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五百二十六番槍 夜の笛

お久しぶりです。

ちょーっと訳有りで放置しておりました。

元気です。


訳が何なのか知りたい方は「計量証明試験」で検索してね!(因みにテストはちんぷんかんぷんでした。ミラー係数って何よ…)


久々に執筆するので普段の文章の書き方とちょっと違うかもですが…。


また頻度上げられるように頑張ります!

時は1573年。


甲斐の虎、武田信玄は三河の野田城を包囲していた。


武田軍は2万5000の大軍で、対する野田城は400余り。


おまけに穴を掘られ水の補給路を断たれ、もはや落城は目前という大ピンチへ陥っていた。


城主の菅沼定盈(すがぬまさだみつ)はこの状況を黙って見ているしかなかった。


そんな戦場真っ只中だったが、夜になると兵を癒すものがあった。


それは、笛の音だった。


たまたま笛を教えるために野田城に来ていた村松芳休が戦に巻き込まれ、籠城に加わっていたのだ。


芳休は「小笛芳休」とも呼ばれるほどの笛の達人で、夜な夜な櫓で笛を吹いては美しい音色で敵味方を問わず酔わせたという。


「なんか毎晩すっげー上手い笛の音が聞こえるんだよね。今日はもっと近くで聞きたい」


そう言ったのは、城を攻めている武田信玄。


笛を趣味にしていた信玄は、敵方から聞こえてくるこの笛の音にすっかり魅了されていた。


「確かに良いですよねーこの音。この辺に陣でも張りますか!」


部下の提案に賛成し、信玄は敵が籠る城のすぐ近くに陣を構えた。


しかし、それは敵からも丸見えな場所だった。


「おっ?なんだ?敵にも芳休さんのファンがいるのか。誰だか知らねーが、ここからなら狙撃できるぜ!」


そう言ったのは鳥居三左衛門。


彼もまた芳休のファンであり、その日も演奏を聴くために外に出ていたのだ。


「よーし…動くなよ…。距離約80メートル…無風…!どうせこのままじゃ明日には城は落ちる!なら、一矢報いてやるぜ!!」


この三左衛門、鉄砲の名手として知られていた。


放たれた鉛弾は見事に信玄の左頬を撃ち抜いていた。


「夜襲か!?大将が撃たれたぞー!」


その声があがり、はじめて三左衛門は陣内にいた人物が敵の大将、武田信玄だと知った。


「え?大将…?ってことは、武田信玄…?マジで?やったぜ!信玄を撃った!これでこの戦、我らの勝ちだ!」


しかし残念ながらそうはならず、野田城はその後すぐに落城した。


ただ、誰しもがそのまま上洛するであろうと思っていた武田軍は急遽自国へ引き返した。


そして武田信玄はあの時の傷が元となり帰らぬ人となったのであった。

前々から書きたかった信玄狙撃説。


実は江戸時代の創作って説が有力です。ですよねー。


私も初見でなんだこりゃと思った説です。

信玄そんなに間抜けかなと。


敵の城まで80メートルの所まで近づかないでしょ普通。


しかし野田城に信玄が笛の音を聴いたとされる場所が残ってたり、その時狙撃に使われた銃が現存してたりする(設楽ヶ原かどっかに展示されてるってきいたような…)のでデタラメだって言い切ってしまうのも楽しくないと思います。


次回は近いうちに書きたいと思いますので宜しくお願いします!

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