五百三十九番槍 政宗のダル絡み
最近城巡り欲が止まりません。
オススメの城や戦国ゆかりの寺社などあれば是非教えてください!
先週養源院行ってきました。
解説してくれたこともあって物凄く楽しめました。
400年以上前の血痕が残る天井を眺めていると、壮絶な戦の跡を生に感じることができます。
物語としての戦ではなく、歴史としての戦…と言うんでしょうか。
実際にここで戦い、散った武将や兵がいたとダイレクトにわからされる感覚というんでしょうか。
これまでに無い歴史の感じ方を味わえました。
撮影禁止なので、写真はないのですがそのうち歴史研究部の面々にも行って貰いたいです。
こんな展示が面白い!とかそういう情報も大歓迎です!
是非おすすめスポットありましたら教えてください!
天下泰平の江戸の世。
徳川秀忠による治世により、皆が平和に暮らしていた。
そんなある日の江戸城内。
「おっ!忠勝!元気してるか?」
「これはこれは政宗殿!息災でございます」
通りすがりに声を掛けるのは伊達政宗。
独眼竜の名を轟かす東北の大大名である。
そんな政宗に話しかけられたのは、徳川家家臣の酒井忠勝。
武蔵国川越藩主である。
「よっしゃ忠勝!相撲しようぜ!相撲!」
「え。私、今しがた秀忠様にお会いしてきた帰りでして…正装ゆえ、またの機会にお願いしますね」
政宗からのダル絡みに対し、笑顔を取り繕いつつやんわりと回避した忠勝。
「まぁそう言わずに!な?1回だけやろうぜ!相撲!」
断ろうとする忠勝の気持ちを知ってか知らずか、政宗はしつこく相撲の相手をせがむ。
ついには無理やり手を引っ張って広間へと連れてきた。
「ちょっ!ちょっと!?政宗殿!?」
忠勝が大声を出すものだから、城内にいた者共がどこからともなく集まってきた。
「おお!ギャラリーがこんなに!こりゃいい!さぁ忠勝!相撲やるぞ!」
「おおー忠勝!政宗殿と相撲とはいいな!ここで負けたら譜代の恥だぞ!勝てよ勝てよー!」
野次馬としてやってきた井伊直孝が囃し立てる。
こうなってはもう後には退けない。
「はぁ…仕方ない…。やりましょう…!」
はっけよーい…のこった!!
試合結果は……。
見事に政宗が投げられたことによるキレイな決着。
「忠勝!お主強いな!いやぁー負けないと思ってたんだけどなぁ!!」
政宗は忠勝の肩をバシバシ叩くと、笑いながらその場を後にするのであった。
伊達政宗らしい逸話でした。
完全にダル絡みでしょこれ!酒井忠勝かわいそう。
実はこれ、政宗が外様大名が故に徳川家の親藩からご機嫌を取ろうとしてわざと負けたみたいな説もあるようです。
…ほんとにそうだったらこのダル絡みはどうよ?
因みに絡みに行った時の政宗は53歳、忠勝は32歳です。
なんだか江戸城内で溶け込んでいる政宗のほっこりエピソードでした。