表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/606

六番槍 日本一の出世人

今回はあの天下人のあのホトトギス殺す人との出会いです。


諸説あるうちの一つを紹介します。

ここは駿河は今川領土。


各地を放浪した後、今川家の家臣の松下之綱まつしたゆきつなに仕えた男がいた。


木下藤吉郎。


後の豊臣秀吉である。



「ちっ…!何だよあいつ!浪人だったくせしていい気になりやがってよ!」


藤吉郎が優れた人間だったため、周りの之綱の家臣は秀吉が嫌いだった。


「之綱様!藤吉郎のやつ、調子乗ってると思いません?」


家臣の一人が之綱に言った。


「ああ。そうだな。当然今回も出世は…」


「あいつに出世は勿体無いです!」


才能が有りすぎたために、出世コースから外された藤吉郎だった。



そんなある日…。


「おい藤吉郎!尾張まで甲冑買いに行け!」


之綱から藤吉郎に命令が出た。


藤吉郎は逆らわず、尾張まで行った。


挿絵(By みてみん)


「俺はこのまま之綱のもとにいるべきなのか?それとも、尾張には信長とか言うすげー奴もいるって噂だ。いっそのこと…」


考える藤吉郎。


答えはすぐに出た。


「…甲冑代で服を買おう!そして信長に会おう!甲冑代はそのうち返せば問題ない!俺出世してーよ!」


藤吉郎は、甲冑代をくすめた。




「そちが藤吉郎か?」


藤吉郎、只今信長と面会中。


「は、はい!藤吉郎です!」


「ほう…。猿みたいで可愛いな…。採用!」


「ありがとうございます!」


こうして、藤吉郎の新しい道が開け、閉ざされた出世コースも再び開けた。




「くそっ!藤吉郎帰ってこねー!俺の甲冑はどうなるんだよ!」


何も知らない之綱だった。

今回は解説するとこが無いくらい史実だったりします…。


之綱の家臣から嫌われて出世コースから外された秀吉は、甲冑を買いに行くついで(?)に、信長に仕えます。


出世したかったんでしょーねー。


結果大当たりでしたけど。



因みに、甲冑代は返すつもりでいたらしいですよ。


信長が猿顔を気に入ったのも事実です。


ついでに言いますと、今回の出展は「太閤記」です。


そもそも、秀吉が今川家に仕えてたって知ってましたか?


あくまで、諸説あるうちの「太閤記」での話ですけどね。



おまけ

挿絵(By みてみん)

illustration:ミスター


上杉姫虎さんはこの絵を元に本文中の絵を描きました。

いつもこんな感じです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ