五百十八番槍 こどもの衆
10月になってしまいましたね。
13日はこの小説の連載が始まってから6年目を迎えます。長いですね。
高校生の時ですもんねー。今じゃ大学でて社会人ですよ全く。
最近は3年ぶりの短編を書きはじめたりけものフレンズで騒動があったり仕事が忙しくて残業続きだったり雪降る前に行っておきたい場所に出かけたりでなかなか進捗だめです。
時間が足りない…。
13日は何かしらを必ず投稿できるよう頑張ります。
できればその前にも何かあげたいなぁ…。働きたくないぃ…。
「家中の幼い男子を集めよ」
そう家臣たちに命令を出したのは、蘆名盛氏。
東北地方の大名である。
「ふむ、ざっと60人ほどか…。よろしい、お前たちは今日から不断衆だ!私が直接面倒を見よう!」
盛氏は幼児を集めまさかの部隊を組織したのである。
ただ、実際に戦に出るわけではない。
盛氏のそばで勉強し、稽古し、暇なときには盛氏が直々にお悩み相談を引き受けていた。
「ふむ…。お前は見込みがあるな!よし、もう少し大きくなったら武将として槍を振るえ!」
盛氏は時より不断衆の中から優秀な人材を見出しては取り立てていたのだった。
そんなとき、不断衆の中に他の子よりも大人びた子が一人いた。
家臣たちはその子を秀才だともてはやし、将来有望な武将候補だろうと考えていた。
しかし…。
「いや、あいつはダメだ」
盛氏はそう言って、その子を取り立てることはなかった。
その子は通常通りの一兵として育ったのである。
いかにも出世しそうな子が、目立った手柄をあげることも無く平凡に育つことを見抜いた盛氏に家臣たちは驚いた。
「どうしてあの子は出世しないと見抜いたんですか?」
ある家臣が気になって質問した。
「簡単よ。子供の時に大人だったら、その子が大人になったらもう老人よ。苦い果実が熟して甘くなったり、甘い果実が腐って酸っぱくなるのと同じことよ」
盛氏は笑いながらそうこたえたのであった。
蘆名盛氏の逸話でした。
幼児ばかり部隊を作って優秀な人材を取り立てました。
性の絡まない光源氏(男色の相手って言う説もあったり無かったりですが触れずにおきます)
盛氏は人を見る目に長けていた、という逸話です。
大人びた子には将来性を感じなかったようです。
確かに優秀な武将なんですが、蘆名家が傾き始めたのはここからなので評価は難しいところです。
当主が直々に将来の家臣の面倒を見るのは珍しいかもしれませんね。
(歴史全然関係ないですが、心理学的には子供を育てる時は大人が「才能があるね」って言ってあげると本当に優秀な子に育ちやすいそうですよ!)
ではまた逸話探してきます。
13日までには書きます。