収まった。


「孫五郎はこれより我が家臣の家にて謹慎とする!」


邦胤はそう言い放ったのだった。



それから数年が経ち、孫五郎はあの宴での放屁はすっかり許され、邦胤の側近として働いていた。


…しかし、孫五郎は邦胤を許してはいなかったのだ。


邦胤が寝静まった深夜、枕元に立った孫五郎は勢いよく短刀を振り下ろした。


「がはっ!」


痛みに目が冴える邦胤だったが、もう遅い。


「あの日の恨み、晴らさせてもらった」


そういうと孫五郎は佐倉城から抜け出した。

しかしすぐに追手に追いつかれる。


「ははは!もはや思い残すことは何もない!」


そう叫ぶと、孫五郎は自ら腹を切り自害して果てたのだった。


千葉家には嫡男こそいたが、まだ幼齢で後は継げなかった。


それにより、北条家が千葉家を継ぐ…乗っ取りを行ったのだ。

結果としてみれば、千葉家は放屁により家が断絶する事態に至ったのだった。

放屁で家が滅んだ話でした。

千葉邦胤は武勇に優れた武将で、決してダメ武将ってわけじゃありません。


みんないる時に叱責したりすると恨みを買うので気を付けましょうね…。

特に屁なんかはデリケートな問題ですから…。


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